岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

中国地区予選会 その2

2010年04月30日 | 試合(H22チーム)
4月29日(木)の2試合目の相手は広島(鯉城スクール&崇徳中学)でした。

結果はトライ数4本対2本で敗れました。

試合直前、コーチは次のように言いました。

「広島の1人目の激しいコンタクトだけキッチリとディフェンスすれば、全く問題ない。」

ところが、キックオフから前に走られ、ノーホイッスルトライされてしました。その後も、前半はどうしても1人目を止めきれず、トライを重ねられました。
後半になると、岡山の選手のルールをよく理解したプレー(ドロップアウトからのロングキック)をはじめタックルもよく決まり、1トライ差まで追い上げ、いい雰囲気でしたが、なんと同時に2人が傷み、追い上げもそこまででした。

1試合目の山口の試合が、相手のプレッシャーが強くなく、楽なプレーが目立ったため、1試合目のハーフタイムでは両センタ-にキッチリ相手にコンタクトするよう指示しました。
1試合目の後半は、FW・BKで相手とコンタクトしながら縦に進むプレーがよく出ましたが、やはり、2試合目の立ち上がりやスイープの甘さにつながってしまったと思います。

このあたり、2試合目の入りをうまく誘導できなかったことは、コーチとしても反省点です。

実は、コーチは、「広島のウラB、ヨシNだけをマーク」といった直接的な言い方をしようかどうか迷いました。

ただ、たまたま広島とは何回も試合しているので選手たちも相手をわかっていますが、普通は、試合の立ち上がりは、相手の力やキーとなる選手は誰かなどわかりません。関西大会でもそうです。

まず、試合の入り5分は、お互い手探りの中で、普通以上に集中して、アタックもディフェンスも激しく競わなければいけません。
最後には点差が開いても、立ち上がりは結構いい試合が多いのはこのためです。

残念ながら、29日の岡山チームは、まだそこまでのチームにはなっていなかったということです。

ただ、1月の新人戦、それ以降の試合と比べても、個人もチームも相当良くなっていることは確かです。これからです。

5月2日、3日の四国中央杯は、全員で試合をしていくことになりますが、誰が試合に出ても、前半、後半の最初5分間の戦い方が課題です。

















大阪のおっさんより

2010年04月30日 | その他の日記(ひと言)

ブログに「大阪のおっさん」からコメントをいただきました。

「大阪のおっさん」と書いてありますが、関大一中の試合や、先日の兼基の練習でも顔を見せてくれているので、中学生も覚えていると思います。

息子さん2人が岡山ジュニアスクールに在籍(兄が1期生、弟が4期生)し、スクール発足の時から仕事で県外に転勤になるまで、コーチとして、岡山ジュニアスクールの基礎を築いてくれた「西川さん」に間違いないと思います。

平成15年に岡山ジュニアスクール(岡山ラグビースクール中学生部)としてスタートしてから、今年でもう8年目になり、卒業生や応援してくれる人も多くなりました。

卒業生やその家族をはじめ、多くの人が、岡山はもちろん、このように日本中から皆の活躍を応援してくれています。
そして、このような人間関係は、スクールを卒業しても、必ず皆の財産になります。

多くの人の応援に恥ずかしくないように、人格を磨き、体力、技術、精神力を鍛えていこう。

以下、コメントを原文のまま載せます。


おめでとう (大阪のおっさん)
     2010-04-30 13:02:58

岡山県代表の皆さんおめでとうございます。皆さんの頑張ってきた結果が出て良かったと思います 先日の練習を見学させてもらった時に、関大一中で見た時に比べて声も出るようになり、たくましさも感じました。でもこれで満足せずに次の目標に向かって頑張って下さいね。これからの頑張りで益々皆さんが成長していきます。(試合に出なかった人や一年生も同じですよ)
練習もしんどいと思いますが、一丸となって目標に向かって行って下さい 後、体のケアはきちんとするようにして下さいね。 最後に岡山県の代表ですから自信と誇りを持って堂々と胸を張って「前へ」向かって頑張って下さい また機会があれば成長した皆さんを見に行きます。


中国地区予選会 その1

2010年04月29日 | 試合(H22チーム)
4月29日(木)広島県営グラウンドで、7月の関西大会(数河高原)の中国地区予選会が行なわれました。

これは中国地区から出場予定の2チーム(選抜チーム)の核となるチームを決める目的で行なわれたもので、それぞれの県で単独チームを組める、岡山、広島、山口が総当たりで試合をしました。(15分前後半)

第1試合 岡山VS山口は、岡山(岡山スクール&美作スクール)がトライ数8本(多分)-0本で勝ちました。

第2試合 岡山VS広島(鯉城スクール&崇徳中学)は、岡山はトライ数4本-2本で敗れました。

第3試合、広島VS山口は、広島が勝ちました。

この結果、岡山が関西大会の一方の核チームとなることが決まりました。
岡山県の選手を核に、鳥取県等の選手を補強していく形になりそうです。

2月から3ヶ月間、これを目標にやってきて、とりあえず目標は達成することができ、素直に喜んでいます。

これまでも話し、また帰りのバスの中でも話しましたが、今日の試合は、勝つことを目標に、コーチ陣が現時点ではベスト(チームとして)と考えたメンバー編成で臨みました。
さらに3チームが1勝1敗で並んだ場合も想定して、点差が開いた第1試合でも、通常の試合のような多くのメンバー交替はしませんでした。
したがって試合に出られなかった選手もいますが、この点は、この試合の意味を出られなかった選手も理解してほしいと思います。

しかし、明日からは、また次の目標に向けて再スタートです。
今日出た選手も出なかった選手も、また、スノーボードの合宿が入った木○や、大型新人の松○も、今日は来れなかった選手も横一線でのスタートですので、また頑張りましょう。

コーチ個人としては、7月末の関西大会も大きな目標ですが、当面の目標は、広島ラグビー祭(6月13日)に呼んでもらえれば、その試合での勝利を目標にしたいと思います。

なお、7月末の関西大会では、核チームになる以上、今日のようなキッチリとした人数でチームを編成する責任があります。
このあたりは、中学生、保護者とも十分理解していただくよう、よろしくお願いします。

ところで、今日の試合には、体調を崩してしばらく休んでいる森○も応援に来てくれました。早く体調を戻して一緒にやろう。
同じく桑○も、待ってるぞ。

集合写真と、第1試合の山口との試合の写真です。
なお、今日から新しいジャージを着ました。




















試合の前に

2010年04月28日 | ラグビーの基本
ラグビーの基本についてこれまでも色々と書きました。

その中で、試合の前にもう一度読んでほしいことを書いておきます。

●チームプレ-の基本

①「前進」
ラグビーの目的はトライであり、チームは常にボールを前に動かし進まなければいけません。そのための基本が「前進」と「展開」です。

②「支援」(サポート)
「ボールを持たないプレーヤーは、今どうしたら良いか?」 → 「サポートできるポジションに走れ」。それだけです。

③「継続」
ボールを支配し続け、サポート(支援)してもらいながらボールを前進し続ければ、必ずトライです。

④「圧力」(プレッシャー)
「相手のミスを待つ」のではなく、プレッシャーで「相手チームにミスを起こさせ」、そこから「相手のボールを獲得する」。


●次に、試合で自分の最高のパフォーマンスを見せ、ラグビーを楽しむためには、次の4つが充実していなければいけません。
  
 精神(スピリット)・体力(ストレングス)・技術(テクニック)・人格(パーソナリティ)

その中で一番大切なのは、精神(スピリット)です。

チームや仲間のために自分が何をできるかを考え実行する気持ち、勝つ喜びを求めてひたすらボールを追い求める強い情熱、強い相手や困難な場面でも決してひるまずに挑戦する闘志は、自分自身も気づいていなかった力を引き出してくれます。

●声(コーリング)には3種類あります。

①味方の意思を一つにまとめるためのコーリング

②次のプレー等、どうしたら味方のチームのためになるかを指示するコーリング

③味方のチームや相手のチームの状況(次の判断をするための、今の状況)を、味方の選手に伝えるためのコーリング

●後は、

 追い詰めるタックル、早いサポート(近くの人がサポート)、低い姿勢、常に足をかく等、練習通りです。

 「熱いハート(闘志)」と「クール(冷静)な思考」で、楽しもう。  
  


ラグビーマガジンの記事

2010年04月27日 | 試合(H22チーム)

ラグビーマガジン6月号に、3月27日、28日の関西スクール大会の記事が掲載され、3勝同士であたった岡山VS兵庫のことも書かれていました。

以下は、ラグビーマガジンからの転載です。














記事の中に、「サポートが遅れて得点には至らなかった」と書いてあります。

記事を書いた人もさすがプロです。 岡山の課題をズバリ指摘しています。

試合以後の1ヶ月、サポートと低いスイープ(モール・ラック)を課題に練習してきました。
29日の試合では、その成果を見せてくれると信じています。


ところで、記事の一部とはいえ、岡山の中学生の記事がラグビーマガジンにのって大変喜んでいます。
人数がたくさんいて、中学生ががんばり、チームがまとまって活動できている証拠でもあり、是非、これがずっと続くよう、中学生、保護者、コーチのそれぞれが、自分のできる役割を果たしていきましょう


4月25日(日)の練習

2010年04月25日 | ラグビーの基本
今日は晴天の下、4月29日に向けて最終調整を行ないました。

バックスは、3年生が2人、修学旅行と部活の試合で休みでしたが、この2人は十分練習を重ねており、全く心配していません。

また、昨日と今日で、矢○をからめたプレーも十分確認でき、コーチとしてやっておきたいことは、全てやったと思います。

矢○は、アタックやディフェンスにおける自分の役割(直接あるいはダミー)について、十分イメージトレーニングしておいてください。試合中に休んでいる時間はありません。
また、キャプテンは、電話や広島行きのバスの中などで、矢○をからめたプレーの使い方、サインをどうするか等、もう一度よく打ち合わせしておいてください。

フォワードも、昨日のブログに書いた位置どりやハーフとの連携等の課題に取り組みました。
走力、パワーとも相当強くなっています。試合では、3年生を中心に自信をもって積極的にボールに仕掛けていってください。バックスに「球を出せ」と怒られるくらいでちょうどいいです。

さて、今年は関西大会の予選を行なうことになったので、これまでと違い、2月から約3ヶ月間、明確な目的をもってラグビーに取り組むことができました。
このため、この時期としては、例年に比べても非常に力(個人およびチーム)がついていると感じています。
この予選化は、岡山の中学生の強化にとって大変意味があるものとなりました。

後は、中学生が試合の場で、自分の力を存分に発揮し、楽しんでくれれば、結果は自ずとついてくると思います。

が・・・・・。

今日の最後のタックル等のトレーニング(もう何回も同じことをやっている)で、コーチは怒りました。
なぜ怒ったか

まず4組に別れるよう指示しました。3年生等は、タックルバックを持って準備していました。なのに何故怒ったか

1年生や2年生が迷って、4組に分かれようという行動に、チームとしてなっていなかったからです。チームとして動こうという気持ちが、上級生から感じられなかったからです。

「自分はやっているのに」「自分はこうしているのに」では、ラグビーのゲームにはなりません。これまでの岡山ジュニアスクールの試合(何となく試合をやっている)と同じです。

このような場合は、1年生や2年生に、「○○はこちらへ集まれ」とか、自分たちが4つに分かれてまず4組つくるとか、主体的にチーム全員を動かさなければいけません。

練習の時から、自分がやっていればよいというのではなく、全体を見て、状況判断し、声を出し、具体的に指示し、自分たちも動く。試合にも通じる大切なことです。

今回の試合は15分ハーフです。試合の最初から自分たちでまとまり集中しなければ、出足の悪さは致命傷になりかねません。

試合前の練習の時から気持ちを切替え、チームとして盛り上げ、キックオフの笛と同時に闘争心を全開する。(ただし頭はクールに)
是非、意識してください。

ところで、風邪気味の人も何人かいるようです。
ビタミンを摂る、スタミナがつくようにご飯類を食べる等、体調管理には十分注意して、全員が元気に29日に会いましょう。
















気になる点①(FWの位置)

2010年04月24日 | 技術
24日(土)は美作ラグビー場で、美作スクールと合同練習しました。

2年生、3年生は、課題としていたFWの積極性等、ずいぶん良くなりましたが、まだ気になる点もいくつかあります。

そのうちの1つは、2次攻撃以降(モールやラックの形成後)のフォワードの位置です。


まずバックス等のボールキャリアーがコンタクトした場合、フォワード2人はサポートに行き(FW1人でボールガ出る場合は、もちろん1人で十分)、他のフォワードは次のプレーに備えて残ることにしています。


下からの絵で、赤色は味方バックス、青色は味方フォワードです。
気になるのは、残るFWの位置が後ろ過ぎないか?ということです。


確かにスタンド横に残ると、スタンドからのリターン等はやりやすくなります。


一方、SHからFWがもらおうとするような場合に、SHが仕掛けるのを待ってFWが動くと、FWが間に合わずSHが孤立しやすくなります。


もちろんFWから積極的に仕掛けると、SHを孤立させなくてすみますが、スクラムハーフがボールを持つタイミングなど、距離が遠いとなかなかあわせにくい点もあります。
また、FWから積極的に仕掛けるという点は、まだまだ不十分です。


このため、まず1人目のFWはSHの近く(すぐ後ろ)に立つという意識でやったほうがよいと思います。
これにより、モール・ラックで時間がかっかた場合、あらためて残った選手がモール・ラックに入りやすいし、SHからボールをもらう等、SHとあわせたプレーもしやすくなります。(もちろんFWはトップスピードです)

ラグビー選手に必要な4つの要素

2010年04月23日 | ラグビーの基本
試合で自分の最高のパフォーマンスを見せ、ラグビーを楽しむためには、次の4つの要素が充実していなければいけません。
  精神(スピリット)  
  体力(ストレングス) 
  技術(テクニック)  
  人格(パーソナリティ)

精 神(スピリット)
チームや仲間のために自分が何をできるかを考え実行する努力、勝つ喜びを求めてひたすらボールを追い求める強い情熱、強い相手や困難な場面でも決してひるまずに挑戦する闘志は、自分自身も気づいていなかった力を引き出してくれます。

体 力(ストレングス)
ラグビーでは、スピード、筋力、瞬発力、持久力、柔軟性などは、欠かすことのできないものです。
なお、体力とは体格(身長、体重)のことを言っているのではありません。
普段の練習で身につけた体力が技術と結びつくことで、試合中に十分な力を発揮できます。

技 術(テクニック)
基本的な技術、戦術的な技術、さらに戦術的な判断について、より実戦的に、目的にあった形で身に付けることが大切です。
いいプレーをするためには、優れた技術を習得していなければいけませんが、練習でいくら優れていると言われても、試合でそれを発揮でき、試合で通用しなければ何にもなりません。
練習中も常に試合を意識し、次のようなことを考えていなければいけません。
 1)状況判断は、的確に行なっているか。
 2)今のプレーは、状況判断に基づく、最も適切なプレーか
 3)チームや仲間のために、適切な位置に動いているか

人 格(パーソナリティ)
ラグビーは、ぶつかり合いも多く、プレーそのものも自由奔放なスポーツです。
激しいゲームの中で、フェアプレーに終始し自分の力を最高に発揮するためには、それだけの理性的な判断が必要です。
故意の反則や不正なプレー、不行跡は、プレーヤーの最も恥として自分をコントロールしなければいけません。
激しい闘争心(熱いハート)と、自らを律する強い理性や判断力(クールな頭脳)こそが、試合に勝つための大切な要素です。

カテゴリー欄のまとめ

2010年04月21日 | その他の日記(ひと言)

左のカテゴリーでブログの内容を整理しています。

「ラグビーの基本」には、最近の、前進、支援、継続、圧力や、「声」など、試合前をはじめ、何度も読んでほしいことをまとめます。

「ルール」「技術」には、それぞれルールや基本的な技術に関することをまとめています。

「スケジュール(長期&時間・場所の変更)」は、1ヶ月単位のスケジュールと、直前の時間、場所の変更などを随時入れています。
 ※あくまで、連絡網による連絡が優先です。(連絡網と違っていたら電話で確認してください)

「メンバー募集&チーム理念」は、岡山ジュニアラグビースクールの目標やチーム理念、チーム紹介などを書いています。

「日記」や「スクール生の連絡事項」は、特に区別はありませんが、毎日のコメントを書いています。

「欠席連絡等( 日・ 日)パスワード要」は、欠席や遅刻を連絡するためのものです。
 この表示をクリックして、パスワードを入れてください。
 連絡用のブログに飛びますので、そこのコメントに自由に書いてください。

「投稿用(パスワード設定)」は、保護者やコーチ等のコメントを募集するためのものです。
上と同じようにこの表示をクリックし、パスワードを入れ、コメント欄に書いてください。
なお、コメントはどのブログに書いてもらってもかまいません。
コピーして、記事にしたいと思います。


(4) Pressure 「圧力」

2010年04月20日 | ラグビーの基本
「圧力」とは、ディフェンスについてです。

ディフェンスというと、まずタックルを考えますが、タックルは、あくまでスキルの一つです。

「プレッシャー」とは、相手チームから「攻撃の時間」と「攻撃のスペース」を無くすことです。
言い換えれば、「相手がミスするのを待つ」のではなく、プレッシャーにより「相手チームにミスを起こさせ」、そこから「相手のボールを獲得する」ことです。

『相手の下手なプレーヤー、下手なプレー(ダウンボール、モール・ラック等)からボールを奪い取る』ことです。

たとえ自分がタックルをするには、相手チームのボールキャリアーから離れた位置にいても、ボールを持った相手プレーヤーに判断を急がせる(あせらせる)ようにプレッシャーを加えることはできます。

つまり相手プレーヤーの判断を急がせるほど、相手プレーヤーができるプレーの幅が狭まり、それにより誤った判断のプレーをしたり、不正確な(精度の低い)プレーしかできなくなります。

また相手プレーヤーとボールを奪い合い、たとえ取れなかったとしても、あきらめずにボールにからんだり、押し込むことにより、相手チームに生きたボールを出させない努力をすることも大切です。

タックルにしても優れたタックル(プレッシャーの強いタックル)とは、ボールを持った相手プレーヤーを1発で地上に倒すことです。
これにより、ジャッカル、ターンオーバーの可能性が高まります。

(3) Continuity 「継続」

2010年04月20日 | ラグビーの基本
「継続」(Continuity)とは、攻撃でより長い時間ボールを支配し、前進し続けることあり、継続こそが、ゲームの主導権を持つための基本です。

ボールを支配し続け、サポート(支援)を得てボールを前進し続けることができれば、自然に相手ゴールラインに到達します。

アタックを継続させるには、色々なスキルが、チームや個人に要求されます。
もちろん、パスは、継続のために最も多く使われるスキルですが、それ以外にもラックやモール等も継続のために重要なスキルです。

また、次の2つは大切です。
 ・自分より不利なポジションにいるプレーヤーには、決してボールをパスしない。
 ・個々のプレーヤーが、このプレーがどう前進し展開するかを予測し、その先に得点のチャンスがあることを、事前に予知できなくてはならない。(声も含めて)

ボールを支配し継続するためには、次のような技術が必要です。

最も単純な方法は、相手から受けているプレッシャーが最も少ない味方プレーヤーにボールを送ることです。
また、相手を抜くランニング技術も重要です。
さらに、キックは、一度手を離しても、再度ボールを獲得できる有効なエリアに蹴るならば、継続のためのスキルの一つです。

状況によっては、相手プレーヤーのタックルを受ける(受けながら継続する)プレーヤーも必要であり、この場合は、先ず倒れないように踏ん張ること、そしてボールを味方につなぐプレーをするのも、欠かすことのできない継続スキルです。

また、地上にボールがある時には、ダウンボールの仕方によって、ボールを拾い上げるたり、ボールを足でかき出すといったスキルも必要で、モールやラックも大切になってきます。

継続のためには、個人スキルとユニットスキルの両方が求められます。

高校ラグビー

2010年04月19日 | その他の日記(ひと言)

18日(日)の練習の前に、百間川グランドで、高校の監督2人と偶然会いました。

一人は、倉敷工業の監督です。

倉敷工業は就任2年目ですが、桃花クラブでの経験も豊富で、今年は合同チームで春の全国大会に出場するなど、何となく運を感じます。

やっと単独チームで活動できる状態になったそうで、高校生が、春の全国大会に出たことや
接戦もあったことを、自分たちの実力と勘違いすることなく、6ヶ月後の目標に向かい謙虚に努力するよう導いていけるか、注目の一年です。

岡山市内が中心の岡山スクールの中学生にとって、倉敷工業への入試制度がどうなっているのかよく知らないのですが、新しいチーム(実際は古豪ですが)が勝つことは、他のチームも含めて、岡山の高校ラグビーがチェンジするキッカケになる可能性もあります。

スクールの中学生の中には、県立の工業高校進学を志望している子もいるようです。
倉敷工業の活躍を期待しています。


もう一人は、創志学園高校の監督です。

今年、校名が変わり新たにスタートした学校ですが、進学コースに加え、環太平洋大学との連携する体育系もあり、色々注目しています。

ラグビー部は既にスタートしており、今年は、もともとの在校生からはじめ、基礎固めの一年となるそうです。
コーチは、ラグビー部が目指す方向や目標が見えないこと、また、スクール生が中学生時代に身につけたラグビーの能力やラグビーに対する気持ちを発揮できる場なのかどうか、学校や監督の側からの明確な情報発信が無いと、スクール生にラグビーを含めた進学先として勧めることはできない旨も話しました。

今年の中学3年生の進学を考えた場合は、せめて再来年(ラグビー部ができて3年目)の目標や、そのための道筋(部員確保も含め)を明らかにしてほしいと思います。

幸い、後日、監督が説明してくれるとのことですので、岡山のラグビー界に新らしい風を吹かせるか、期待しながら注目していきたいと思います。


強化練習(18日)

2010年04月18日 | 練習日記
昨日の3時間の練習に続き、1年生は3時間の通常練習、2年生と3年生は4時間の強化練習を行ないました。

2、3年生は、以下のような練習を行ないました。

練習の目的、ポイントも書いておきます。個々に言われたことや選手同士で話しあったことも含め、忘れないように各自イメージトレーニングしてください。

【1年生と一緒】

○1対1、2対1、2対2 (狭いスペース)
  2対1であっても、狭いスペースでは、適当なパスをしたのでは抜けません。
  アタック2人の場合は、1人目が動く、2人目が走り込む、コースを変えるといった工夫が必要です。

○1人、2人、3人でスイープの練習
  ボールが地面にある場合(ラック等)、低く足をかきながら当たり、ボールをこえていくことが大切です。(両足をそろえない)
  特に2人目が、手でいったり、前で止まるのではなく、1人目と同様に低く当たり足をかくように。

○ガット、リップ
  一人目が、まずボディコントロールをキッチリと。
  手からではなく、まず体をキッチリ当てていく。

【2、3年生のみ】

<バックス>

○サインプレー確認
  新しいパターンを含め、2つ程実戦的なサインプレーを増やしています。
  キャプテン(第1センター)を中心にプレ-選択していこう。
  相手の組織的なディフェンスを崩すためのセットプレー(スクラム、ラインアウト)からの仕掛けだけでなく、2次以降(モール、ラック)も積極的に仕掛けよう。

○ディフェンス
  フルバック参加への詰めのディフェンスと、その際のフルバックやスタンドオフ等の動き
  ブラインド方向のアタックへの対応等

○キック処理
  キャッチング、声かけ、キャッチング後の走る方向、他の選手のサポート
  
<フォワード>

○コンタクト、スイープ
  低く、足をかく、味方をしっかりバインディング(両足をそろえて止まらない。足をかき続ける)

○モール、ラック後のボールへの積極的な仕掛け
  モール、ラックに入らずに浮いている選手が、ハーフからボールを直接もらうなど、積極的に動く。
  ボールが動いたら、持って行ったのがバックスでもフォワードでも、残る選手は常にサポートする意識。(考えること、集中することを切らさない)  
  ※サポートするのは当然だが、フォワードは自分に自信を持って積極的にボールをもらいにいく。
   ボールをもらう位置に走ってきたフォワードを使うか使わないかはハーフやバックスの判断。(ダミーに使われた走りは、チームに役立った意味がある走り)

○ポストディフェンス
  ボールが出る・出ないの判断
  ポストに立った選手が、足をそろえたり、棒立ちになって受けない。(片方の足を出して低く構え、相手がサイドアタックしてきても必ず一歩前に)
  バックスに展開した場合は、まず前に出て行く(斜めではない)。

<全体>

○キックオフ
 (アタック)キックする位置に意図を持って。
       フォワードは、キックにあわせてトップスピードで出ていく。
       キャッチした相手に内側に走られないよう、バックスも意識して出る。
 (ディフェンス)声かけ。
         FWはキャッチした選手に素早くサポート
         内側でキャッチした場合は、積極的にオープンサイド方向にアタック。

○ドロップアウト(ディフェンス)
  早い対応(相手にあわせたキックオフのような布陣等)、22mラインでのキッカーの抑え。(ロングキックさせない)
  ※逆に自分たちのボールの場合は、相手の戻りが遅ければ、相手の裏にロングキック。

○ペナルティ
  基本は早い展開(FW、BK)
    フォワードが持って前進する場合、2人目は早いサポート(2人が同時に当たるイメージ)
  少し時間がかかった場合、ゴール前等は、フォワードのサインプレーも有効。

○ラインアウト
  ラインアウトの解消について確認。(キャプテン等の「解消」の声)

○その他
  キック、サイドアタックも含め、スクラムやラインアウトからのアタックとディフェンスを繰り返しました。
  

練習の最後に2、3年生が集まった時の写真です。
これに、今日参加できなかった人、美作スクールの選手が加わったチームが、岡山チームの核になります。





来週24日(土)の練習は、美作ラグビー場(人工芝)です。(午前8時30分~11時30分)

これまで美作スクールの選手とは何回もコンビを合わせていますが、意思疎通をさらに高めるための大切な練習です。
修学旅行等で欠席の人もいますが、必ず参加してください。

(追伸)
  1年生は今日は1年生単独のような練習になってしまいました。ゴメンナサイ。
  デジカメの液晶が壊れて練習後に修理に出したので、しばらく写真が載せられないかも・・・
 


自分たちで動こう

2010年04月17日 | ラグビーの基本
17日(土)の練習の最後に、○浦コーチから次のようなことを言われたと思います。

「コーチから、「○列で」、「○組にわかれて」・・・などと言われた場合の、反応が遅すぎる。」「時間のムダが多い」


確かに、何回かやったことがある練習でも、セットに時間がかかり、何となくダラダラしています。(ダラダラしているように見えます)

このような反応の遅さ(積極性の無さ)が、声の少なさも含め、試合中のプレーにもつながっていると思います。

まず、コーチから指示が出れば、3年生を中心に声を出してキビキビ動く。
さらに、コーチの指示が無いときでも、3年生が声を出して下級生に指示を出す。

18日(日)の練習から、是非これを心がけてみよう。

3対2(その2)

2010年04月17日 | 技術
今回のブログの写真10枚は、SOが内側に持って動いた場合です。


スタンドオフが斜め内に入り、インサイドセンターがクロス気味に入ってきています。
インサイドセンターの入ってくる位置は違いますが、岡山スクールのサイン●●と同じような動きです。
※もし、この3人がインサイドセンター、アウトサイドセンター、ウイングならば、サイン●●と同じような動きです。(ポジションを読み替えてみてください)






(パターン1)
相手ディフェンダーがマークチェンジして、スタンドオフとインサイドセンターを見た場合、走り込んできた外の選手にパスしています。







(パターン2)
内側のディフェンダーが走り込んできたインサイドセンターに向かい、外側のディフェンダーが外側の選手(アウトサイドセンター)をマークした場合、スタンドオフが自分でタテをつきます。







(パターン3)
内側のディフェンダーがスタンドオフをマークし続け、外側のディフェンダーが外の選手に向かったら、走り込んできたインサイドセンターにパスします。




<写真出典>ラグビーマガジン&ラグビークリニック