松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

安倍さんの苦悩

2015-08-11 19:51:07 | 日記・エッセイ・コラム

 安保法制論議で苦労している中、小林よしのり氏が外国特派員協会を前に記者会見を開いた。一番の趣旨は、立憲主義を崩壊させるほど、中国の脅威は迫っているのか?ということらしい。彼によってバッサリ切り捨てられた形の、内閣及び対米追従保守派にとっては、頭の痛いことでしょう。

 さらに今日見つけたのは、倉山満氏のイターイ指摘だ。今の日本国憲法の下でも既に集団的自衛権が行使されてきた「実績」があるという。国際法では、外国の軍隊に基地を提供することは集団的自衛権の行使とみなされるのだ。その基地から、ベトナム戦争の時は実際に軍隊が出撃している。これが、集団的自衛権の行使でなくてなんだというのか。

 内閣法制局からすれば、これを認めたら前任者の批判になってしまうので、認めるわけにいかない。だから安倍さんは、「行使できないもの」を「行使できる」ように変えるかのような説明を繰り返す。ヘタに憲法解釈の一貫性や整合性を主張するから、しどろもどろの答弁になって、政策論議ができなくなってしまった、のだそうです。

 なるほど。国会の苦しい展開の、見苦しさが、少しは分かった気がした。倉山満氏の「帝国憲法物語」を読みたくなってきた。曰く、「日本国憲法はデタラメだらけ!9条はただのマッカーサーのメモ書きだった!驚愕の真実」つかみは完璧です。彼は「帝国憲法が日本最高の法である」このことに疑問の余地はない、と言い切る。

 憲法改正をしたら、日本漁船への銃撃や拿捕が無くなるのだろうか。中国海警局の巡視艇におびえながら、漁をしなくて済むのだろうか。

 なお、70年談話の方向性が見えたことで、私も支持する気力が、失せましたわ。どうしようもない連中ですね。でも官房長官だけは、見捨てたくない。あの人がリーダーになったら、と夢を見るのは、私だけでしょうか。

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