松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

「カンナ」

2015-08-22 18:07:03 | 日記・エッセイ・コラム

 ちょうど1年前に、このカメラを買った。そして初めて撮ったのが、この場所の、この花だった。車で通り過ぎる時、やけに目に眩しい花だった。

 おじさんが畑で作業中で、一度通り過ぎ、戻ってきて、思い切って声を掛けた。

「あのー、この花、何て言う花だすか。」「かがあ、やってらんて・・」良く分からないが、確かカンナとかいうやつでねぇべが、とおっしゃる。「写真撮ってもいスか?」「いいよ」軽く聞き流した名前だが、しっかり刻み込んだ。カンナという名前は、私にとって懐かしくも切ない想い出の名前だからだ。それは本名ではない。仕事上の源氏名だ。だから忘れるはずもない。帰って来てから探したら、まさしくこの花の名前だった。熱帯の花らしく、暑い盛りに、この上なく目立つ花だ。

 それだけで会話を済ますのもなんだから、あたりを巡りながら、話しかけた。「まだ、暑ぐ、なってきたスな」とか、「あれ、トマト萎びでるねスか」なんてどうでもいい話題に、いちいち応えてくれた。

 サングラスに、ノッポさんの帽子をかぶった、変なやつに、警戒心もなく気軽に答える。「あど、トマト、終わりだ」自然と人柄が偲ばれる。畑仕事が好きな人に、悪い人はいない。

 今日の番組欄は、豪華ですね。普通は24時間テレビ。スポーツ見たい人は、世界陸上かバレー。学のある人は池上彰さんの幅広い知識を吸収。変わり者はNHKのブラタモリ。そして大曲の花火。さて、あなたはどれ。 

 

 

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