松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

放射能を無害化する、「常温核融合」。

2015-08-12 19:32:41 | 日記・エッセイ・コラム

 川内原発が再稼働したばっかりで恐縮ですが、この手の話は、まず月刊ムーで最初に取り上げられます。それが2011年9月号です。そして日本経済新聞が2014年くらいから何度か取り上げています。その結果は想像できると思いますが、散々叩かれておしまいでした。非難する連中には2種類あります。高校時代、物理・化学の時間に居眠りしていた無知な人間と、これが実用化されたら困る常識的な連中です。

 まず殻を取り除きましょう。ニワトリの卵の殻を想像して下さい。ほぼ炭酸カルシウムで出来ています。この量は、エサに含まれる量を超えています。また海中では、カニが脱皮を繰り返します。これもエサに含まれる量を超えています。サザエなどの貝類も、海藻に含まれる量のカルシウムを超える量の殻を作ります。生物は自分の体内で、「元素変換」できるのです。まあ、信じない人は残して、先に行きます。

 三陸の震災があった年の9月号に、ある記事が載りました。

 常温核融合は御存じのように、電気分解と同じです。原理があまりにも簡単なために、かえってそれが仇となって、信用されません。しかし地道に研究を続ける人はいるのです。それが例えば三菱重工なのです。彼らはパラジウムの薄膜に重水素を透過させ、効率的に狙った元素をほかの元素に転換する技術を研究しています。福島第一原発の事故で、誰でも名前を知るようになった放射性物質「セシウム」と「ストロンチウム」を、このシステムでそれぞれ「プラセオジウム」と「モリブデン」という非放射性物質に変換することに成功しています。

 これが未だ実用化されないのは、まだ効率が悪いことが挙げられるでしょう。しかしもう一つの原因は、原子力資本の妨害にあるのでは、と書かれています。

 このような例は、科学に限らず、どこにでもあります。最先端理論はいつも、既存のシステムにとっては邪魔者に過ぎないのです。

 だから、核のゴミを地下深くに閉じ込めようと、政府がやっきになった時期がありましたね。田舎に何十億と舞い込んで来る、夢のような話も、「常識的」な連中のために実現されませんでした。上小阿仁村は、すぐにでも受け入れるべきだったんです。だって、放射能が漏れる何千年も経つ前に、SFが現実になるだろうからです。千年、科学が進歩しないということは、あり得ないでしょう。なぜ、未来の日本を信じないのですか。

コメント
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