春の香りがする

昨日は生暖かい風に、春の香りがした。
午後の散歩。いつものコースの、枯れ草の塊がニオウ。
忘れもしないアイツのニオイだ。
慎重にほりおこす。
ビンゴッ! ・・・この暖かで、マムシがはいでてきたのだ。

シマヘビ・ヤマカガシ・青大将なんかは、遊び相手には面白いが、
鎌首をグッとあげ、金色の目があったときから
こいつは、ただものじゃーない　と感じた。

私のダーリンなんかは、蛇がだいっきらいで
一目散に逃げ出してまうが、私は戦う。
最後は、お父さんが棒でたたき殺す。
殺生ダーーー

これから、いろいろな者が起きてきて、うれしいなー。

花のもとにて春しなん--父の命日です

「寒いときは死にたくないなー」
とポソリとつぶやいた父は、明治半ばに生まれ、８５歳の天寿だった。
病床は自宅にて母が最後まで介護していた。
その間、父から死という言葉をきいたことがなかっただけに、
だめなのかなーと、かんじてしまった。

34年前の冬は、今年と同じく寒さが厳しかったが、
弥生一日は、前日の酷寒がうそのように晴れ上がり、気温はぐんぐん上昇。
思わず西行の辞世の句を思い出した。
「願わくば　花のもとにて　春しなん　如月のもちずきのころ」

私は、８５年の人生が凝縮された、光るようなお顔を　一人ひっそりと描いた。

写真は晩年の製作　「世紀姿勢曼荼羅」　幅　７ｍ　高さ１．６ｍ　の一部
仏教曼荼羅を研究研鑽し、最後は自説を絵解きした集大成。
http://ja.wikipedia.org/wiki/岩淵大殿