棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

松本地方の七夕

2011-08-08 07:44:37 | 山郷の暮し
松本の月遅れ七夕
松本から安曇野にかけて、観光客は例年以上で活気を感じる市内です。
昨日は商店街がひときわ賑やかで、そぞろあるく観光客が思わずピカピカとカメラを向けるのが、店先や軒先に飾られている松本地方独特の七夕人形です。
男女の神様の顔が羽子板に描かれ、そこに本物の浴衣などを着付けて飾るのです。
写真は店先のもので、小型・商品化されたものらしく綺麗ですが伝統的な趣はいまひとつ。(だったな本物を記載しろ、と・・)
松本市博物館のパンフの説明をそのまま記載します。
松本地方では月遅れの八月七日に七夕が行われ、次のような習俗が観られます。
ひとつは、初子が無事に成長をすることを願って親戚(おもに母方の実家)から贈られた七夕人形を軒先に飾ること。
江戸時代中期から松本の城下町やその周辺で七夕人形を飾っていたといわれ、今日でも松本市から安曇野市、大町市にかけて七夕人形を
飾る光景がみられます。季節になると現在も市内の人形店で人形が売られています。
そしてもう一つは、季節の野菜とともに「ホウトウ」や「七夕まんじゅう」と呼ばれる七夕様に供え、食べること。
「ホウトウ」は幅の広いきしめん状のうどんで、小豆餡かゴマ、きな粉などであえたもの。
松本城下町で多いのは「ホウトウ」、奈良井側以西や梓以北の安曇野市周辺では「まんじゅう」がよくみられます。
これを食べる理由はよくわかりませんが、七夕の季節は小麦の収穫が終わったころでその収穫祭的な意味合いがあるのではないでしょうか。
と・・。博物館で一口振舞われたのでふだん食べない「小豆であえたホウトウ」を食べました。
餡子の甘みがありながら、さっぱりとした素朴な感じであった。ただし、もーー一口とはいいかねた・・。

ryusun

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