岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

練習試合

2011年01月30日 | 試合(H23チーム)
今日はKankoスタジアムで、岡山スクール13人、美作スクール5人、津山スクール3人が参加して崇徳中学校と練習試合でした。

試合内容ですが、2週間前の新人戦と比べると、姿勢一つにしても随分良くなってきたと思います。
ただ、全体を通してみると、この時期はどうしても中学校の部活動の方が戦術的にもまとまっています。崇徳中学も、自分たちの特徴をいかしたラグビーをキッチリしていたと思います。

さて、今回、はじめて高Bがハーフをしました。
たとえば、森Mがハーフをしていて今日のように森Mが途中で傷んだ場合にどうするか、また、森Mをスタンドに使うパターンのハーフは、現1年生のD府一人で大丈夫か、もしハーフが都合で来られない時どうするかを考えた場合、高Bがハーフとして力をつけることはチームとして絶対に必要です。
また、高Bにとっても、ポジションの幅が一気に広がります。

今日は、前半はある程度投げれていましたが、後半は結構苦労していました。
しかし、数回の練習で、ハーフとして前後半試合に出たことは、貴重な経験となったと思います。
今日のイメージや反省点を大切にしながら、個人でも日頃から十分投げ込んで力をつけていってほしいと思います。

さて良い点もたくさんありましたが、いくつか気になった課題を書きます。

・接点や密集での、味方や相手が持っているボール、地面の上のボールを見ていない。
 または何となく見ていて、それが脳や体の動きにつながっておらず、ボールを取りにいったり、絶対に押されないといった動きになっていない。

 
 このために、タックル後やダウンボール後のボールへの働きかけが遅い。
 また、密集のボールでも、時間がたつと押し返されたり、ボールをとられたりしています。

・一人一人のボールのキープ力が弱い。

 倒れそうになって片手になったり、ボールから気持ちが離れたりして、一瞬のうちにボールを取られた場面が結構あったと思います。
 相手にからまれたら、上半身で思いっきり暴れたり、ひたすら足をかく。
 倒れたら、相手がジャッカルに来ればボールを離さなければいけません。味方が来るまでどんなに相手が多くても倒れない強い気持ちが必要です。

・二人目のサポートが遅い

 ダウンボールへのサポートの遅さはもちろんですが、誰かが突破しても、バックスのサポートが遅くて相手に囲まれてしまっています。 
 
・バックスラインのディフェンス

 相手のスタンドがキャッチした時点で、まだディフェンスラインが止っています。

 今回は相手のアタックの時に大きな選手がセンターに入り、縦に攻めてきましたが、普通のバックスラインでもセンターが縦にくるのはよくあることです。
 
 このような場合に、岡山のような大きくないチームが、待つディフェンスをしては、どうしても食い込まれてしまいます。
 特に、相手が戦術的にこのようなプレーをしてくると、ディフェンスが甘いと、相手が余裕のある、練習通りの二次攻撃を許してしまうことになります。

 やはり、センターがもっと相手との間合いを詰めることが必要(スタンドとギャップができるくらいの気持ちでいいと思います)ですし、相手がスタンド方向に入ってくる際は、相手がパスをもらう前に相手の走るコースを殺すといったことも必要です。

 今回は、センターやスタンドで何とかディフェンスしていましたが、全体的にはボールをもって縦に来る相手に横からタックルする形が多く、倒せても、前への勢いは殺せておらず、そこでのボール争奪に負けていたと思います。

 相手の一次、二次攻撃へのディフェンスの激しさや精度をもっと上げていきましょう。

・全体的に走力が不足

 ボールを持って走る時間は試合の中でほんのわずかです。
 ただ、ボールにからむためには、ポイントに走っていかなければいけません。
 実は、試合で課題を指摘される選手は、本当は、よく走ってプレーに参加しているからです。
 走っていない選手は、プレーに参加していないので課題も見えません。 
 まず走ること、それが基本です。


 さて、次回の試合は2月26日(土)の愛媛遠征です。
 
 新人戦や今回の試合で、選手もコーチもチームの課題が十分認識できたと思います。 次回の試合までに6回~7回の練習がありますので、課題の解消と長所を伸すことに取り組んでいきましょう。

 また、この前のミーティングでも言ったように、第1期の目標は4月末の関西大会予選ですので、目先の試合の結果だけを気にしすぎてもいけません。
地道な体力づくりや走力アップに取り組むとともに、チームの全員が力を伸していくことが大切です。


もう一度、ガンガン走るぞ 
 

Aチームの試合のスナップです。



3年生がタッチジャッジをしてくれましたが、県外の高校への進学を目指していた4人は、全員進学が決まったそうです。



















1月29日(土)

2011年01月29日 | 練習日記
今日も本当に寒かったですねーー

明日は、崇徳中学(広島)とKanKoスタジアムで試合です。

相手のフォワードは強いですが、岡山のフォワードにとっては、思いっきり力を試すことができる絶好の相手です。

フォワード、バックスとも先日の新人戦の課題を1つでも2つでもクリアしてほしいと思います。

今日の練習でも指摘した課題は次のようなことです。
(ブログ担当コーチはバックスについたので、フォワードは鬼TコーチやK村コーチから、もっと色々言われたと思います)

【全体】

・接点での相手やボールに対する、早く、低く、強い働きかけ。
 特に一人目は、しっかりとした姿勢で相手の下に。(一人目が高かったり、踏み込んでいかないと、二人目、三人目はいけない)
 二人目は、一人目にしっかり腕全体(体)でパックして押し込む。
 絶対に手先でいかないこと。(手先で行くと姿勢が高くなるし、相手にすぐ押し返される)
・アタックの時にねてボールを出す場合
  倒れるまで相手にプレッシャー。
  倒れてからは、味方にボールを出すまで、ボールに対する意識を切らない。 

【フォワード】

・上の点を、さらに激しく、強く。
  足をそろえるのではなく、地面をしっかり踏みながら前に進む。
・相手を待ち構えては絶対ダメ。前に体重をかけた姿勢で、一歩でも二歩でも押込む。
・ラインアウトで押す場合は徹底する。(ラインアウトの解消の意識を持つ)
・ポストの意識、そこから前への出足。(バックスとの連携。必ず前にプレッシャー。)
・バックスをサポートする役目だけでなく、もっと積極的にボールをもらって前に。
・密集では、常に相手とファイトしたり、ボールにプレッシャーをかけて、相手ボールになっても簡単にボールを出させない。
・完全に相手ボールのラックの際は、捨てラックの判断もあり。

【バックス】

<ディフェンス>
・ラインディフェンスは、トップで前に出てプレッシャー。
・相手のスタンドオフがセンタ-にパスした際の、センター、第2センターの、もう一回厳しく前に出るプレッシャー。
・相手のスタンドが流れた時のスタンドオフ、センターの前への上がり。(自由に走らせない)
・相手のフルバックがライン参加した時などの、第2センターの詰めの判断。

<アタック>
・1次攻撃の位置を少し外に意識。
・2次攻撃以降の、全員の声かけと、プレーの早い判断と選択。
・デコイランの意識
  皆が同じ方向に走ると流れてしまいやすい。
  誰かが方向を変える動きをする。
・スタンドオフの判断(パス、ラン、方向)
・ハーフへの、やかましいほどの声かけ

【最後に】

・タックルするのは当然ですが、相手が踏ん張った場合は、一人目では簡単に倒せません。
 一人目が倒せなければ、必ず二人目がタックルする。(一人目が下にいけば、二人目は上。一人目が上にいけば、二人目は下。)
・きれいに倒せなくても、とにかく相手を倒して、相手の前に出る勢いを殺すこと。


今日の練習風景のスナップです。



























第1期の活動方針

2011年01月28日 | 練習や試合の心構え
1月23日(日)にビデオを見た後、今後の活動内容について配付(一部修正)した内容です。


岡山スクール&美作スクールの保護者・中学生の皆さんへ
                            平成23年1月23日

 先日、美作スクールの保護者数名も参加いただいた保護者会でも説明した今年の主要日程について、1月16日の新人戦の際の各県代表者会議で、次のような方針が決まりましたので、とりあえず説明します。

【関西大会(7月末)】

 基本的には、考え方は昨年度と同じです。

・中国地方から2チーム予定
・予選は、岡山、広島、山口3県の総当たりで行う。
・予選の上位2県がそれぞれ中心に2チームをつくる。
・敗れた県や予選不参加の県は、どちらかのチームに補強という形で入る。
・岡山県、山口県は、岡山・鳥取、山口・島根の形での予選もありうる。
  ただし、鳥取県は現2年生は1人のみ。
・関西大会予選 4月29日  場所:広島県営ラグビー場

【全国大会中国選抜チーム】

 最終的には関西大会予選の頃までに方針が決まりますが、次のようになる可能性が大です。

・中国地方の各県同士で予選を行なう。
・選出方法は予選の勝利チームが中心に決める(練習会場も含む)
・チームづくりをきっちりやっている四国にここ数年負けており、予選をやった上で明確なチームづくりをやるという方向になりそうです。
 昨年も予選の話はありましたが、岡山、広島でほぼチームが固定するため、やりませんでした。
・今年は、各県に一定の人数がいる中で、予選をやり、チームの核(指導者、選手)を決めた上で、他県からの補強選手等もその指導者が判断しますが、人数が多い他の県が勝った場合は、どうしても県選抜といった色が強くなりそうな感じです。
  
【今後(第1期)の活動方針】

・昨年と同様、まず4月29日の関西大会予選を第1期の目標として活動します。
・中学生は、4月29日は必ず参加するように、今からスケジュール調整のこと。
・新人戦で見たように今年は山口も相当強いチームであり、実力・人数的にも充実している広島(鯉城&福山&崇徳中学)とも、岡山にとっては厳しい相手ばかりです。
・鯉城スクールVS崇徳中といった形で中学生どうしの実戦的な練習もできる広島等と比べて、岡山が不足する部分を補うため、試合の数を少し増やしていきます。
 ※学校活動等との調整、費用面等色々あるとは思いますが、岡山のチームは、人数面も含め、現在の1年生、2年生の皆がまとまらないと、他県と競うことは簡単ではありません。
 ※予選2試合するため、1年生がどれだけ伸びるかも大きなポイントです。
 ※保護者の方も是非理解いただくようお願いします。




岡山のチームは決してサイズや能力、そして人数に恵まれたチームではありませんが、謙虚な気持ちで・まじめにラグビーに取り組めば、必ず両チームに追いつき、追い越すことができます。
まず、学年に関係なく、皆が同じ目標に向ってまとまっていくことが大切です。


1月23日(日)の練習のスナップです。















1月23日(日)

2011年01月23日 | 練習日記
新人戦後、最初の練習です。

11時~12時30頃まで新人戦のビデオを見ながらミーティングを行ないました。

なお、ミーティングの最後に「岡山スクール&美作スクールの保護者や中学生の皆さんへ」という文書を配って、今後の活動方針等を説明しました。
また、その中で、1月29日までに返事をお願いした内容もあります。
中学生は必ず保護者に渡すこと。(保護者の方は中学生からもらってください)

ミーティングでコーチが説明した、モール・ラック等の姿勢、タックルの高さ(肩をあてる位置)、ディフェンスラインの出方等、岡山チームの課題や他チームの良いところについては、しっかりと練習や試合で活かそう。
またラインアウトの解消ルールについて、はっきりとわかっていない人がいたようですが、しっかりと覚えること。

その後、百間川ラグビ-場で、13時~16時まで練習しました。
ビデオで見た反省点、特にモール、ラック等の姿勢、下のボールへの早く強い働きかけに時間をたっぷりかけました。
フォワード、バックスに別れた後は、フォワードはラインアウトからのモール、バックスはスタンドオフを中心とした仕掛け等、それぞれの課題に取り組みました。

今日のミーティングや練習で説明したり実際にやった内容は、岡山チームがこれから伸びていくために必ず必要なものばかりです。

これからしばらく繰り返すので、自然に(無意識のうちに)できる(動ける、判断できる)ようにしよう。

さて、高Bがスクラムハーフの練習をはじめています。
パス能力等も含め、コーチ陣の「十分できる」という意見ではありますが、元々真面目にラグビーに取り組んでおり、まずは合格といったところです。
高Bがハーフとしてチームを動かすことができるようになれば、チームづくりの幅が大きく広がり、大変おもしろくなります。
今日もボールを持って帰ったようです。是非、がんばってほしいと期待しています。

以下、高Bを中心としたスナップです。

















気持ち

2011年01月22日 | 試合(H23チーム)

新人戦では、フルバックY田の気持ちが入ったプレーが何度も見られました。

ずっとフルバックをやっているだけに、プレーも安定してきており、アタックへの参加、ディフェンスでの積極的な判断、他のプレーヤーへの指示等、随分と良くなっています。

キャプテン(バックスリーダー)の出Iが密集に巻き込まれた時はもちろん、全体がよく見える位置にいるY田(判断する声、指示する声)がチームを動かす場面は、相当多くなります。
そのことを意識して、さらに自覚を持ってやっていこう。

今回の画像は、相手からのキックに対する処理です。







相手がよく見えています。


相手の何人にもからまれますが、しっかり立ってプレーできています。
倒れてしまうと、ボールを離さないといけません。
離すとジャッカルされますし、離さないと反則をとられます。






ここから、さらに前に向って進んでいます。
流れの中で、しっかりモールが組めなかったこともありますが、前に進む、相手と勝負するという気持ちがないと、相手に押込まれるだけになります。


相手の裏に出るという気持ちがよく出ています。


相手の裏に出てから、キッチリとラックにしてボールを出そうとしています。
練習している通りのプレーです・





ディフェンスの出足

2011年01月20日 | 技術
新人戦の広島戦のビデオの中から、岡山、広島のそれぞれのディフェンスをのせます。

2つを比べた場合、広島の出足の速さ(岡山の出足の遅さ)がわかります。

2つの違いを解説しますので、是非、相手チームの良い面はマネしてほしいと思います。

【岡山のディフェンスです】



バックスラインの出足はよくそろっています。


ただ、スタンドオフがキャッチした時に、岡山のディフェンスは、そろってはいますが、あまり前に進んでいません。
まず、相手にトップスピードでプレッシャーをかけることができていないことがわかります。
また、ハーフの位置の選手も前に出ていません。


相手スタンドオフが前にしかけ、隣のセンターも縦にしかけています。
岡山のディフェンスは、この段階で、待っている感じで、前にディフェンスの圧力はありません。


ほぼ最初のスクラムの位置と並行の位置でディフェンスラインは止っています。


止っているため、相手のアタックの前に出る圧力に、押込まれています。


【広島のディフェンスです】



岡山のスタンドオフがキャッチした時点で、広島のディフェンスラインは、スクラムの最後尾あたりまで出てきています。

前の岡山の画像の3枚目のディフェンスラインの位置と比べると、相当早いのがわかると思います。
また、ハーフの位置の選手も、前にプレッシャーをかけています。


スタンドオフがキャッチして、フルバックに渡そうとしています。
広島のディフェンスは、さらに前にプレッシャーをかけています。
この段階で、広島のディフェンスラインは、スクラムより前に上がってきています。


さらにディフェンスラインが前に上がってきています。
これだけディフェンスラインに前にこられると、アタック側も簡単に前には進めません。


新人戦の課題 その1 (姿勢)

2011年01月19日 | 試合(H23チーム)
今回の新人戦で、岡山チームの一番の課題(他の3チームに比べても一番悪かった点)は接点(モール、ラック、あるいはその前の時点)での「高い姿勢」「前に出る勢いの無さ」です。

下に、2つの場面の画像がありますが、相手のチームが姿勢が低い(背中が地面と水平に近い。要するにスクラムや「姿勢の練習」に近い姿勢です)のに対し、岡山の選手は、アゴが上がったり、普通に立った状態に近い姿勢です。

岡山の選手の頭だけが、上に出ているのがよくわかります。

これは、モール・ラック等に入る際に、手前で止っていたり、姿勢が高かったり、スピード(激しさ)が全然ない、手からいっている(味方を全然パックしていため、個人個人がバラバラ)といったことも大きな原因です。

これだと、相手を押したり、相手の押しに対してガマンすることはできず、ラグビーの根本である接点でのボールの取り合いにまず負けてしまいます。

この点は、練習でも課題にしてきただけに、残念な結果です。

ただ、コーチも、試合にできないことを「選手の気持ちの問題」と片付けるのではなく、練習方法も工夫しなければいけないと思っています。

1月30日の練習試合では、是非、「できる」ところを見せてほしいと思います。


(場面1)








(場面2)






新人戦 その1

2011年01月16日 | 試合(H23チーム)
今日は、笠岡市に、岡山(岡山、美作、津山)、広島(鯉城、福山、崇徳中)、山口の3県が集まって新人戦を行ないました。

Aチーム(岡山&美作)は、岡山、広島、山口、崇徳中の4チームでトーナメント方式(15分前後半)で行ない、Bチーム(岡山&美作&津山)の試合は、岡山、広島、山口で10分の試合を行ないました。

Aチーム(岡山&美作)の結果は以下のとおりです。
(といっても、岡山の場合は、まず全員がAチームですが)

1回戦は崇徳中学と試合しました。

岡山チームはまだモール等に取り組んでいないため、相手のフォワードのまとまった動きに苦戦し前半は同点でしたが、後半引き離して勝利しました。
勝ちはしましたが、タックルも良くなく、欲求不満の試合でした。

決勝戦は広島(スクール)と試合しました。

1回戦やBチームのかけ持ち試合で負傷者が出て、元からの故障者もあわせてポジションは少し悩みましたが、前半はリードこそ許したものの、1回戦と比べると、フォワードの1歩前に出る気持ちも感じられ、まずまずの出来だったと思います。

後半は、ポジションも含めてバックスを大きく変更してみました。
これは、せっかくの新人戦の場で色々と試す意味もありますが、ハーフを上級生の森Mに替えて、もっとフォワードで勝負してみようという意図でしたが、負傷者の影響でハーフ以外あまり経験のないポジションとしてしまったため、ハーフを活かした勝負をする前に、バックスのディフェンスが完全に崩れてしまいました。

このあたり、ブログ担当コーチとしても、ついつい欲を出してしまい、選手が十分理解できない(練習していない)ポジショニングにしてしまったという反省をしているところです。
一方で、劣勢の中でも、何とかやり返そうという気持ちが外に感じられず、このあたり、これからの試合での、キャプテン、今回は故障欠場のバイスキャプテン、さらに上級生に求められるものです。

ただ、このようなメンバー変更等で、選手層がそれほど厚くない岡山チームの課題が、バックス、フォワードとも結構明確にでき、コーチ陣にとっても、修正や強化すべき点がつかめており、次回の練習から、重点的にやっていきたいと思います。

いずれにしても、試合の勝敗、点差とは関係なく、全体的に見れば、例年にないほど吸収の早い良いチームになっているのは、各コーチ共通の思いであり、選手たちも、決勝戦の後半は圧倒されましたが、自分たちのチームに対してそれなりの手応えを感じ、課題もよくわかったと思います。

1月末、2月末とも、既に練習試合の予定が入っています。
見つかった課題を練習で取り組み、その成果を試合で試すといった形でやっていきますので、中学生はできるだけ練習や試合に参加するようにしよう。(家での個人練習も)





















新人戦の課題

2011年01月15日 | 技術
寒かったですねー
しかも、すごい風で、砂で目が開けられないこともありました。

その中で、3時間半ほど、チームプレーの確認と、個人やユニットの接点やスキルの強化を目的とした練習を行ないました。

キックオフ、ラインアウト、ペナルティー、バックスアタック、ラック、接点等、特に時間をかけて練習している点は、実戦でどうできるか楽しみです。
明日の天候も良くないと思いますので、今日の練習はいい準備です。

数人の故障者がいますが、明日は、今の自分の力、チームの力を思い切り発揮してほしいと思います。

さて明日のゲームの課題を書いておきます。

だいたいいつもとワンパターンの課題ですが、最初は考えながらプレーしていても、そのうち無意識のうちにプレーできたり、判断できるようになります。

とにかく、今の時期は、何となく当たったり、偶然にまかせたラグビーをするのではなく、目的やねらいを考えながら、その上で、トップスピードや全力でプレーすることが大切です。
そうしないと、選手もコーチも、課題を見つけることができません。

「速さ」「低さ」「激しさ」「俊敏さ」「勇気」「自分で考える」「判断する」といったことが、岡山のキーワードです。

新キャプテン等決定後、はじめての試合です。
キャプテンやリーダーがどのようにチームを引っ張っていくか(試合だけでなく練習から、さらにグラウンドに集合してから)、注目です。


試合の前なので、この程度は読んでみてください。

(1)アタックの課題

①早い球出し
 ・前に進んでいる時は、オフロードまたはラック 
 ・ずらして相手の裏に出る。味方のサポートが来るまで簡単に倒れない。
 ・前に足をかいている時は、足をかきながら次第に低い姿勢になる。

②多くてもボールキャリアーとサポーター2人までの、計3人までで球を出す。
 ・バックスもフォワードも、ボールに一番近い人が、低く、早く、強くサポート
 ・さらにもう一人もサポートし、計3人で球出しすることが基本。
 ・ボールキャリアーは、簡単に相手に抱えられたり、簡単に倒れない。  
 ・オフロードの場合でもラックの場合でも、2人目の早いサポートが必要。
 ・ボールが下にある時は、きっちり、下のボールをまたぐ。

③スクラムハーフ
 ・密集に入りすぎない。ファワードを動かす。
 ・ハーフとしての動きに加え、ポストが不足していればポストプレーヤーになる。
 ・スクラムハーフが密集に入るかどうか、常にサポートの状況を見ながら判断する。
 ・広く動く。(パスマシンにならない)

④縦方向のアタックと、横方向(広がりのある)のアタックの繰り返しが大切
 ・フォワードで繰返し攻めていると、必ずどこかで孤立し、ジャッカルされたり、ノットレリースの反則がおこりやすくなる。
 ・フォワードがゲインをきった場合(相手ディフェンスが戻っている時)は、バックス展開も考える。
  バックスは常に仕掛ける気持ちで、ハーフに「出せ」といった声をかけ続ける。
 
⑤スクラムハーフの仕掛けや、センターのデコイ(=おとり)
 ・ディフェンスの出足を止める。
 ・そろって出てくるディフェンスラインを乱す。
 ・「誰の左右どちらの肩」を狙うか明確に意識して攻める。

⑥フォワードのアタックの方向
 ・基本的には密集サイドのディフェンスは強い。
 ・スタンドオフの方向をねらうとか、相手の間をねらうとかの工夫が必要。 

⑦キックオフやペナルティ、ラインアウト等は練習通りを意識

⑧バックスライン
 ・何も考えずに深くなりすぎないこと。
 ・浅いライン、深いライン、間隔の広い・狭いを常に考えること。


(2)岡山のディフェンスの基本(再確認)

①ブリッツ
 ・ボールが出ると同時に真っ直ぐ飛び出し、厳しいプレッシャー。
  ※ボールキャリアーに対してだけでなく、次の選手、次の次の選手にも。
  ※例えばスクラムからなら、センターからパスはさせない。

②プッシュ
 ・相手がパスしたら、内側から激しくプッシュ。
   ※これにより外側のディフェンスが楽になる。
 ・外側の選手が相手を倒したら、素早く近付き、ジャッカルやスイープをねらう。
   ※早くプッシュしすぎると、内側を抜かれるので注意  
 ・ポストのプレーヤーは、相手スタンドがパスしても、内側から追う。

③前ウオッチ
 ・よく相手を見ながらディフェンスする。
   ※例えば、ラックやモールにディフェンスが寄りすぎると、ディフェンスが真っ直ぐ出るのではなく、内から外へ向けて斜めに飛び出すことになり、内側を突破されたり、外で振り切られる。

④ノミネート
 ・ディフェンスの選手が指をさして、当面ディフェンスに行く相手プレーヤーをそれぞれが確認すること。
  ※相手の動き(クロス、フルバック参加等)で、マークする選手は途中で替わる。

⑤詰めのディフェンス
 ・フルバック参加等に対しては、詰めのディフェンスをする。  

⑥タックル
 ・しっかりと相手を追い詰める。(簡単に飛ばない)
 ・体の芯で相手をとらえる。胸を当てる。(手先でいかない)
 ・頭が下がったり、手でいったりしない。 
 ・腰が利いた(しっかり力が入る)状態で最も低いタックルをする。
   ※やみくもに低ければいいというのではない。

⑦バックスは、ポストの有無を常に見る(声の連携)
 ・ポストの位置にフォワードがキッチリいれば、スタンドは外側に立つ。
  いなければ、内側のディフェンスが必要なので、内側に立つ。


(3)特にポストやバックスラインの課題

①オフサイドラインの位置をしっかり意識し、横一線に立つ。
  ※岡山のチームは、オフサイドラインより下がり、しかも段差があったり、アタックラインのように斜めになっていることが多い。

②全体的に横方向に広がり網を張る。
  ※バックスに展開されたら、一斉にそろって厳しいプレッシャーをかける。

③密集まわりのフォワードも横に広がり立つ。
  ※間隔は、手を広げてお互いに指がさわれるくらい。

④横に広がり立つことで、最初のディフェンスの責任がはっきりする。
  ※ディフェンスの間にきたアタックには2人で。 
  ※正面から当たってきたアタックには、近くの2人目がジャッカルに。
  ※皆が確実にディフェンスに入れることが必要。

⑤相手が孤立したり、早く倒れた時等、チャンスには一気にボールに仕掛けて押込む。
  
⑥ラックから相手に球が出そうな時は、早く判断し、次のディフェンス体型をつくる。 ※モールと違い、ラックではこれ以上は前に進めない。


今日は、美作の5人は、山K宅にお泊まりだそうです。(今日は、皆で勉強もするらしい(多分)

山K家の方には、大変お世話になります。



今日のスナップです。





























スクラムからのアタック

2011年01月13日 | 技術
スクラム(ラインアウトも)からのアタックの特徴は、ディフェンスはキックに対して後ろに選手が立つため、必ずアタック側は数的優位を作り出すことができることです。

スクラムからのアタックは「時間との戦い」です。
時間がたてば、内側から厳しいディフェンス(プッシュ)が来ます。

空いているスペースや数的優位を有効に使うには、

○早い段階で抜く
 1次で抜くことは難しいですが、1次で崩し、2次・3次の段階で抜くイメージが大切です。

○空いているスペースを、そのまま空ける。
 デコイ(=おとり)を効果的に使う。

などが効果的です。

そのためには、次のような意識が大切です。

・スクラムハーフの仕掛けや、センターのデコイ(=おとり)等で、ディフェンスの出足を止める。また、そろって出てくるディフェンスラインを乱す。

・「誰の左右どちらの肩」を狙うか明確に意識して攻める。

・リーダーを中心に、両チームの選手の力関係や特徴を冷静に見る。
 ※タックルが嫌い、前に出たがる、縦に強い、パスがうまい等。

・ショートのプレーを見せてから、外のプレーで抜く
 ※その逆も

・たくさんの違ったサインプレーを持つより、一つの動きをベースに3~5個程度のオプションプレーを持つ。

・ボールキャリアーだけでなく、デコイもディフェンスの外肩や内肩をキッチリねらうことが大切です。ただ単純に流れるなどは余り効果はありません。


逆にディフェンスの立場から見れば、セットからの3次程度のアタックを守りきれば、互角、あるいは逆に有利な状況となるということです。
 
確かに、中学生のレベルでは、4次、5次と意図的、組織的に攻めることはなかなか難しいです。

ディフェンスは、とにかく3次までを、声をしっかり出しながら全力で頑張る。
これが大切です。

ヒゲ コーチより

2011年01月13日 | 食事&体調管理

ヒゲ コーチ(誰だか、すぐわかりますよね)から、テーピングについての以下のようなコメントがありました。


先日の保護者会でお話ししたテーピングの本等について、少し調べてみましたので告知します。

(インターネットサイト)

バトルウィンドットコム
www.battlewin.com/cource/index.html

ニトリート
www.ntmed.co.jp/taping/nitreat/


(書 籍)

キネシオテーピング The sports
全国キネシオテーピング協会 編集
定価 ¥1530

スポーツ障害別 速攻キネシオテーピング
(予防からリハビリまで)
キネシオテーピング協会 編集
定価 ¥1470

誰でもできるスポーツテーピング
石山修盟 著
定価 ¥1260

いちばん解かりやすい
テーピング図解テクニック
斎藤隆正 著
定価 ¥1100前後(だったと思います)

以上、参考までに。


新人戦日程

2011年01月11日 | 試合(H23チーム)
新人戦のスケジュールです。


開催日 平成23年1月16日(日)

会場 笠岡総合スポーツ公園・陸上競技場
岡山県笠岡市平成町63
(電話 0865-69-6622)

Kick-off    試合チーム (レフリー)

① 1:00~ 岡山A vs 崇徳中 (広島県)

② 1:40~ 広島A vs 山口A (岡山県)

③ 2:20~ 岡山B vs 広島B (山口県)

④ 2:33~ 岡山B vs 山口B (広島県)

⑤ 2:45~ 広島B vs 山口B (広島県)

⑥ 3:00~ 3位決定戦(①、②の敗者同士) (広島県または山口県)

⑦ 3:40~ 決勝戦(③、④の勝者同士) (崇徳中または岡山県)

トーナメント(Aチーム)は15分ハーフ(前後半)、ロスタイム無し。
(その他) 11:00~12:00 中国地区中学指導者会議(コーチ会議)

Bチームは、1年生主体の試合です。

岡山Bは、津山スクールの選手もいると思うので、メンバー編成は未定ですが、
岡山ジュニアスクールの1年生は、当然、まずはAチームのメンバーである立場(リザーブも含め)を意識していることと思います。


以下、10日(月・祝)のスナップです。

1枚の写真ですが、中学生は、自分の動き、前後の状況、コーチの指示、サポート等、それぞれ思い出しイメージできると思います。

キックオフ、ラインアウト、キック等、あらためて思い出し、悪いところは反省し、良いイメージをつくりあげていこう。
























1月10日の練習

2011年01月10日 | 練習日記
1月10日(月・祝)は午前・午後の2部練習を行ないました。

昨日の保護者会で説明したように、月1回練習休みとするよう考えており、その代わりに月1回は2部練習をする予定です。

ところで、なんと、今日は鬼Tコーチが熱を出して休みでした。
昨日、フォワードを相手に相当厳しくやっていた疲れが出たかもしれません。

フォワードの選手たちは、鬼Tコーチに心配をかけないように

今日は県北の雪の影響や故障の選手もあり、昨日より少なめでしたが、それでも16人が参加し、昨日と今日で、新人戦に向けてのチームプレーの確認等を行ないました。

バックスについては、数パターンのメンバーが組める準備ができたと思います。
フォワードは故障者があり、今度の新人戦は、人数的に厳しい面もありますが、速さと低さというこれまでの練習を思い出してがんばろう。

さて、新人戦の初戦は崇徳中学です。
一般に、シーズン最初のこの時期には、学校の部活動のチームの方が、練習日が少ないスクールよりも、まとまりの点で上にあることが多いです。
また、崇徳中学には昨年度中国選抜に入ったフォワード選手もおり、岡山チームにとっては、大きくて厳しい相手です。

だからといって、ひるんでいては、追いつき追い越すことはできません。

自分たちの現在の力を試す絶好のチャンスですので、今までやってきたことを、どんどん相手にぶつけてみよう。

ゲームリーダーを中心に、ゲーム運びのイメージを十分持って試合にのぞむこと。
何となく試合をしたり、偶然にまかせた試合をしていては、進歩はありません。


15日の前日練習には、できるだけ皆参加しよう。
※故障のある選手は、試合に向けて、前日練習も無理のない程度に調整のこと。(見ることも練習です)

さて、以下のスナップは、昨日(9日)の写真です。
※今日のスナップは、後日掲載します。

















岡山&美作 初練習

2011年01月09日 | 練習日記
今日は、美作スクールの2年生5人も参加して、岡山&美作の新年初練習でした。

岡山スクールも数人を除きほぼ全員が参加し、ユニットやチームの動き方の確認もしながら、いい練習ができました。
※ただし、声はまだまだです。

練習の途中や最後に、コーチ陣からも言われたことが、現在のチームの課題だと思います。
いくつか書いておきますので、他に言われたことも含めて、個々に思い出して、次の練習では少しでも改善するようにしよう。

・フォワードは、ポストの意識を常に頭の中に持っておくこと。
 さらに、まじめに(忠実に)キッチリと前に出ること。
 ※この繰り返しが相手へのプレッシャーになり、ターンオーバーや相手のミスにつながります。

・中学生ラグビーはフォワードが5人なので、相手とファイトとする気持ちが強いほど、ポストに立つ選手が足らなくなる場面がある。(これはフォワードは当たり前のことです)
そのため、フォワードのすぐ後ろにいるスクラムハーフは、常にフォワードに声をかけてポストを意識させ、ポストの位置にフォワードが立てないような局面では、ハーフが自分でポストの位置に立ってフォワードをカバーする。(密集の後ろにいればいいのではありません)

・練習メニューと練習メニュー、あるいは練習と休みの早い切替えを意識する。
 これは、練習時間がもったいないというのではなく、試合で、アタックとディフェンスの切り替えがスムーズに素早くできることにつながる。
 ※頭の中で早い切替えを意識しているうちに、自然に(無意識のうちに)できるようになり、これが試合でのプレーにつながる。
 ※以前(12月後半)ブログに書いた「瞬間力」のところも、もう一度読んでみてください。

・スクラムハーフの動き方

・スタンドオフ(あるいは密集からのパスを受ける人)の位置、深さ
 センターから外のラインの位置、深さ
 
・キックオフの、アタック、ディフェンスのポジショニング 


以下、フォワードを中心としたスナップです。
フォワードとバックスを兼ねる選手も他にいるので全員は写っていませんが、大きさ、高さ、パワー、スピード等、色々な個性を持ち、しかもその個性を十分発揮できる(発揮してやろうという気持ちの強い)選手がそろっています。
かなり楽しみなフォワードです。












新年初練習

2011年01月08日 | 練習日記
今日から、新年の練習が始まりました。

コーチ、応援コーチ、すっかりジュニアコーチの保護者・森M、武D(女子の責任者です)コーチ、3年生4人、お母さんたちなど、多くの人が新チームの指導や応援に来てくれました。

さて、今日の練習ですが、皆一生懸命やっていることはわかりますが、ブログ担当コーチとしては、一つ不満があります。

それは、メリハリです。

一つは声のメリハリ。
岡山ジュニアスクールでは、形だけの返事などは求めていません。ただ、ラグビーに必要な声がまだ十分出ていません。
声無しで、気持ちだけでは連携プレーなどできるハズがありません。
うまくなりたい、勝ちたいならば、必要な声を出せ
明日からは、意識してもう一段大きな声を出すようにしてみよう。

もう一つは、練習から練習への移動等のメリハリです。
そんなに変わった練習を毎回やるわけではないので、コーチから一声あれば自分たちで主体的に動く。そんなチームであってほしいと思います。

今日もそうでしたが、練習の目的、修正点等について、練習の途中で、できるだけ説明していこうと思います。
そのような場合にも機敏に動く、そういったことが必要です。


明日、あさっては、美作スクールと合同練習です。

新人戦の1回戦は崇徳中学に決まったようです。
昨年度からの中心選手がたくさん残り、大型の相当強いチームと聞いています。

岡山のチームも、自分たちの強み・弱みをしっかり理解し、自分たちの力を発揮できるよう、まとまっていきましょう。