棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

砂絵マンダラ-1

2011-08-11 08:19:14 | 山郷の暮し
松本市博物館で7-30 より9-4までチベット・ネパールの仏たち マンダラ展が開催されています。
場内では「薬師如来砂絵マンダラ」が10日間にわたってチベットのラマ(僧侶)五名によって製作されてきました。
最終日は精魂こめて製作をした砂絵マンダラを壊すことになりました。
私は現地や日本などで(昨年はダライラマが善光寺に招来したおり)数回観てまいりましたが、壊す様は観ることがなかった。
 マンダラはそもそも仏たちがおられる宮殿や空間などを表した聖空間。
砂絵マンダラは仏たちが降臨する所を造り上げている、ともいえます。
完成しますと、いよいよ仏様たちにきていただく読経儀式があり、仏様たちが宮殿に座していただいた。それで砂絵マンダラの法事は完了。
製作の目的を果たしたことになる。
しばしの間(数分であろう)滞在した後、仏様たちはお帰りになってしまう。
残った砂絵マンダラは、ただの空家にすぎないから、壊す。
サーッと砂絵が掃かれた瞬間は、見学者からオーーともワーーともいえないどよめきが・・。
そして、五色に輝いていたマンダラ絵は灰色の小さなものになってしまった。
まるで遺灰そのもので、つぼに納められ,市内を流れる女鳥羽川にながされた。
見学者にも配られ、私もご利益を願ってチベット製の財布におさめている。
およそ三時間を超える法事だったが、かなりの方々が見守っていた。


ryusun

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子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本