松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

沖縄メディアを代表する、二つの新聞。

2015-08-21 17:05:05 | 日記・エッセイ・コラム

 作家の百田氏が自民党若手の勉強会で発言した「沖縄のふたつの新聞は潰さないといけない」事件について、とても冷静な文章が載っている。

 それはロバート・D・エルドリッジという人の、「沖縄メディアのミス・インフォメーション」というものだ。カタカナにすると柔らかい印象を受けるが、日本語にすると、作為的な偏向報道とでも言いましょうか。

 まず最初に指摘するのは、沖縄の米海兵隊が人命救助の表彰を受けたことを報道しなかったこと。3回のチャンスがありながら、ことごとく無視したこと。「ぬちどう宝」と言う資格はない、と非難する。

 そして百田事件に関して、驚いたのは、官邸がすぐさま動いたことでもなく、新聞業界が共闘して社説で糾弾したことでもなかった。最も驚いたのは、「メディアそのものが、言論の自由、報道の自由の名のもとに、ひとりの民間人の言論の自由を露骨に犯していたことについて、人々が気づくのが遅かったということである。」

 どの新聞がどう扱ったかまで調べたわけではないが、百田氏の一言がそれほど影響力がある、と皆が考えていたとすれば、彼は相当な重要人物に違いない。本が売れて、映画が話題になる以上の人物と、みなされている証拠だろう。

 エルドリッジ氏がメディアに危機を感じていることは次の文章からも良く分かる。曰く、一部メディアは、百田氏や自民党勉強会のメンバーのコメントについて「寒々しさ」を覚えると主張している。しかしながら私は、この事件の直後にメディアが示した「報復力」に寒々とした。ひとりの市民が報復もできずにメディアを批判できないようなら、われわれは何の権利を持っているのだろうか。メディアは百田氏の発言を「民主主義に対する挑戦である」とレッテルを貼ったが、私にとっては馴れ合い状態にあるメディアの現状こそ、最大の挑戦だと思える。

 遠回しの言い方ながら、鋭いことを指摘して余りある文章となっている。アメリカ流の、なかなかの論客と見た。肩書きの一つに、元海兵隊太平洋基地政務外交部次長とある。当事者から見ても、沖縄の不思議さは理解不能だらしい。沖縄メディアの被害者意識の強さは、中国、韓国と肩を並べる、いい勝負だ。きっと彼らが裏で糸を引いているのだろう。この記事はblogosの閲覧数、支持数でランキング1位となっている。常識ある人間が多いことの証明だろう。

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