岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

タフであること

2010年10月21日 | ラグビーの基本
タフとは「粘り強い」という意味で、体力的なタフと、精神的なタフに分けられます。

体力的なタフとは、ただ体が大きく力が強いというのではなく、組織的に動き続けることができるということです。
大きくて、足が速くて、運動神経が優れていても、ゲームの先を読む力や判断力が劣れば運動量が減ります。また、相当な力の差があれば別ですが、試合中いつも相手の機先を制することができるとは限りません。相手に機先を制されたときに、どう耐え、どう切り返すかが重要なポイントです。

精神的なタフとは、単発的な「気合」ではなく、不屈の闘志を持ち続けることです。
もっとも大切なのは、闘志の持続で、いかなる状況でも自己を冷静にコントロールし、挑戦し続けることです。

ラグビーには、active(能動的)な動きと、passive (受動的)な動きがありますが、試合の半分は passive(受動的)なものという意識が重要です。
ラグビーにおける受身とは相手の攻撃に堪えることだけではなく、耐えてからの切り返しを含んでいます。

タックルでは、攻撃を食い止めるだけでなく、反対に味方の攻撃へつなげるタックルが必要です。
味方の後方へキックされた場合は、相手が自ら攻撃を放棄したチャンスであり、キャッチした後で、防御に戻った選手で反撃すれば、最初にキックした相手は、すぐに受身になります。
いつも防御からの反撃を考えていなければなりません。

反撃の原動力は、信念を持ちあきらめない気持ちです。相手の攻撃をしっかり受け止め、逆に反撃に転じる心がけが大切で、そのためには攻撃を常にイメージしていなくてはいけません。

相手の攻撃はいつか切れる(味方が切る)ので、そのときに直ちにカウンターアタックできるよう、心と体の準備をしていないと反撃は成功しません。

しつこくプレッシャーをかけミスを誘うのは、受身の中でのプラス志向です。

相手の弱点を見抜くことも勝負のひとつです。人間としての思いやりと、勝負における冷たさ・厳しさは別のものです。

試合前のかけ声が、「絶対に勝つ」ではなく「負けない」なら、無用な荒々しさが消え、足が地についた着実なプレーができます。
守ることに集中しながら、相手のミスを引き出し、ターンオーバー(寝返り)の機会を待ち反撃する、タフなラグビー(負けないラグビー)が大切です、

タフとは、ただ力が強いことを言うのではありません。忍耐強く、打たれ強く、粘り強いディフェンスの後で激しく反撃するような不屈のしたたかさをいいます。

走ること

2010年10月21日 | ラグビーの基本
走力をつけ、走ることに自信を持つことが、よいプレーやラグビーを楽しむことにつながり、結果的に勝利を得ることができます。

「走り勝てば試合に勝てる」という単純な原則を無視して、いくら「絶対勝つぞ」などと叫んでも、走り負けたら試合には勝てません。
戦術やかけ引きは当然必要ですが、まず走ることの大切さをよく理解する必要があります。

練習の時から走ることに集中し、自信をつけることを心がけよう

走ることは、点である一つ一つのプレーをつなげることであり、そのためには有効に走ることが大切です。

スタート
素早く立ち上がり、低い姿勢で構え、その動きの中で、色々と判断し、低い姿勢で一気に加速する。
コース
サポート、プレッシャー、バッキング等、味方と相手の関係から刻々と変化する状況に柔軟に対応する。
イマジネーション
味方や相手の動きやプレー、浅め目・深め等、常に先の展開を予想して対応する。

イマジネーション不足で、スタートが悪く、走るコースも悪いのでは、自分はいくら一生懸命走っているつもりでも、とてもよく走っていると言えません。

ラグビーというスポーツでは、「走る」「休む」の繰返しではなく、「走る」「プレーする」をスピーディに繰返す必要があります。

走ることに自信がつくと、ゲーム展開の先を読む余裕ができ、結果的に力の使い方(走るコースも含め)に無駄が無くなり、ラグビーが面白くなってきます。

ラグビーでパフォーマンス(自分を表現)するには、まず表現するラグビーのイメージをつくり出さなければいけません。
そのイメージをつくり出す第一歩が走ること、ゲーム中は走り回ることです。