テレビは夏休みが8月一杯だと思っている。こっちはそうじゃないんだよ。自由研究のあれこれを紹介したって、もう手遅れです。そんなのテレビがおせっかい焼くシロモノと違うだろ。
気を取り直して、ワールドカップ・バレーです。アフリカ大陸王者のケニアは、日本人二人が指導した、つなぎとチームワークを大事にするチームだそうです。勝負となると私情は禁物だが、弱いチームに対して、ゲームの入りを大事にしたい日本は、フェイントの嵐で6-2とリードして始まった。
ケニアと言えども、気を抜けば、身体能力が高いだけに、どう転ぶか分からないわけだが、どーもあの「フェイント」というやつは、好きになれない。相手にすれば、弱いチーム相手になにもフェイントで点取らなくても、と嘆きたくなる。日本がロシアやアメリカの強いチームにフェイントをやられると、なにもそんな取り方しなくても、と思う。
トスが悪くてバシッと打てないから、仕方なくフェイントになる場合もあるだろう。それは格下のチームに限って許すことにしよう。それ以外は、フェアプレイで行きましょうよ。日本の場合、弱気なフェイントが多くて頭来る。強気で行けよ。強気で打ってブロックされたら、許す。弱気でフェイントして、拾われるシーンは、見たくない。
あと、「レセプション」という言葉がどうにも我慢ならない。いつから「レシーブ」が「レセプション」になったんだあ。招待して、もてなすのがレセプションでしょう。サーブを受ける側をレセプション側と言って、そこから始まったらしいが、レセプション、イコール、サーブ・レシーブと言うのは、おかしいよ。大体、語呂が弱々しい。
木村沙織は、前は消極的フェイントばっかりだったのが、今回は違う。力の入ったスパイクをビシバシ打ち込んでいる。何が変わったのだろう。古賀の台頭で気分的に楽になったからか。エースというものは、トスが上がったら、あとは自分の責任だ。どんなトスでも打ってやる、という気持ちがないとエースとは言えない。ところが、変わったはいいが、相変わらず楽なフェイントが多い。ねらって決めるのだが、それを実況は褒めちゃいけない。体力温存もいいが、どーもフェイントというやつは、決まってもこっちがスッキリしない。バレーボールの醍醐味は、フェイントじゃないだろう。