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極め付け、官僚人事「制度」改悪   文科系

2020年05月12日 09時20分32秒 | 国内政治・経済・社会問題

 法務省検事総長に関わる定年延長問題にかこつけて、検察庁を自由に動かせるようにする人事制度改悪が、コロナのどさくさ紛れに進められようとしている。野党や各界から暴挙だとの声が巻き起こっているのは、以下の理由からだ。法務省に属する検察庁が犯罪を告発する準司法機関に当たるから、行政が司法権を侵食する三権分立への根本的改悪であると。しかも、検事総長というのは首相さえ告発することができる立場だから、これは将来の悪政遂行に備えた改悪とも言える。例えば、モリカケ問題で安倍の政治私物化が告発されたとする。そこに、「内閣の都合で選べる仕組からでた検事総長」がいたらどうなるかという問題である。

 この内閣は、こういう官僚人事(制度・慣行)異例の改悪を過去にもやってきたことを思い出さざるを得ない。佐川のようなヒラメというだけの悪質な人物を選んできた。そんな過去話題を旧拙稿の中から二つ再掲してみる。


【 新最高裁判事、内閣に反発  文科系 2013年08月24日 

 日刊ゲンダイが、安倍晋三内閣の、内閣法制局長官・集団的自衛権解釈改憲問題に絡んで、非常に面白い記事を載せた。阿修羅掲示板から、紹介したい。

『 憲法解釈で首相に“10倍返し” 最高裁判事が見せたプライド2013年8月22日 日刊ゲンダイ

 思わぬ伏兵に安倍政権がじだんだを踏んでいる。憲法解釈を変更して「集団的自衛権」を行使しようと画策している安倍首相に対して、内閣法制局長官を退き、最高裁判事に就いた山本庸幸氏(63)が、「待った」をかけたからだ。20日の就任会見は明快だった。
(文科系注 山本氏が退けられたのは、この時の解釈改憲を認めなかったからである。安倍はこの時、こんな慣行破りの挙に出たのだった。従来の内閣法制局長官はすべて、法制局からの内部昇格。それを史上初めて外部の外務省から連れてきたのだ)

〈集団的自衛権の行使は、従来の憲法解釈では容認は難しい〉

 政権内からは「もう憲法解釈の変更は不可能だ」という声が上がっている。実際、最高裁の判事に「ノー」と否定されたら強行するのは難しい。よほど頭にきたのか、菅義偉官房長官は「発言に違和感を覚える」と、21日批判している。

「首相周辺は、これは意趣返しだとカンカンになっています。というのも、安倍首相は解釈変更に消極的だった山本庸幸さんを法制局長官から外したばかりだからです。簡単に言ってしまえば更迭した。ただ、世間からは更迭ではなく、出世に見えるように、最高裁判事というポストに就けた。それでも、法制局長官という職にプライドを持っていた山本庸幸さんは、安倍首相のやり方を許せなかった。首相に一泡、吹かせたのでしょう」(霞が関事情通)

 たしかに、憲法解釈を最終判断する最高裁判事の発言は重みが違う。首相に「10倍返し」するなら、最高裁判事の就任会見は絶好の舞台だ。

(以下、略。今回は)。』

 官僚にも、骨のある人はやはり居るものだと、ちょっと意を強くした。フクシマ問題では火中の栗を拾わないと決め込んでサボタージュばかりの官僚体制に見えるので。サボタージュ官僚たち、はて日本を滅ぼしかねないと、そんな気がしてきた昨日今日である。】


【 なんと愚かな「国防」人事!  文科系 2014年01月16日

 新設された国家安全保障局の局長に、谷内正太郎氏が着いた。去年新春の中日新聞で、内閣官房参与(元外務次官)として以下のようなインタビューを語った人だ。その末尾のこんな言葉から彼の人格が分かるのだが、こんなイーカゲンな人が国家防衛の中枢?! まるでペテン師のような人格、お人だと思う。こんな人物を内閣の「目玉」新施策の責任者にする?! 日本、安倍内閣って本当にトロイ国、政府だなと思うしかない。
 自民党幹事長は軍事オタクの国防族。近ごろしきりに「国防精神」を上から目線のように説かれている方だが、その思考程度も手に取るように分かるというものだ。こんな人事を敢行したのであるから。(今回の文科系注 この時の幹事長・石破茂氏は、今年20年の検察官定年新法には反対しているようです)

『集団的自衛権については、自らが攻撃された時は他の国に助けてもらう、その国が攻撃された時は「われ関せず」という態度は責任ある大国としてありえない。集団的自衛権は国家の品格、品性に関わる問題だ。米国も、そのような日本の貢献を期待している』

 谷内氏は「国家の品格、品性」などと語ったが、相手を見て物を言えと言いたい。
 最近の米国というのは、嘘の理由で国連の反対を押し切って有志国だけでイラク戦争を起こした国だ。この戦争で無数の自国、他国の50万人だかを殺し、後になって大統領が『あれが嘘だとは全く知らなかった』とテレビで堂々と泣き言を語った国だ。因みに、我が日本政府・外務省は、嘘の理由に丸め込まれて参戦し、莫大な出費で今問題の国家累積赤字をさらに積み上げることになったのだが、なお「もっと汗も血も流せ」などと侮蔑的言葉まで浴びせられたのだった。
 こんなふうに二重に踏みにじられた侮辱について、外務省などからその後、何か釈明とか、相手への抗議でも、あったっけ?

 さて、こういう相手に「国家の品格、品性」をもって対せなどとは、馬の耳に念仏、蛙の面にナントカで、一銭つぎ込む価値もないどころか、ペテンに掛けられるのが落ちというもの。谷内さんに尋ねたい。集団的自衛作戦に品格をもって付き合っていく今後に、またしても嘘の理由で戦争を起こされて、日本や世界の若者などが無為に殺されることはないという保証がどこにあるんです? そういう保証をどこで確認できたのです? 当方が品格をもって遇するべきは、品格のある相手でしょう。こんな重大な背信行為国相手に「国家の品格、品性」を国民にお説教とは。貴方のこの言葉、まるで騙りのようなものだ。

 さらに加えるに、こんなトロイ言葉を新聞という公器でもって不特定多数国民に説いて恥じないこの神経! これは、凄く意識して国民にお説教しているのである。
(以下略。今回は) 】 

 安倍首相はいつだったか最近「立法機関の長」と誤って発言したことがあった。立法機関とは、言わずと知れた国権の最高機関。圧倒的国会多数与党の総裁はそう考えていて良い、なんでもできるんだ、そんな自己認識をお持ちなのではないか。それかあらぬか、従来できなかった制度変更をどんどん閣議決定してしまう。国会の上に憲法があるわけだが、そしてその憲法によって国民がその諸権利を守るように国権を縛っているわけだが、こういう立憲主義の精神そのものを安倍が壊そうとしているのだとしか思えない。これはものの分かった識者から、再三指摘されてきたことだ。

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喜寿ランナーの手記(289) 不可逆的老いを観念  文科系

2020年05月12日 05時27分46秒 | スポーツ

  どうやら、標記のことを観念した。今の僕は、そう認めねばなるまい、と。ウォームアップを除いた5キロの平均1キロタイムで6分30秒ほどはすぐ可能と考えていたのを、頑張っても6分45秒ほどと認めた方が良いだろうと。それも、アップをゆっくりと15分ほどもやってから、精一杯5キロ走ってそうなのだと。5キロ走の平均時速で言えば、現実的目標が9キロになるということだ。ランナーにとってはこの辺りの諦念はとても残念なことなのだが、原因が左脚(血管)の弱化による心肺機能の不可逆的な低下と結論できたようだから、仕方ない。

 やはり、左右脚の不均等な感じを直せないと観念したと。むしろ、そう観念した方が長く走れる心身をキープできるとも、考えている。僕は、走れなくなるまで走り続けると決めてきたのだから。ちなみに走ると歩くとの境目はスピードではなく、競歩とランの違い。「一歩一歩に両脚が地面を離れている瞬間が、いくら短くなってもある」というフォームの問題である。苦笑いしながらいうのだが、この年になってくると、「走る」のを断念して「歩く」というこの区別は極めて重要なのだ!?

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