棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

中国茶ーープーアール

2011-05-21 08:11:07 | 山郷の暮し
プーアール茶の効能などまったくしらないころ、現地の雲南省の寒村でよくいただいた。
本体は黒色に近く枯れた塊で、垢まみれの手で入れてくれてお茶はかび臭く、けっして美味くはなく、内心チベット茶(スーチャ)に使う茶がかびていると思っていた。
写真は現地寒村のものよりはるかに高級のプーアールで(直径15cmくらい)、現地(雲南)直送のものです。
現在中国でもこの塊を粉にして、見た目の良いものにし、高級茶として売られているようで、日本にも輸入されています。
ダイエットにいいとかで人気が出てきましたが、出回っている飲みやすいものとはチョットちがう。かび臭いが慣れれば・・・。
硬くしまったお茶を叩き壊わし、私はそれをコーヒーミルにかける。
朝一に一リットル・ポットに他の薬草茶と入れ、熱湯を注。ダイエット効果ばつぐん、とはいかないが、よかんベーーとおもっている。
 販売機で見つけた燕龍茶ヤンロンチャ。羅布麻葉使用とありましたがよくわからない。健康茶のおおはやりで、ネットPRもたいへんですね。
みんな藁おもつかむ思いで健康管理。わたくしも血圧は高めで、通風の気がある。酒を止めればいいのだが、飲みつつなんとか・・・。
プーアール茶を飲むのもそんなおもいなんです・・。
ついでですが、ぶさいくな茶の漢字ロゴが、昨日の烏龍茶のカンと同じです。漢字の国にしてはバランスがわるく、センスの無い文字だと思いません??

中国茶ー烏龍茶

2011-05-20 08:28:44 | 山郷の暮し
ウーロン茶・ペットボトルなどのものは、茶色の水 程度でとても本物とはいえない。本当に高級な鉄観音茶は甘みが含み美味しく、色・香りも良い。
かなり高いものらしく、台湾の方から最高級をいただく。
写真は「猿子採 鉄観音」のブリキカン。いかにも中国的なデザイン。能書きを適当に訳すと、中国最高級の烏龍茶で、福健省の峻嶺な山に生えたお茶。猿のような技術を持った者が採取した。あとはよくわからない・・・。
確かに美味い。ペットに入っているやつは、茶色の水にしか思えなくなってしまう。
お茶で高いのはやはり新茶で、桁違いな値段らしい。そんなものは飲んだことが無い。
健康茶ブームとともに、中国茶で最近有名になってきたのがプーアール茶だ。ウーロンよりもカビっぽいにおいがする。
次回

中国茶

2011-05-19 08:40:17 | 山郷の暮し
中国茶といえば鳥龍茶。だれでもごぞんじで、中でも鉄観音茶は美味しいといわれる。
それでは中国人みんなが飲んでいるかと言うとそうではなかった。
話は私が旅をした十数年前の中国になってしまうが、人々は汽車・バス・いたるところ、様々なびんにオチャッパを入れ、持ち歩いていたが鳥龍茶ではなかった。
広口ビンをあおっている様子は、なんとも奇妙な風景と感じたものだった。
現在は日本と変わらず、ペットボトルを手にしているのかなーー。

茶葉をほおりこんで熱湯を注ぐ。口先でこしながら飲むのである。
飯店などではふたつきの湯のみのがだされ、蓋のすきまから飲んでいた。
車中などでは魔法瓶にお湯があり、分けてもらえた。
 中国の煎茶道は、日本人からすると美しいしぐさには見えなかった。(道具の形が異なる)
つづく

感覚の違い

2011-05-17 08:33:25 | 山郷の暮し
今朝はチョットひやりとする空気が流れ、柔らかな日差しです。
予報によりますと、下り坂になっていくようですが、あまり大雨になってほしくない。
 
写真はフランスの画家・ポール・アンビーユ。多少知己を得た方で、最近80才を超えて亡くなってしまった。
親日家で来日の折からのイメージと思われる「Maiko2」油彩 F30 ですが舞妓とは少し違い、花魁のようですネ。
それはともかく、どうらん化粧の釣り目の狐顔が印象的だったのでしょうか。
ヨーロッパ人から見れば、やはりこんな印象だったのかと・・・。
達者な画家でしたが、背景の書き込みに比べて、表情に深みが乏しく、感情移入ができなかったのか、多少手を焼いている感じがします。
日本人と感覚の違いがあり、そんな視点からも面白い作品かと。
 私も数年前から舞妓を描いていますが、ドウラン化粧の顔は難しい。
べた塗りの目鼻はどうってことはないが、その顔に血を通わせた内面表現にはてこずる。
なんといっても感情を表に出さないために、真っ白な壁が塗られているから・・。
ポールさんの作品には、おでこの陰の部分に、油彩画ならばの技法を見て取れ、日本画による美人画にはない意図を感じる。
私のクロッキーと油彩
 

五月晴れ

2011-05-16 08:45:28 | 山郷の暮し
初夏を思わせる気温に、草花の新緑が萌たち、風薫る大空に次々と目が生まれる。
薫風にきらびやかな色彩が溶け込む。
そう・・鯉幟が点々と見える日本独特の空になる。
この時期になると、ズク無しの私も自転車でスケッチにでかける。
しかし、風景はトテモ描けず、ことしもまた鯉幟を描く。今までに何十枚と描いてきてだろうか。鯉幟絵だけの展示会もいいかもしれない・・・。
あるときは鯉のでっかい目玉を描いたり、派手な色彩が薫風に溶け出してゆくさまを描いたり。最大1mX3mの画面になってしまったり、ともかくいろいろ在る。
太陽を背に、矢車ときらきら輝くウロコもおもしろく、躍動感がたまらない。
ともかく、たのしーーーとわくわくしながら描く。
今回は数枚のスケッチを基に初めて「武者幟」と組み合わせて見た。
気がついたことだが、鯉幟はけっこうひるがえっているが、武者幟は少ない。

この絵は2009年に描いたもので、今は画中の茅葺はありません。

田舎暮らし

2011-05-14 08:34:18 | 山郷の暮し
チョットひやりとする風が、カエルの合唱を運んできます。
耕運機のうなる音もまじり、けっこう賑やかな朝の始まり。
田んぼによっては田植えの準備をしていました。
農家の立ち話をそれとなく聞くと「いっくらなんたって、ハエーズラ」「あそこんチはへそまがりでいつもそうだジ」・・と。まだ早い田植えだ、ということです。
 地続きの仲良し隣組と思っていたがさにあらず。ガキのころから仲が悪く、次の代までつづいている。などということが、現にあるのですね。
30年近く住み着いたこの花の谷ですが、ありがたいことに私はよそ者「絵描きの兄さん」。
知りたくも無いのに、聞かされることもありました。

ありがとうございます

2011-05-13 07:53:53 | 山郷の暮し
えほん「窓辺の象」を自費出版しその販売方法も定かでないまま、ときにネットを立ち上げ四ヶ月ほど。
現在のブログからのPRしか思いつかない程度ですが、ありがたいことに、ぽつりぽつりとご注文をいただいております。
正直どうやって見つけ出してくれるのか、私の技術からすれば不思議なくらい・・。
 先日など、松本市美術館を検索中、窓辺の象の絵をたんとうした城太郎君の絵画に興味をもってくれ、私のブログに行き着いてくれたようです。
ネットは得意でない私にとって「ひえーーーたいしたもんだっ」

6月10日-14日までただ今人気のスポット、安曇野市の文化会館みらい で「えほん原画and作品展 岩淵城太郎+りゅう王丸」
を開催。ただいま準備中です。
写真はただ今 松本市美術館で開催中の写真展 「東大寺夢譚」
現実にはどデカイ柱で、三尊をこのように拝観出来ません。

夜目の花

2011-05-12 07:43:24 | 山郷の暮し
よく降りました。農作にとってはまことに恵みの雨だったと思います。
先日までの淡い新緑の草木が、濃い緑色を一筆一筆重ねていくごとく、深い緑色に変わってしまいました。
今年も我が家の花畑は、目的以外の草がもこもこと湧き出し、もはやお手上げ。
春先に思い描いた花畑は完全に消えてしまった。
雨の降る暗闇にボーーと白い塊。一瞬なんの花だったかわからなかったが「からたち」の白い花でした。
夜目ですとなんとなく亡霊のようにも見えました。

古都風雅な旅ーー写真展

2011-05-11 14:21:34 | 山郷の暮し
大雨でした。まだまだ空は厚い雨雲におおわれ、アマガエルが賑やか。
写真展の飾り付けで少々アンヨがいたくなってしまった。

『古都風雅な旅」二人展は、赤羽佳代子氏の舞妓さんシリーズは、16歳の少女が秘めた思いを貫き祇園に輝く舞妓となってゆく四年間を追跡取材した、一連の舞妓写真が美しい。
女性だからこそ男子禁制の場所に立ち入った視点からとらえ、説明を受け「へーーそおなんだ」と。
兄の岩淵四季さんの作品は、今までの撮影舞台であった京都から、45年ぶりに白鳳文化の香る大和路を取材。
柳生街道の石仏をじっくりと撮影をした作品。

街道の出発点ともいえる、ポピュラーな東大寺の作品は圧巻である。
360X360cnプラス300X360cm の大画面はただ大きいと言うことでなく、作品としてまとめ上げているの。
いつも大きな作品展示をしてきたが、今回で最後にしたいとか。
つまり、おき場所にこまってしまうのです。


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2011-05-10 07:52:20 | 山郷の暮し
蒸し暑い朝です。
全国的に大雨になりそうで、被災地での二次災害が心配ですね。
大震災より二ヶ月になり、苦悩はより具体的になり、厳しい道のりが見えてきました。
我が身と思ったとき、身体の芯からゾーーーとしてきます。
そんな方々が数十万人いる。

今日は松本市美術館で明日から開催する展示会の飾りつけです。
今回はスタッフが二人も病気で欠員。少々しんどい仕事になりそう。
なんの展示会だって?? 兄貴の写真をベースにした創作映像です。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本