今、歴史が動いているとすれば、それは安保法制ではなくて、中国バブルの崩壊でしょう。中国での株の下落が止まりません。6月から官民合わせて80兆円を投じて、下支えをしたが、介入を緩めた結果、失望した個人投資家がパニック売りを浴びせた、とあります。日本の国家予算ほどの金額が、泡と消えたことになります。
当然、日本にもしわ寄せは来て、1万8千円を割ってしまったし、NISAとか言ってCMで空中を飛んでいる場合ではないでしょう。まあ、それが出来るのは、ふところに余裕のある人間だから、庶民にとってはどーってことはありません。株に投資した人は、この先じーっと我慢して、株価が回復するのを待つのでしょうね。
その点、田舎の暮らしはちっとも変わりません。年金の原資が多少上下したって、急に苦しくなるわけじゃないし。カンナのおじさんも、そう思っているでしょう。何かを生産している人は、こうなると強いです。食うもんがあったら、なんとかなります。
だから、株で損した人は、東北のいなかに来て下さい。冬は暖房にいくらか掛かるでしょうけど、大したことはないです。盛岡に4年いて、下宿は北向きの、サッシでない窓でした。それでも、こたつさえあれば、どうにかなります。敷布団をこたつに乗せたら、布団乾燥も要らないし、ほっかほかの状態で眠れます。訪ねてきた友人が、部屋の中で牛乳が凍っているのを見てびっくりしてましたが、それくらいでは死にません。よく、今の暮らしのレベルを下げることは難しいと言いますが、関係ないね。どういう状況で、どんな幸せを感じるか、それは物質とは何の関係もありません。
ただ、私の場合、パソコンが無かったら、こういう楽しみがなくなるわけで、それだけは困ります。日本国民は今、しあわせとは何か、じっくり考える時間をもらったと思って、沈思黙考することですな。
中国のリーダーが、失脚せずにどう、ハードランディングするのか、見物ですね。