岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

基本的な注意点

2010年10月12日 | ビデオ連続画像
ディフェンスにおける基本的な注意点です。
岡山の悪いところが結構重なった、勉強になる画像です。
これに対して、相手の良いところもわかります。


岡山のゴール前スクラムです。



一次攻撃では、ディフェンスの人数もそろっているので、相手は無理なパス展開せず、クロス(フルバック?)して内を攻めてきています。
ごく普通のアタックです。



岡山は、ロックとスタンド、さらにフルバックがディフェンスに行きますが、スタンド、フルバックがディフェンスする相手を迷っている(勢いが見られない)ように見えます。



この場面は、相手に見事に抜かれました。
ゴール前では少し走られただけでトライです。
激しいディフェンスや、前に出るタックルが必要です。
また、タックルした後、パックを外されるなど、ゴール前のタックルであってはならないことです。




上の写真も含めて、今回はもう一つ大きな問題点が見えています。
抜けた相手やポイントに近い岡山の選手が、背中を見せても大急ぎでディフェンスに戻るのは仕方ありませんが、外の2人の選手が、背中を見せた上でゆっくりかえっています。
しかも、ポイントができた方向は気にしていますが、相手のバックスの選手を全然見ていません。
これだと、相手のバックスの選手は自由に動け、この画像でも、相手の選手が外側にずれて余っているのがよくわかります。
逆に、相手の選手の常にディフェンスをよく見て、人数を余らそうとする意識は見事なものがあります。



この段階でも、岡山の外の選手は、相手のバックスに背中を向けて、ポイントばかり気にしています。
相手を見て、指さししながら(声でプレッシャーをかけながら)ディフェンスの位置まで戻る。
基本が大切です。



この写真では、向かって左側の方に注目して下さい。
岡山の選手がとにかくポイントに戻ろうとするのに対し、相手のバックスの一人は、外側(ライン側)に残り、次の展開に備えています。



また、この写真でもわかるように岡山の選手は、ややポイントに寄りすぎる傾向があります。
このような場合に、外側の味方から声がかかるといいのですが、外側の選手は、相手に背中を向けたり、どうしてもポイントが気になり、まだまだ落ち着いたポジショニングや内側の選手のコントロールまではできていません。



相手は、左右どちらに球を出してもトライといった感じです。



さて、今回の大事な点の一つは、両ウイングやフルバック等の動きです。
常に、ボールを追いながらも、広い視野で相手を見て、それにあわせた味方への指示や動きが必要です。
また、相手の動きを見て、ポイントに近づきたいのを我慢して、思い切って外側に残るといった決断が必要な時もあります。
もちろん、今回の画像のような相手に背中を見せるようなことではダメです。


今後、選抜のウイングやフルバックを選ぶ際、今回書いたことは大きな着目点の一つだろうと思います。

10月11日(月)

2010年10月11日 | 練習日記
昨日の中国選抜練習(9:00~15:30)に続いて、岡山スクールは今日も練習しました。

この3日間(9日~11日)も毎日練習で、コーチや保護者の皆さんは、いつものことながら大変お疲れ様でした。

さて、今日は、ブログ担当コーチは仕事のため練習を休みましたが、M浦コーチや、鬼Tコーチから話を聞きました。


昨日の選抜練習で特にフォワードを中心とした課題とされ、各チームが再度確認する宿題とされた、コンタクトの激しさ、ラックのスイープ(人やボールをまたぐ)、モールに頭を入れて押すといったことを集中的に行なった。
また、次回の選抜練習に向け、フォワードとバックスの連携部分(アタック等)の確認や、ウイングやフルバックの精度アップに取り組んだ。


かなり気合いの入ったいい練習ができたようです。
このような時期の練習は、自分自身が課題を明確に認識し、その意識を持って取り組むことで、何倍もの、何日分もの成果を得ることができると思います。

17日(日)の選抜練習(広島)の前に、まだ土曜日にチーム練習があります。
選抜練習では見違えるようなプレーを見せることができるよう、自分の課題をよく理解し練習に取り組もう。

※スローイング、ラインアウトキャッチ、フッキング、キック等、個々のポジションに応じた一層のスキルアップのための練習は、個人練習をするのも当然です。(あまり時間もかからないと思います)

ところで、以前のブログにも書きましたが、部活道を引退した3年生はどうしても平素の運動量が減っています。
また、選抜に向けて体重増加を意識している選手もいると思います。

時間は短くてもいいので、できるだけ毎日、走ったり、体力トレーニング(腕立て、腹筋、背筋等)やストレッチをするようにしよう。



(追伸)
 17日は中学選抜の練習(広島)ですので、1年生は岡山で練習するよう考えています。詳しいことはまた連絡します。

中国選抜練習会

2010年10月10日 | 試合(H22チーム)
10日(日)は、百間川ラグビー場で、岡山、広島、山口の3県が参加して、中国選抜の練習会を行ないました。

ここ数年は、岡山の3年生の人数が少なく、選抜練習は広島や山口に行っていましたが、今年はまとまった人数が頑張っており、岡山でも実施してもらっています。

1年生は、こういう練習ではどうしても別メニューとなりますが、岡山で実施されることで、選抜を目指す各県の上級生の姿を直接見ることができます。
あわせの練習になると出番が少なくなる2年生を含め、このような経験は、来年以降の岡山にとっても大変貴重なものです。

さて、練習の後のコーチ間の話で、今日の一番の課題は次のようなことです。

・A、Bにわけた時のAチームのフォワードが、ボールを獲得できなかった。
・走力のあるフォワードのAチームの皆が、ボールを持って走ろうとしている。
・Aチームの選手は、モールやラックに頭を入れて、地道に押そうとしていない。
・今日の昼、自分たちの持ち味を「機動力」と評価していたが、ボールを確保できなければ、機動力も何もない。(一生懸命押し切るプレーができた次の話である)
・ラックにする場合も、フォワードが、ただベタッと寝てしまい、少しでも前に行こうとする姿が見られない。


下のような写真を見ればよくわかると思います。

手前側(向って右側)がAチームでしたが、明らかに奥側(向って左側)のフォワードの選手の方が姿勢が低いし、体の方向(力の方向)も押す方向に向いています。




この点については、各チームが、今後の合同練習までに、もう一度、選手の意識改革を含めて責任を持って練習することが宿題とされました。

機動力を売りとしているフォワードの選手も、もう一度、フォワードの役割の基本を思い出そう。
ラグビーは決して、いい格好したり、楽をしようとする選手が、イイ思いができるスポーツではありません。
本来、各チームでは、忠実にサポートする、懸命に押すといったこともやってきた選手たちであり、一度反省することで、合同チームでも本来のプレーができるようになると思っていますが、まず、「チームのために」「仲間のため」に体をはるという、謙虚な気持を持ってください。


各県のフォワードの選手は、それくらいの気持で、覚悟を決めて取り組んで下さい。


さて、ブログ担当コーチは、今回の選抜ではバックスを受け持ちます。

バックス練習の前や、合同練習の最後に次のような話をしました。
・私自身は、学生や岡山クラブではずっとフォワードであった。
・ジュニアの指導を通じてバックスの勉強をしてきたが、現役時代バックスでないだけ、バックスに対して求めるものはかえって厳しい。
・接点や、フォワードとの連携、フォワードを使うといったことも厳しく見る。
・特に、「フォワードが勝てないから・・・」といった言い訳は絶体に許さない。
・バックスがボールを持ち込んでボールが出ない原因は、ほとんどバックスにある。
・フォワードが劣勢でも、バックスで切り裂いてやる、フォワードを引っ張ってやるという気迫を持て。


タックル等は当然ですが、今日の練習で、バックスに関する課題は次のような点と考えています。

・アタックの接点で、さらに2歩、3歩前に出る気持ち、強さ。
  ※自由奔放に動いても、接点では縦に(前に)
  ※これによりオフロードも活きるし、フォワードも楽になる。
・パス&フォローは当然だが、フォワードが遅れていれば、バックスがボールにからんだり、モール・ラックの芯に入る。
  ※今日は、皆やや遠慮していたと思いますが、ポイントに近いバックスの選手は、モール・ラックやボールにからむことをまず考えよう。
  ※いつも言っているが、パスした後にラインをつくるのがバックスの仕事ではない。
・キック等、様々な場面での、フルバックや両ウイングの連携や、アタックへの参加(人数を増やす)等の思い切り。


以下、スナップです。















今日参加した、岡山(MI)、広島の巨漢選手です。
まだまだ、自分の体を持て余していますが、高校の上級生になる頃には、高校ラグビーを支える選手になると期待しています。


 








10月9日(土)の練習

2010年10月09日 | 練習日記
午前中の激しい雨も、12時の練習開始の時には何とか小康状態になり、大勢が参加しました。

明日の中国地区の練習を前に、実戦的な練習を中心にしたので、ブログ担当コーチも、今日は練習の相手が忙しく写真をとる余裕がありませんでしたが、ポイントを説明しておきます。

なお、1年生がディフェンスに入ることもありましたが、今日の1年生のディフェンスは素晴らしかったです。これくらい厳しいディフェンスができれば、2年生と一緒になる来年が大変期待できます。

今日の主な練習です。 イメージトレーニングしてください。

●2対1、2対2 
 ・コンタクトバック無し(いわゆるナマ)
   実際には厳しいタックルには入れないので、まずはアップです。
   対面がパスしても、次の選手にプレッシャーをかけること。
 ・ディフェンスがコンタクトバックを持つ
   コンタクトバックを持つ人は、台ではなく、あくまでタックラーです。
   激しくタックル(コンタクト)し、コンタクトバックで当たる。
   その後は、空いた腕でさらにパックして押込む。

●プッシュ(ずれ)
 ・4(AT)対2(DF)(&2(ポストFW)、1(ブラインドウイング))
 ・パスが空中にある間に、まずは相手との間隔をトップスピードで詰める。
 ・相手がパスをしたら、特に内側の「プッシュ」の声で、次の選手にずれる。
   ※声は各チームで色々だと思います。 
 ・これと同じことをさらに外に繰り返す。
 ・大きな、ハッキリとした指示がないと外側の選手はずれることができない。
 ・最後まで走り、追い込んでいく。
 ・ポストに立ったFWは、まず前に。
 ・ブラインドウイングは、カバーに走る。

●逆サイドへのディフェンス 
 ・智翠館高校に行ったときの、いわゆる「アイス」のディフェンス。
 ・アタックのスタンドやバックスが逆サイドに走り、人数を増やしてアタックした時のディフェンス
 ・ディフェンス側の選手は、「アイス」の声をかけながらトップで逆サイドにずれる。
 ・ずれながら、前にプレッシャ-、さらにプッシュ
 ・ずれる時には、一直線にラインをつくりながら。(後ろに帰る意識ではダメ)
 ・相手が逆サイドにアタックした側にいた選手は、味方を大きな声で呼びながら外に。
 ・フォワードは、オープン側、ブラインド側も前に出る。
   ※スタンドが走った側と逆サイドへのハーフのサイドアタックに注意

●カンペイのディフェンス
 ・フルバックが1セン横や2セン横に入ってきた場合。
 ・基本は詰めのディフェンス
 
●ブラインドウイングやフルバックがアタックラインに入り、アタック側が2人余るような場合のディフェンス。
 ※トップで走り込んでくる場合
 ※最初から人数が余った状態で、相手の動きを見ながら、相手をディフェンスに引きつけてからボールを離し、自然に余らせるような場合
 ・内側から人数をあわせる(詰める)
   ただ、ブラインドウイングがスタンド横に入る場合は、スタンドが2人を見れる。
 ・スタンド→(ブラインドウイングとばし)→第1センター
  スタンド→ブラインドウイング→第1センター
  スタンド→ブラインドウイング→第1センター→(題2センタ-とばし)→フルバック
 といった、様々なプレーへの対応
  思いっきりと声の連携、最後まで追い込む粘り強さが大切
 
●アタック
 ・スクラム、ラインアウトから、3次プレーまで。
 ・サインプレ-の確認(2次や3次では声で動く) ・早いサポート
 ・ラインアウト球出し
   ラインアウトの解消のタイミングを理解した上で球出し
    10m(オフサイドライン)を活用した、バックスの浅めの展開
    ラインアウトが解消となって、相手がディフェンスに上がる瞬間の球出し
    モールの場合、ラインアウトが解消したら、押しにこだわらせる  等
   ※スロアー(上M)は、さらに精度を上げること。K岡も練習しておく。

特にバックスは、センター題F、スタンド犬Kを中心に、今日の練習のイメージ(声も)をしっかりもって、明日の合同練習に参加してください。  



攻守

2010年10月09日 | ビデオ連続画像
ラグビーは、アタックやディフェンス、攻守の人数、場所が、次々と変化していきます。

相手スクラムからのアタックです。
1次攻撃は、サインプレーをはじめ、攻撃する側の「意志」によるプレーです。
それに対するディフェンスは、クロスやライン参加などに対する各チームのディフェンスの約束事はあるものの、まず、相手との距離を早く詰めること(プレッシャーをかけること)、相手がパスしたらキッチリ内側から外に追い出す(プレッシャーをかけること)ことが大切です。
一方で、1次ディフェンスでは、ディフェンス側の陣形もでけており、厳しいプレッシャーをかければ、第1センターくらいまではボールがまわっても、それ以上簡単にパスがまわるようなものではありません。

この写真では、相手のフルバック、ブラインドウイングが、一体的に走り、ハーフを除くと6人のバックス全員でアタックしています。(相手より人数的に優位。コンタクトしても味方の選手が近い。)
岡山もよくやる方法ですが、近場の選手の細かな動きによる縦(ずらし)、ワイド等、様々なバリエーションが可能で、人数も近くに多いことから、1次の球出しはやりやすくなります。






岡山のディフェンスはまずまずです。



相手側のパスは、スタンドから次の選手(またはフルバック)までは回りましたが、ここでキッチリと止めれています。
相手が、自分で外に流れようとしない限り、通常は、このあたりで止めれるはずです。



ここがアタック、ディフェンスとも勝負の場面です。
アタックは、コンタクト後、1歩でも前に出る、少しでも早くサポートする。
ディフェンスは、1歩でも押し返す。ボールにからんで球の出を遅らせる。
アタック、ディフェンスとも、残る選手は、近場、展開と、次の攻防につなぎますが、ディフェンス側は特に、ポストの位置の選手、バックスの選手等、全員の相手を圧倒する気迫や姿勢が必要です。






相手がミスして、ボールにプレッシャーをかけています。



この画像に、岡山の選手の課題が出ています。
一人目の選手は相手にからんでいますが、次の選手がいっていません。
相手のFWの選手も後ろ向きに帰っている状態で、誰もがチャンスと思う場面ですが、前に出れていません。(フォワードでもバックスでも)
バカになって、思いっきり走り、ボールにからみ、体を張る。
ここぞという場面でこのようなプレーができるかどうか、中学時代だけでなく高校でラグビーを続ける場合も同じことです。




ここで相手は、岡山がプレッシャーをかけ、アタックからディフェンスへ切り替わる可能性があることから、バックスラインは浅めにどちらでも対応できる態勢です。このあたりは大変うまいです。(岡山の場合、無意識に、内に寄りすぎて、結果として次に外に展開されることがあります

岡山のバックスがボールに仕掛けているため、岡山のバックスは人数が足りない状況です。
ここで、岡山のフォワードが、縦長で、ダラダラした感じになっています。
これだと、後ろの方の選手は、色々な状況に急な反応はできません。
バックスラインに入れとはいいませんが、縦長ではなく、横一線でおいかけるくらいの積極的な気持ちと走力が求められます。
フォワードが横一線で走るくらい相手にプレッシャーをかけていれば、相手にボールが出ても、再びプレッシャーをかけられます。



相手にボールが出ました。
アタック・ディフェンスどちらでも対応できる状態の相手と、ラインに人数が足りなかった上に、フォワードにも、人数や相手にボールが出るという当然の意識に欠けていた岡山との差が、この後のプレーに出ます。





ディフェンス3

2010年10月07日 | ビデオ連続画像
今回は、相手チームのディフェンスです。


相手チームのラインアウトでしたが、岡山がボールを確保しました。
岡山のラインはまだディフェンスライン、相手はアタックラインの状況です。



ハーフからスタンドオフへのパスです。この画像では、相手のプレシャーは感じられません。



スタンドからセンターへパスしようとしています。
ここで注目は、岡山と相手の、ファワード、ハーフ、ブラインドウイングの状況です。
相手のフォワード2人、ハーフ、ブラインドウイング4人が、明らかに岡山の選手より早く、内側から網で囲むように走っています。特に、ブラインドウイングの反応の早さは見事です。
一方、岡山の選手は明らかにスタートが遅れています。
相手チームは決して、コンタクトが激しいといったチームではありませんが、このあたりのピンチやチャンスへの反応の早さが、強さのポイントとも言えます。
反応が早ければ、相手に思いっきり当たられることもありませんし、人数が多くなり、ターンオーバーもしやすくなります。


岡山は第2センターが内側にデコイで走り、第1センターが外にアタックしています。
このあたり、ダミーを使いながら、広いスペースを攻めるということで、悪いねらいではありません。



相手チームは内からキッチリおってきて、第1センターにタックルしています。
一方、岡山は、ウイングの上がりが遅れています。
声だけでなく、顔を出せ。(顔が見える位置まで上がれ)



第1センターがつかまりながらも、前に進みましたが、ここで注目してほしいのは、相手の戻り方です。
意識的か無意識かわかりませんが、バックス、フォワード関係なく自然にディフェンスラインをポイント(モール、ラック)の左右につくるような走り方です。


相手は、岡山の方を向くだけで、自然にバックスラインができます。



ポイントができたら、その外側にも走るという意識が徹底しているようです。



相手のディフェンスラインがキッチリできています。
このような場合に、相手を崩すためには、アタック側は、まずは縦突破です。
この状態でバックスに回しても、相手のディフェンスが当然一気に出てきます。


アタック側のポイント近くにいる選手は、ハーフの真横でトップスピードでボールをもらうくらいの勢いがないと、この状態でゲインはきれません。



パスミス気味ではありましたが、ボールが後ろに転がりました。


やはり相手の出足はよく、相当に後ろで捕まっています。


ディフェンス2

2010年10月06日 | ビデオ連続画像
ラインアウトからです。
マイボールが相手に出たため、岡山のディフェンスが、上がりきれていない状況です。
まず、基本として、ラインアウトで相手にボールが出た場合、バックスはトップスピードでディフェンスラインまであがること、ただし、アタックラインから上がるので、どうしても外側が遅れ気味になることを理解しておこう。

相手は、ブラインドウイングがライン(スタンド位置またはスタンドの横)に入り、フルバックが第2センの外に入り、ハーフを除いて6人でラインを組んでいます。
一方、岡山は、フルバックは後ろにおり、左ウイングはラインアウト側からのスタートですので、ハーフを除くバックスは最初は4人であり、1人が1人を抑えても、パスをつながれれば必ず外に余ります。

この場合、当然、フルバックは外側にあがる必要(キックは注意しながら)がありますが、まず、ディフェンス側のバックスは、相手がパスしたら、確実にプッシュしながら(ずれながら)外に追い込んでいかなければいけません。

なお、この画像ではよくわかりませんが、ラインアウト最後尾のフォワードの選手が自由な状態であれば、ハーフを抑えながら、パスとともにスタンドに向っていくことが大切です。これにより、味方のバックスが最初から一人ずれることもできます。


この画像は、スタンド(またはラインに入ったブラインドウイング)へのパスです。
岡山のスタンドがスタンドへ、その外の選手へは第1センがディフェンスに行っています。(内から2人目)



相手スタンドが次の選手(ブラインドウイング?)にパスしますが、岡山の第1センがディフェンスに行っています。
この状態で、自然に相手は一人あまりますが、相手が第1センにパスすれば、そのまま岡山の第1センが外にプッシュできる態勢です。
なお、アタックラインからの上がりであるため、岡山の第2セン、ウイングがやや遅れています。



相手は、第1センをとばして、第2センターににパスします。
岡山の第1センがずれてプッシュしていますが、距離があるためプレッシャーをかけれていません。岡山の第2セン、ウイングも、上がりきれていないため、相手ラインの前に大きなスペースが生まれました。
このあたり、相手バックスの上手さを感じさせます。



相手は、ラインに入ったフルバックがさらに外に開きながらスペースをつくり、第2センからフルバックにパスしますが、岡山の第2セン、ウイングが、大きなゲインをさせることなく、相手を抑えています。



最後に、相手がフルバックからウイングにパスしますが、相手がミスします。
この画像では、第2セン、ウイングが、さらにトップスピードでずれる(プッシュする)ことが必要です。
フルバックがあがりきれていないため、ウイングがミスせず走っていたら、危ない場面もあったかもしれません。






バックスは、まず対面との勝負ですが、対面がパスしたら、必ず、ずれて(プッシュして)相手を内側から抑えていかなければいけません。
相手が余っていれば、次の選手も順番にずれていきます。
なお、ずれる(プッシュする)場合は、必ず声をかけあって(特に内側の「プッシュ」「ずれろ」の声)、その上でトップスピードでなければいけません。
そうしないと、中途半端に味方がずれてしまって大きな穴ができます。

逆に、こういうアタックをされた場合に、外にまわされないようにプッシュをかけながら、対面もきっちり抑えるには、声の連携、相手が簡単にパスできないようなプレッシャーが必要です。そうでないと、どうしても穴ができやすくなります。フォワードも、意識をもって抜けてくる相手を注意しなければいけません





ディフェンス1

2010年10月05日 | ビデオ連続画像
岡山のディフェンスミスの場面です。

フォワードがかなり押込まれた場面から相手のパスアウトです。






スタンドがディフェンスに行けなかったため、内側によって立った第1センがスタンドにディフェンスに行っています。



この画像は、相手のスタンドから第1センがパスをもらうところです。
岡山の第1センは、相手のスタンドのパスにあわせて、第1センにずれてプレッシャ-をかけています
ここで、一番の問題は、岡山のセンターがずれて(内側からプッシュして)十分タックルに行ける状態にもかかわらず、岡山の第2セン、ウイングが外側の相手にずれる(外にプッシュする)のが遅れて、3人が重なり気味なことです。



相手の第1センがパスした瞬間に、岡山の第1センがコンタクトしており、相手も決して楽な状況ではありませんでしたが、その外側への岡山のディフェンスが遅れたため、第2センターは余裕があります。
ここでは、岡山の第2センのプッシュを避けて、相手の第1センは、さらに第2センをとばして第2センとウイングの間に入ってきたフルバックにパスしています。



走っているのは、とばしパスをもらったフルバックです。
決して、フルバックの参加がすごいスピードで入ってきたわけでもなく、とばしパスの距離が長いわけでもなく、内側か確実にプッシュしていれば、相手に十分プレッシャーをかけられたと思いますが、ピンチに最後までプレッシャーをかけるということが、ここではできていません。



フルバックがあがってきましたが、内側からのプッシュ(プレッシャー)が弱いため、フルバックとウイングを両方見ることになり、結局フルバックに内を抜かれています。この時にも、内側から忠実に走っていれば、この場面でタックルできたと思います。






この場面、フォワードのバッキングも遅いです。






さて、相手の人数が余った時のバックスのディフェンスは、まず自分の対面を抑えることは当然ですが、相手がパスした瞬間に、次の選手に向って、鋭くずれていく必要があります。
岡山では「プッシュ」という形で練習していますが、一番大事なのは、内側の人の声です。
内側の人が「プッシュ」「ずれろ」といった大きな声で意思表示し、対面の外側の相手を抑えることをはっきり言わないと、自分の味方の外側の人は、対面を捨てて、その次の人にはずれにくいモノです。
今回の画像では、それができておらず、おそらく原因は声だと思います。

特に、今回のような相手が短い間隔でパスをつないだり、フルバックが2センの外に参加して相手が人数を増やしているような場合は、最後までパスと一緒にずれていかないと(ずれていけると思います)、どこかで前に走られます。


相手のフルバック等がトップでライン参加する場合とあわせて、土曜日の練習であらためて確認したいと思います。
               
とにかく、ディフェンスで大事なのは、「声」と「ボールが空中にある間にトップスピードで相手との間隔をつめてプレッシャーをかけること」「一人一人が責任をもって相手と向かい合い闘うこと(その上で、隣の味方がタックルすれば、素早くサポート)」だと思います。
おしまい。

さぬきラグビーフェスティバル

2010年10月04日 | 試合(H22チーム)
10月3日(日)は、強い雨の中での試合となりました。

まず、試合の前に短時間で気持ちと動きを上げることは、キッチリできており、最近の集中力を感じさせました。

さて試合ですが、アタックのプレーをコーチが制限したので、コンビネーションによる突破、継続を中心としたアタックとなりましたが、まずますのできだったと思います。

以下のポイント(5つ)を参考に、自分やチームのプレーを思い出し、悪かったところは、イメージトレーニングして良いプレーを頭に焼き付けてください。

(1つ目)
強い雨の日は、タックルが本当にできているかどうかがよくわかります。
強い雨の中、しっかりと踏み込み肩や胸でコンタクトしないと、手や腕だけではスベってしまい、相手を倒すことはできません。
日頃、タックルの踏み込みが甘かったり、手先だけのタックルをしている人は、雨の日には相手をきれいに倒すことはできません。
雨の日にもキッチリできるタックルが、本当のタックルです。
自分のタックルがどうだったか、しっかり思い出して考えること。

(2つ目)
継続しようとして、ノックオンやボールがしっかりキープできないことも多かったと思います。
これも、日頃、もう一歩味方に踏み込んだり、体を寄せたリップ・ガットができていない人、サポートにボールを渡す際にしっかりと相手を見て渡すことができていない人は、ミスが多かったのではないかと思います。

(3つ目)
雨の中でしたが、ワイドに展開する部分は結構できていたと思います。
天候や相手を意識しながらも、自分たちの得意な部分を決して無くしてはいけません。

(4つ目)
激しさを前面に出せましたか?
個人やユニットのプレー自体は結構激しくできていたと思いますが、声の大きさ・的確さは、まだまだできると思います。

特に3年生のバックスは、交替しながらたくさん出た2年生や久しぶりの3年生を、励まし、引っ張り、相手と闘うことができましたか?
自分のプレーと味方の動きが合わなければ、その気持ちを相手に伝え、修正する努力や話すことができましたか?
これが選抜の試合や練習だったらどうでしたか?FWや2年生を引っ張ることができていますか?
どうだったかは自分たちで考えてください。

(5つ目)
ウイングやフルバックの2年生は、サポートに上がる、クロスに入る、人数を増やす、バッキングする、走りきるといったことを、常に考え、一回も手を抜かずにできましたか?









 












2つ (10月2日(土))

2010年10月02日 | 技術
10月2日(土)の練習での注意点は2つ。

(一つ目)
アタックの時に、ボールキャリアーが、自分がやりたいプレーを声に出して、味方に伝えること。

「声を出す」ということを、ボールを持っていない選手が声を出す、さらに、それにあわせてボールキャリアーが動くというように、誤解していないか?

これは、まず、ラグビーをはじめた最初に教えられる声が、サポートする時の「右」「左」ということによる問題点だと思っています。


ボールキャリアーが全ての中心です。まず、ボールキャリアーが積極的に声をだし、ボールを持っていない選手に指示する(動かす)ことが大切。(※特に、外側の選手の力が劣るのに、ボールキャリアーが自分で引っ張らないと、何もできなかったり、ただ突っ込むだけになってしまう)

ボールを持っている人、持っていない人両方が、声を出し合うこと。

(二つ目)
ミスや中途半端なプレーにもっと厳しく。たとえ、積極的なミスであっても、ミスはミス。
積極性は評価しながらも、ミスの原因をお互いに指摘しあったり、そのミスがなくなるまで何度も同じことを繰返す、そういう厳しさを持つこと。
 ※失敗した後に、同じことにチャレンジすることなく、他のプレーをするような甘い気持ちやヌルい態度では、これ以上進歩しない。

明日の試合は、この2点についても、意識を持ってください。

ただ勝敗だけではなく、実戦の中で、このような厳しさを持って取り組めるか、それが大切です。

以下、スナップです。
相手の裏へ出たりタックルされた後の継続、早いサポート、コンタクト後に球を動かすこと(足をかいて前に、ハンマー、リップ&ターン、ガット等)が、岡山&美作のユニットプレーの基本と考えています。



















腹をくくる

2010年10月01日 | 練習や試合の心構え

「腹をくくる」というのは、「覚悟を決める」とか「決意する」という意味です。

2年生、3年生は、四国との選抜予選に向けて、どういう状況になろうと「腹をくくって」前進して下さい。 コーチは腹をくくりました。


(オーラの泉で有名な美輪明宏の『正負の法則』)

少し難しいですが読んでください。

この世界では、物事全てが2元性で成り立っています。
表があれば裏がある。
プラスがあればマイナスがある。
正があれば負がある。
起こる事にも、結果にも、過程にも全てに2面性があり、
それが自然の姿であり、それこそが「バランスある姿」です。

しかし、人は自分の欲から、自分にとって都合の良い方だけを期待します。
それは、自然から離れ、バランスある状態から外れることなのです。
そこに、当然、バランスある状態に戻ろうと、反対の面が現れます。

片方の都合の良い面だけを期待し望むから、逆の面が現われた時、
その反動により精神的なショックが大きいのですが、
その『正負の法則』という真理を知った上で、
最初から、「都合の良い面と逆の面もある」という覚悟をしておく事こそが
『腹をくくる』という意味でもあります。


「腹をくくって」自分の、またチームの力を出し切るよう、取り組もう。