棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

熱帯雨林の住人

2008-03-24 09:21:41 | コレクション
地球温暖化の危機が叫ばれ、日本企業による伐採が問題になったのは、
もう20年も前になる。

私は森に暮す人々をとおして、消え行く熱帯雨林を絵本「森へ帰ろう」に表した。
正直、私は積極的に自然保護運動をしていたわけではなく、
インドネシア・カリマンタン島の森に住む、総称ダヤックの宗教・文化に興味があり、研究のためはいりこんでいた。

日本の縄文文化に合い通じる木彫・模様などの表現は、
森がなくして宗教も文化も成り立たない。
縄文文化の研究も、森をベースにした、考察が必要だと気ずいた。

写真の木彫は、硬い鉄木をおそまつな刃物で彫っていたものだ。
注目してほしいのは、長く伸びた耳たぶ。
帽子には、女の守り神(安産の象徴)がほられています。
わかりにくいかもしれませんが、膝などの関節部の奇妙模様は、つる草を連想します。
あらゆる生命は、森のようにからみあい、つながりあっている。
というのが、彼らの根底にあるとおもえる。

私のシリーズ作品「連続する生命体」の発想の原点となりました。
http://ryuomaru3.web.fc2.com/renzokutai/renzokutai.html


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