棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

感覚の違い

2011-05-17 08:33:25 | 山郷の暮し
今朝はチョットひやりとする空気が流れ、柔らかな日差しです。
予報によりますと、下り坂になっていくようですが、あまり大雨になってほしくない。
 
写真はフランスの画家・ポール・アンビーユ。多少知己を得た方で、最近80才を超えて亡くなってしまった。
親日家で来日の折からのイメージと思われる「Maiko2」油彩 F30 ですが舞妓とは少し違い、花魁のようですネ。
それはともかく、どうらん化粧の釣り目の狐顔が印象的だったのでしょうか。
ヨーロッパ人から見れば、やはりこんな印象だったのかと・・・。
達者な画家でしたが、背景の書き込みに比べて、表情に深みが乏しく、感情移入ができなかったのか、多少手を焼いている感じがします。
日本人と感覚の違いがあり、そんな視点からも面白い作品かと。
 私も数年前から舞妓を描いていますが、ドウラン化粧の顔は難しい。
べた塗りの目鼻はどうってことはないが、その顔に血を通わせた内面表現にはてこずる。
なんといっても感情を表に出さないために、真っ白な壁が塗られているから・・。
ポールさんの作品には、おでこの陰の部分に、油彩画ならばの技法を見て取れ、日本画による美人画にはない意図を感じる。
私のクロッキーと油彩
 


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