棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

今宵の空は

2008-03-18 20:51:27 | 山郷の暮し
月齢は16--7日なのでしょうか。
本当は、こんなつまらない月の様子でなく、美しい日本の言葉ではじまりたいのですが、にわかに、浮かびません。教えてください。

真冬のピリピリと刺すような光ではなく「ほーなんですか?」と、優しい声の語りかけがあるような月光です。
ボワーとした光の空に、星が遊んでいます。
ようやく、安心出来る春になりました!

フキノトウが今一番の摘み取り時期。
ナズナが新芽をだし、あの独特な香りと味を楽しめる。

私がこの山郷に来た20年以前、ナズナを摘んでいると、畑にいたお婆ちゃんに言われたものです。
「兄さん、そんなの食べるだかい。もーらしいワやー。
これ、もっていきましょ」
と、野菜をいただいたのも、めずらしくはなかった。

このごろは、山菜人気で、もう2日あとにしたほおが・・。
たちまち、根こそぎとつまれてしまう。

道の駅をはじめ、各地の物産店ができ、山菜大歓迎で、買い入れているらしい。
タラの芽など、自分用に栽培したものが、もっていかれてしまった。
お婆ちゃんの「もっていきましょ」が、懐かしい今宵です。
散歩コースに福寿草が歌いだしました。愛犬さくら

敦煌のお土産切手セット

2008-03-18 12:55:20 | コレクション
1993年、中国はまだ完全開放されていない時代だった。
外国人はダッ換券といって、人民幣(元)と違う通貨であった。
つまり、外人に対し、二重三重の価格制度だった。
中国人のお金持ちは、人民元は燃やすほどあっても、海外の品物は買えない。
そこで、闇マーケットでは、外人用の通貨が五倍以上で売れた。
ある意味では、一万元が人民元に変えると、5--10万元になる。
なんとも、奇妙なお国、御時世であった。

当時の中国の旅は、決して楽なものでなく、他の国々に比べても、最悪であった。
シルクロードの一人旅は、交通・宿・人々などなど、心身ともにへとへと。
それでも、憧れの敦煌莫高窟にいたったときは、いろいなことを含め気がぬけてしまった。

長旅でお土産など買えもしないが、小さな本屋で見つけたのが、切手セット。
今改めてみれば、ひどい印刷にひどい紙。1988年とようやく読めた。

莫高と書かれているのは、タバコのケース。
一応バーコードになっていたのですねー。

当時の紙幣・パンフなど、保存してありますが、
そのおそまつさが、いいコレクションといえます。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本