棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

高い絵の具

2012-08-28 06:17:39 | 山郷の暮し
 画家が「久しぶりに絵の具を買った」というのもおかしな話ですが・・・。
特別な色がほしく画材店に行けば、思ていた以上に高くなっている。
ホテルなどでついている歯磨きチューブほどの量で、軽く500円以上はする。最小のチューブでも2-3千円となってしまう。
(メカーや色によってはもっと高いが)
棚にあった絵の具ではなく「もっと安い絵の具でいいイヤーー」となってしまった。(同系色でもメーカーによっては多少安くなるが・・)
高い絵の具を惜しげもなく使えて描ければ最良だが、安い絵の具でなんとか思う色彩効果を出すのが技術力だと、やせ我慢をしていますが。
 色彩効果というのは大変難しく、訓練とともにもって生まれた感性によるところが大だと思います。
高い絵の具を使ったからといって、すぐ輝きのある発色になるとはかぎりません。
筆使いは当然ですが、地塗りの色や溶油などと関係してくるのです。
 今までの絵の具をそろえようとしたら100万円近くなるでしょうが、その半分はキャンバスに塗られることもなくパレット上で硬くなったか、
蓋をせずに固まってしまっている。
パレットの固まった絵の具を削り落とすたびに、「もったいないことをしたなーー」と、身を削られる思いがします。

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