棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

森の住人の悲劇-カリマンタン

2008-03-25 11:58:18 | コレクション
熱帯雨林の喪失は、森を守ってきたダヤック族の、居住区が失われていくことでもあります。
土地所有権の意識など無かった人々。
気がつけば、先祖からくらした森が、国のものや有力者のものになっていたり。

特に、移動生活をしていたプナン族の人々は、強制的に定住させられてしまいました。
切り開かれた地に建てられたロングハウスは、晴れ晴れとした良好な環境に見えますが、作物は育ちにくく、クソ暑いのです。

目をすっかりやられ、笑いを失ったお婆ちゃんたちが作った、
ビーズと木の実の鈴のお土産用ネックレス。
プナン族の女性たちが実際に使用していました。

首都ジャカルタの土産店では、20倍の値段になっていた。

独りニヤニヤ

2008-03-24 17:06:41 | 大人の童話
独りニヤニヤといっても、アダルトものを、背中丸めて見ているわけではありません。
BSおかあさんといっしょ の幼児番組。
泣き出す子・妙にべたべたする子・おしゃべりな子・動かない子・タレント的な子
書き出したら限が無いが、私には孫のような子供たち、個性があって面白い。
カメラ側には、お母さんたちがハラハラしている様子が想像でき、いっそう面白くなってくる。

音楽も質が高く、幼児歌ばかりでなく、ジャズ、ロック、ポピラーなど多彩だ。
中でも、私が好きなものは なーんちゃって民謡 現代的なアレンジに、
民謡が新ジャンルの歌になって、とってもいい。

熱帯雨林の住人

2008-03-24 09:21:41 | コレクション
地球温暖化の危機が叫ばれ、日本企業による伐採が問題になったのは、
もう20年も前になる。

私は森に暮す人々をとおして、消え行く熱帯雨林を絵本「森へ帰ろう」に表した。
正直、私は積極的に自然保護運動をしていたわけではなく、
インドネシア・カリマンタン島の森に住む、総称ダヤックの宗教・文化に興味があり、研究のためはいりこんでいた。

日本の縄文文化に合い通じる木彫・模様などの表現は、
森がなくして宗教も文化も成り立たない。
縄文文化の研究も、森をベースにした、考察が必要だと気ずいた。

写真の木彫は、硬い鉄木をおそまつな刃物で彫っていたものだ。
注目してほしいのは、長く伸びた耳たぶ。
帽子には、女の守り神(安産の象徴)がほられています。
わかりにくいかもしれませんが、膝などの関節部の奇妙模様は、つる草を連想します。
あらゆる生命は、森のようにからみあい、つながりあっている。
というのが、彼らの根底にあるとおもえる。

私のシリーズ作品「連続する生命体」の発想の原点となりました。
http://ryuomaru3.web.fc2.com/renzokutai/renzokutai.html

棚からぼた餅--HPのお知らせ

2008-03-23 16:44:29 | 大人の童話
私がブログを始めた最初は、大人の童話「棚からぼた餅」です。
物語に登場する「棚牡丹餅神社」は、架空のものですが、
鎌倉仏教について調べていましたら、
日蓮宗の常栄寺は通称[ぼた餅寺]と、いわれているんですね。

ただいま、ようやくHP-りゅうさんわーるど にたちあげました。
ところどころヘンのなですが、ごらんください。
http://ryuomaru3.web.fc2.com/tanab0ta/tanabota-bn1.html

地獄のさたも金しだい

2008-03-23 15:17:08 | コレクション
お彼岸で、お墓まいりに出かけた方も多いでしょうね。
そこで思い出したのが、
写真の『冥府用の紙幣・小切手帳・カード・パスポート」

香港に住む、道教の信者のお墓参りにお付き合いしたときです。
この擬似紙幣を、墓地の大釜で盛大にもやします。

「陰府銀行」「冥都銀行」「冥国銀行」とは、よくつけた名前ですね。
しかも、一枚が5億円。
それがどっさり必要になるということは、あの世に簡単に行けません。

地府護照--パスポートの有効期限は一年。
さすがに、写真は貼るようにはなっていません。
これらはセットになっています。
1990年香港にて--1.5香港ドルと記されていました。

残念ながら葬式は見たことがありませんが、興味はありますね。
佛教でも同じような、習慣があるのでしょうか。

ありがとう。今後もよろしく御指導を

2008-03-22 17:59:33 | チョット一言

雲ひとつない濃い藍色の空に、ヒマラヤの空を思い出した、きょうの朝だった。
東京・静岡では、桜の開花宣言。さすがにはやい。

この地も、陽だまりは20度ちかく上がり、汗ばむほど。
散歩コースの、標高750m地点の梅がようやく開花。

PC・ネットなど2年めになるが、基本的なことは何もわかっていない、幼稚園以下のまま。
それでも、あんなブログ・HPにしたいものだと、参考書をナガメルが??? 
難解な単語の羅列に、ますますこんがらがってしまう。

何度か失敗しているうちに、ありがたいもので、
実にわかりやすく、アドバイスをしてくれる方々がおいでになる。
それも、出来の悪い生徒の意図を察知してくれてだ。

ネットとは、そもそもこおいう事だと、感じてきました。
今後とも、よろしくお願いいたします


ネパールの焼き物

2008-03-22 11:40:17 | コレクション
大好きなネパールは、ここ数年いっていない。
政治の不安定からくる、暴動が怖いからで無く、他の地域にこころひかれているからだ。

ネパールに焼き物があるの?
焼き物といっても素焼き程度で、日本の植木鉢の強度も無いが、
祭事の使い捨ての、聖なる土師器・植木鉢・水瓶・壷などをを製造している。

製造の中心地は、首都カトマンズが30分ほどの、小さな町ティーミー。
ろくろは、直径2Mはある木製の円盤。棒で回し、あとは惰性。
多少ろくろに心得があるのでためしたが、立っての中腰姿勢で、とても現地の職人のようにはいかなかった。
大瓶などは、たたいて成型する技術は、なかなかのものでした。

強度がないのは、土も高温にはたえられないし(日本で実験結果・溶けてしまう)、まず、高温にする燃料がない。
薪など高価であるから、ワラ・牛の乾燥糞がおもであった。

写真は「ヒンゴー」といわれ、ヒンドゥー寺院にある、狛犬のようなものの家庭用。
ローソクたてなどですが、50円はしなかったと思う。

船便で送るのですが、これが又大変だった。
まず、まともに着かないと覚悟のうえでの発送。
届かないか、ぶっ壊れているか。
写真のものも、割れています。
今から思えば、愉快な時代だった。



ネパールの焼き物-2

2008-03-22 11:19:04 | コレクション
愉快な顔をしていますねー。
ネパールのヒンドゥー寺院にいきますと、日本ではおよそ神々と思えない姿の像がびっしりとあります。
骸骨が踊っていたり、はたまた裸の女神が生首をぶらさげいてたり。
日本流に称しますと、地獄と極楽がごちゃまぜになったような、世界が展開しております。
おどろおどろしていながらどこかユーモラスで、人間的な血の通いをかんじます。

ネパールはヒマラヤばかりでなく、ヒンドウ教とともに、多彩な文化が花開いている国です。

あかあかや月

2008-03-21 21:06:17 | 山郷の暮し
http://ryuomaru3.web.fc2.com/
今夜は満月でしょうか。山に囲まれた小さな空に、慈光の球体が浮かんでいます。
当たり前のことなんですが、ポカン!と在る月に、不思議さを感じてなりません。
魅入ってしまいます。
目を西空に転ずれば、ほぼ天ちゅうにオリオンが・星ぼしが控えています。
残念ながら、自作一句の一つも浮かびませんが、こんな夜に思い出す詩を、まったくの迷解釈で綴った私のHPを、観て下さい。
岩淵龍王丸 りゅうさんわーるど http://ryuomaru3.web.fc2.com/
あかあかや あかあかあかや あかあかや あかあかや かあかあや月
           明恵上人(1175-1232 空也・道元などと同時代の僧侶)

カチカチ-ネパールにて

2008-03-21 10:48:42 | コレクション
最初にインド・ネパールに行ったのが1972年。
それより、何度か訪ね歩く地となったが、ネパールは地域的に研究の的がしぼりやすく、本当によく行った。
私のコレクションの中でも、買い入れた美術品など、かなりの数になっている。

写真のものは、集落の掘っ立て小屋然の雑貨屋にあったもの。
言葉の不自由さもあり、最初はナニに使う道具かさっぱりわからなかった。
オッチャンが取り出した薄汚れたハンカチから、なにやら小さな塊がコロコロ。
道具にはさんで、カチッ!とわる。

乾燥ビンロウを砕く、いわば胡桃割り機みたいなものだった。
名前は「カチカチ」といっていたが、きちんとした名称があるのか?

さて、ビカロウといってもお分かりなら無いと思いますが、やしの木に似たビンロウ樹の実を乾燥したもの。
石灰とまぜてクチャクチャしていると、口の中は真っ赤になる。
カスをペッ!と吐くのだが、これがすざましく、血反吐のようだ。
当時はいたるところに吐き出されて、不潔さの要因でもあった。

ビンロウ愛好家は現在、台湾が最も多く、かなりの高額品もある。
主に、インドネシア・インド・ネパール・その他などへの輸出産業品でもある。
台北市や都市などは現在、道端でのペッ!は禁止されている。

なんでも試してみる私だが、コイツだけはする気がしないでいる。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本