岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

原点

2013年10月09日 | ラグビーの基本
今年の中学生も真面目に真剣にラグビーに取り組んできましたが、全国大会予選が近づいてきたこの機会に、是非もう一度、プレイヤーとして自分に向き合ってみてほしいと思います。
練習では色々なことを行いますが、一人一人の気持ちや力が向上しないことには(1対1のところで劣勢に立つようでは)、システムや戦術を練っても限界があります。
実戦(オールコート)で普段通りのプレイができるよう、声を含めて、試合をもっと意識して練習することも大切です。
シンプルに鍛え上げられたスタイル、そのための個々のレベルアップ、週末の全体練習日は当然ですが、残る期間を大切にしましょう。

自分に向き合うにあたり、参考になることをいくつか書いておきます。

☆保護者をはじめとした多くの人のサポートへの感謝の気持ち
・試合(練習)に入る気持ち
・声(状況伝達、指示)
・すべてを出し切る
・まじめに走る
・ボールキャリアーを頂点としたひし形体型のサポート
・一発では倒れない粘り腰
・しかける
・縦&横(接近&展開)
・継続(立って継続が基本、ラックにする際の激しいダウン)
・ゴール前をはじめ、激しいレッグドライブ(アタックもディフェンスも)
・接点への早くて強い寄り・サポート
(アライビングプレーヤーの正確で速く強いチェイス)
・最後まで手を抜かないセットプレー
・前に出て低く入るタックル
・試合の局面を変えるような気迫あるプレー(タックルなど)
・チャンスにはFWを中心に(近くのBKも)一気にラッシュしターンオーバー
・オフロードランナーに対する注視力
・相手の攻撃を何フェーズも耐え続ける粘り

試合前日

2012年06月21日 | ラグビーの基本
23日(土)の試合に向けて、残すところ1日になりました。

土曜・日曜に活動するジュニアスクールにとって、土曜のいきなりの試合で、自分達の最高のパフォーマンスをするのは結構難しいことも多く、単に「気持ちの問題」というだけでは片づけられないと思います。

というわけで、明日金曜日から心がけてほしいことをいくつか書いておきます。

・部活動で走っている人はもちろん、金曜日の夕方、少しは走っておくこと。
・同じく、金曜日の夕方~夜に、ストレッチ等を十分に行うこと。
・スロアーやフッカー、スクラムハーフ等、特に専門職の部分は、前日にも十分動いておくこと。
・ラグビーボールを持っている人は、ボールが手になじむように、ボールと遊んでおくこと。

土曜日の朝は、
・早く起き、散歩やストレッチをして、車に乗る前に身体を動かしておくこと。
・出発が百間川なので、キック等したい人は、早めに場所を見つけてやっておく。
・指のテーピングくらいは、会場に着く前に自分ですること。

そして、食事です。
金曜日の夜は、筋肉や脳、神経のエネルギー源となる、ご飯やパンなどの炭水化物を十分にとり、水もこまめに補給すること。
※あわせて、炭水化物を効率よくエネルギーに変えるビタミンB1(豚肉、うなぎ、豆腐など)をとると、よりパワーが発揮できる。
普段よりもご飯を1杯多めに食べたり、寝る2~3時間前におにぎりを1~2個食べるなど、とにかく積極的に炭水化物をとることが大切です。

試合当日も、炭水化物系で消化吸収の良い、おにぎり、うどん、パスタ、パンやオレンジジュースなどを試合の3時間~4時間以上前に食べること。

気持ちを高めることはもちろん大切ですが、自分の身体を少しでもいい状態に持っていくこのような心がけも大切です。

バックスへ

2012年05月23日 | ラグビーの基本
バックスは、日頃から、走る時には全力で(トップで)と指導されていることが多いので、どうしてもボールを受け取る時も、ボールを受け取ってからも、まずは全力で走ろうとします。
※とにかくトップで走らないと、コーチに怒られるし・・・

このためボールをはじきやすくなることはもちろんですが、単調な動きになって、相手ディフェンスに簡単にスピードやコースをあわされ、タックルの目標にもなりやすくなります。
※走りきれるだけのスピードやパワーがあればいいのですが、なかなかそうはいきません。

大切なのは、「これ以上トップで走れません」というギリギリのスピードでただ走るのではなく、少しスピードを落とし余力を持って走り、相手がそれに合わせてタックルに来た瞬間に、一気にスピード全開して加速したり、一気にコースを変える、こういった走り方も大切です。

つまり、スピードを加減することで自分の足にパワーをためることができ、本当に相手を抜かなければならない勝負の一瞬に、そのパワーを爆発させる。
これは非常に大切なことであり、このようなスピードに関するスキルは、ジュニア段階でも是非身に付けておく必要があります。

もう一つバックスに言えることは、いろいろな状況の下で一人一人のプレーヤーが十分に判断しながらプレーするということです。

フォワードとバックスの違いを一言で言えば「密着度」です。フォワードがスクラムやラック、モールなど「密着」したプレーが多いのに対して、バックスは横の動きや、ランやパスで相手を抜く勝負を多いことから、お互いが少し離れています。

そのようはバックスは、試合が終わった後には、体だけでなく、頭を使い過ぎて疲れているくらいでなければならないと思います。

バックスが最も満足を感じるべき時は、自分がボールを手に毎回正しい判断をしてプレーしたと言える時であり、特にバックスのアタックは、個々の選手の判断によるところが大きいので、練習でも、身体をきたえると同時に頭を使うことも必要です。

常に「相手のことを考えプレーする」ことが大切で、自分がどうアタックすれば相手がディフェンスしにくいか、あるいはディフェンスが迷うか、考えてプレーすることが大切です。
さらに、ディフェンスの際には、どうタックルすればアタックがいやがるか等、試合も練習も常に頭を使うことが大切です。

AT・DFと「見る」こと

2012年03月30日 | ラグビーの基本
ラグビーのディフェンスでは、一人ひとりが前を見て相手をノミネートし、一人だけの点ではなく面で相手をとらえるために、味方同士がコミュニケーションが必要です。

前をしっかり見て、できればアタック側より人数的に優位を保ち、さらに選手が自分たちで判断して動くことが大切です。 

アタックについては、スペースを作る考えは根本にあっていいのですが、ディフェンスがしっかりしていると、一つのパスでや一回のランでは簡単にはいきません。
そのため、ディフェンスの選手が立ち並び選手の間隔がせまい所と、選手の間が広がっている所を見つけて、選手の間が広がっている所をアタックすることが重要になります。
 ※ディフェンスの選手が密集しているところに攻め込むのは大変です。

つまり、ディフェンスの選手の間を広げるために、アタック側は何度もボールを動かし、選手も動き、また縦のアタックも混ぜながら、次第にアコーディオンのようにディフェンスの選手の間を広くあけさせる意図が必要です。

そして、アタックを継続している時に、ディフェンスの選手が広がっている所を見つけるためには「前を見る」ことが重要です。
1対1の勝負ができる所や、ディフェンスの選手の間を突破できる所をどう見つけるかがポイントになります。

「前を見る」ことで状況をつかみ、それに応じて選手が判断してプレーする。
選手全員が前を見て状況を判断し、その判断が日頃の練習や試合で統一されたものであれば、全員が同じ考え方や方向性で動けます。
逆に、判断をしようとしない選手、つまり「前を見ない」選手は、反応が遅れ、そのような選手が多いチームは、例えば体が大きければある程度までは勝てますが、それ以上は決して強くなれません。

ミス

2012年02月23日 | ラグビーの基本
ミスには2種類あると言われます。

一つは自分で考えチャレンジした結果のミス、もう一つは自分で何も考えたり判断せずに行った結果のミスです。

「ミスするな」と言う言葉は同じでも、もし頭ごなしにただ「ミスはするな」と怒って指導していたら、チャレンジしてミスした選手は二度とチャレンジしなくなります。

一方で、チャレンジした結果ミスした場合でも、どうしてミスになったかを考え修正していくことが重要で、この修正することが無ければ決して次の成功につながることはありません。
チャレンジして失敗して、考え修正することで中学生はスキルを身に付けていきます。

しかし、チャレンジを繰り返しそのたびにミスをしているのならば、それはもうチャレンジとは呼べません。
同じ状況で何度も同じミスを繰り返すということは、ミスした後の修正段階で何も学習していないことです。(あるいは、現時点の身体能力を超えたような、無謀なプレーなのかもしれません)
毎回ミスの後で「これはチャレンジでした」と言い訳のように言うようでは、ミスの後に原因を修正する努力を行なっていないか、全く無理な(無謀な)チャレンジということです。

とは言っても、ブログ担当コーチのような凡人(凡コーチ)には、中学生が自分で考えてチャレンジした結果のミスなのか、何も考えずにしたミスなのかを、すぐに見分けるなどは至難の業です。
「何考えてるんや」「アホか」とか、すぐに頭ごなしに言ってしまうことだけはじっと我慢していくことから始めるだけかな

ラック等

2012年02月10日 | ラグビーの基本
アタックをつなぐための手段としてラック等があります。

アタックの際に必要なのはボールを継続して出すことですが、そのためにラックに何人参加しないといけないとか、フォワードだけで球を出さないといけないとか、バックスは参加しなくてよいといった決まりはありません。

大切なのはボールがどのような状況なのか、また味方の選手はどういった状況なのかをしっかり見て判断するることです。
「今、ラックに入らないとターンオーバーされる」「今、ラックに入らはいと、イイ球出しができない」といった状況の時に、フォワードだけでなくバックスも、自分で判断してラックに入る必要があります。

逆にボールや人の状況を見ずに、ただラックができているから参加するという考えでは、ラックに入った時には、味方や相手に球が出て遠くに動いているなど、全く役に立たない可能性があります。

アタックの練習では、基本的な球出しや足かき、姿勢、コース取りなどの基本はもちろん重要です。
ただ、練習の次の段階では、「ラックへのサポートが少ない」とか、逆に「人が多すぎる」状況になったら、「サポートが遅い」「むだに寄り過ぎ」という言い方だけではなく、中学生が自分の判断の元に動いていたかどうかを、選手がお互いに十分確認する必要があります。

スタートでの走り出しやサポートのコース取りが悪いため、そのラックへ入るか入らないかを判断できる位置まで走れていない場合も結構多いと思います。

逆に、ラックへ入る人が多すぎた場合は、ボールの位置や味方の状況を見てどう判断したか、その上で、そのラックへ入る必要性があったのかを、常に確認する必要があります。

このような練習や確認を続けることで、ラックの際の判断力を身につけていくことができます。

ディフェンス側がタックルした場面も同じです。

その状況でボールを一気に奪い返す可能性があるか、そこまでは無理か(相手がボールを継続しそうか)という判断で、そのラックに関わる人数は全く変わってきます。

なお、倒れながらボールにからむという判断はありえません。

パターン

2012年02月09日 | ラグビーの基本
ラグビーのようなゴールする(トライする)ようなスポーツでは、アタックもディフェンスも、常に変わる色々な状況の中で、起こっている状況をしっかりと見て、その状況に対する有効な手段を判断することが、一番難しいですが、しかし一番楽しいところです。

一方で、中学生に対して、コーチが「こう動け」「こう攻撃しろ」「ラック、モールに入れ」とか言うだけでは、本当にそうする必要性があったのかとか、そうしなかった選手はどう考えていたのかとは関係なく、中学生をパターンやチームのスタイルといった形にはめてしまうだけになります。

中学生から「こういう場合はどうしたらいいのか?」という質問が何度も出るようでは、中学生は自分で判断しなくなります。
そのような自立していない選手ほど、スタイルやパターンを求めたがります。

もちろん、コーチが中学生にパターンを教えること自体が悪いわけではありませんが、パターンという形にはめ込むだけで、その中で当然あるべき判断の部分が欠けてしまうと問題です。
パターンにだけ依存して自分で判断することを恐れたり、だれか一人の判断ばかりに依存してしまいようになってはいけません。

パターンどおりに動かないことだけを理由に中学生を怒ったりすると、これから高校に向けて、パターン通り動くことがコーチに良い評価を得られることと誤解させたり、自分自身の判断でプレーしてもミスしたらコーチの評価が下がるのではないかといった、「指示待ち」のおかしな考え方を植え付けてしまうことになりかねません。

もちろん、これは中学生のコーチだけのことではなく、高校生のコーチも同じです。

「見る」こと

2012年02月08日 | ラグビーの基本
選手が判断したりプレーするためには、そのための情報が必要です。

情報を取り入れる方法の一つは「見る」(「前を見る」「周り見る」)ことです。
ラグビーは、ディフェンスする選手とアタックする選手がいて成り立つスポーツで、しかもその状況はめまぐるしく変わるので、まず「見る」ことが一番です。

次にもう一つの方法として「耳で聞く」ことがあります。
ある状況を「見た」後に「声」を出しコミュニケーションすることが、「耳」での情報収集です。

ところで、ある状況を「見る」だけで把握できるならば、「声」は無くても意思を伝えることができるはずです。
つまり、ある状況に対するチーム全員の考え方や判断が統一されていれば、つまり全員がしっかりと「見る」ことができるならば、「声」なしで意思が通じることができます。

よく「声が大切」「声をかけあえ」と言われると思いますが、「見る」(「前を見る」「周りを見る」)ことなしに、「声」や「耳」だけのコミュニケーションになってしまうと、プレーに本人の意思や自主性がなくなり、声を出す他人(チームの他の選手)の判断に任せるだけの、全く自主性がない選手、自主性のないチームになってしまいます。

選手個人や個々のプレーが自立した、かつ、まとまりのあるラグビーをするためには、「見る」という行為が非常に大切です。

10月9日(日)

2011年10月09日 | ラグビーの基本
相変わらず暑い一日でしたが、中学生もコーチ陣も(見ていただいた保護者も)、クラブラグビーをハードに楽しみました。

さて、練習の考え方として、「基礎」と「基本」があります。

「基礎」
 どのレベルでも変わらない技術・理論。
 身につけさせるもの(理屈抜きで教え込む、鍛練すべきもの)。
 ミニでもジュニアでも高校生でも同じことで、次のステップに進むために
 必要で、最も初歩的で最も重要なもの。 

「基本」
 確かめ確認しながら、考えながら身につけていくもの(基礎の上に立つ応用)。
 ジュニアのレベル、岡山県ジュニアのレベル、選手の特徴や指導者の考え等
 で変わる技術や戦術。
 基本は次のステップの基礎になります。
  ※岡山ジュニアの段階では、まだまだ、基礎の上のほんの少しの応用です。
 
例えば、今日のパス練習もそうですが、最初2人でやり、途中で1人に戻して確認したり、さらには1人でスローでやって、また2人に戻したりと色々やりました。(中学生は思い出してみてください)

つまり、基本を教えるのに行き詰っては、基礎の確認を行い、もう1回基本に戻るという繰返しを行いながら、一歩一歩ステップを上がっていこうとしたわけです。

ただ、基礎に時間をかけると、基本の時間がなくなります。
身につけた基本を元に、さらに上のステップ(さらに上の基本)に進むことができなくなります。

人間ができていないブログ担当コーチなどは、途中でついつい頭に血が上って毒舌を発揮してしまいますが、基礎部分ができない、というよりも、やろうとしない、コーチ陣の話を聞いていないような時には、やはり腹が立ちます。

なぜなら、それにより基礎を繰り返すことは、他の中学生の貴重な時間を奪っていることであり、コーチ陣から怒られても仕方ないと思います。
というより、選手同士が注意しあうべきことだと思います。
※ノックオンしたら、その場で練習を継続させないというのも、同じ考えからです。(「ノックオンしない」などは、基礎の中の基礎だと思います)

逆に、基本の練習になると、体の違い等も含め、できる場合できない場合が出てきます。これはやむをえないことであり、これを身につけていくために繰り返し練習しています。

基本の練習がミスなくできるようになることが、試合で無意識のうちに発揮できることにつながります。
できるだけ基本の練習(基本練習の中にも色々なレベルがあります)に時間をかけたい、できるだけ早く次のステップの基本に進んでいきたいというのが、コーチの思いです。


さて、今日は練習中のスナップはありません。(ブログ担当コーチ、バテバテで練習中の写真を撮ることもスッカリ忘れていました。)
ブログのネタにするため、練習後に急いで写しました。


かわいいサポーターたちです。




何の紙を見て話しているのでしょうか?(勉強やラグビーでないことは確かです)
 犬K(2年) : 今日、ここに集まって遊びませんか?
 Y川(3年) : いいんじゃない。
 題F(2年) : ぼくも行こうっと。
 N熊(1年) : アホな先輩たち。知らんふりしよ。










ラガールK林さん(左端)です。
体幹がしっかりしているので、タックルしても力が台のコーチに伝わってきます。


3年の夏前から入った竹Mは、基礎をしっかり身に付けて高校に行ってほしいと思います。
(基礎があってこその基本、基礎がしっかりしてこその高校ラグビーです)


N岡(右端)も体調が回復してきました。

組織

2011年08月30日 | ラグビーの基本
チームは組織として動いているので、個人の力はもちろん大切ですが、組織全体の勢いというものも大変重要です。

組織全体にいい勢いがつけば、中学生一人ひとりもその勢いにのって、それぞれの能力を一層発揮することにつながります。
チーム全体のムードづくりが大切です。

そのために大きな役割を果たすのが、キャプテン、バイスキャプテン、さらには3年生たちです。

試合の立ち上がり、ピンチになった時、トライされた時など、チーム全員を盛り上げたり、もう一度引き締めるといったことは大切です。
一方で、現状は、キャプテン、バイスキャプテンを中心に物足らないことは、多くの人からさんざん言われたと思います。

試合の時はもちろんですが、練習の時からチーム全体を盛り上げる。
自分が先頭に立ってやることももちろん大切ですが、大きな声や、人を引っ張る態度等、とにかくチーム全体のムードづくりを心がけてほしいと思います。
※高校でも3年生の多くがラグビーを継続すると思いますが、そこで中心になっていくためにも、このことは大切なことです。

「どんな状況であっても、自分たちより強い相手に向かって、ひるまず立ち向かう。」
そのために、キャプテン、バイスキャプテンを中心に、チーム全体のムードを盛り上げながら、知恵を絞り、心身を追い込み、中学生が皆で前に進んでいくことを期待しています。

ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン

2011年04月08日 | ラグビーの基本
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」というように、チームプレイの大切さを表す美しい言葉として、ラグビーに限らず、会社や色々なところで使われます。

ただ、オール・フォー・ワン(みんなは一人のために)の部分は、勘違いもしやすい部分だとも思います。

オール・フォー・ワンの「ワン」は、「目標」「勝利」といった方がわかりやすいかもしれません。「一人はみんなのために、みんなは目標のために」です。

どんなに優秀な選手でも一人でできることには限られていますが、チームになれば1+2が3にも5にもなり、これがチームプレイの素晴らしいところです。
ただ、そのためには、選手一人一人が自分の責任やチームの中での役割をしっかり考えた行動ができることが必要です。

つまり、一人一人がきちんと「目標」や「勝利」に向かって自分で考え行動でき、他のメンバーに甘えたり、寄りかかったりしないことが大切です。

選手同士が本当に「助け合う」のではなく、「助けてもらい合う」チームではいけません。
お互いに「助けて!」「助けて!」と言っている選手たちが、チームとしての力を発揮することは100%あり得ません。

全体練習だけでなく、家での個人練習等、まず自分がラグビーに真剣に向う合う選手が集まったてこそ、逆に、仲間を助けることができます。

個人が、目標や勝利に向って自覚を持たないチームで、ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワンが成り立つことはありません。

まずは、選手個人が「目標」「勝利」について、しっかりと自覚を持ちましょう。

思い切ったプレイ

2011年04月07日 | ラグビーの基本
たとえば、練習中に「この場面ではパスが一番よい」といわれるような場面に、実際の試合中になったとします。

一般的な「判断」はパスかもしれませんが、このような場面で、本人が迷わず決めることを「決断」といいます。
すなわち、一般的にはパスの場面でも、試合中の選手の「決断」には当然ランやキックもあるということです。

大切なのは「ランで抜く」といった「力」、「思い切り」です。
決断とは、どれだけ強い思いを持ってプレイでできるかということで、強い思いを持てばプレイも良くなるし、その強い思いがまわりの選手に伝わり、まわりの選手の次の行動を引っ張ることもできます。(逆に、中途半端なプレイは、まわりの選手が迷い、チームの勢いがなくなるだけです。)

つまり、選手は最終的には、思い切ったプレイをすることが大切です。

たとえば、一般的にランよりパスの方がセオリーと言われる場面でも、思い切ったプレイの方が効果(結果)が高くなることが多いのです。
全部止めることができるディフェンスのシステムは無いし、全部トライできるアタックのシステムもありません。
大切なのは思い切ってプレイすることで、そのほうが成功する確率(%)は上がります。

迷うくらいなら、皆が集中して思いきってやりましょう。
目指したいのは、「選手が決断したプレイ」を「思い切ってやる」チーム、思い切ったプレイを「皆が集中してサポート」できるチームです。
それが「勝ち」につながることがベストですが、そのようなラグビーは、やっていても面白いと思います。

高校ラグビー(花園)見学

2010年12月27日 | ラグビーの基本

明日は、中学生(希望者)は、花園ラグビー場で高校ラグビーの見学です。

岡山スクールOBの3年生、木村君(尾道高校)、岡崎君(高知中央高校)が出場
しますので、皆で応援してあげて下さい。

さて、せっかく見学するので、中学生は、是非このあたりに注目して見て下さい。

①接 点
 ・ボディコントロール、ボールコントロール
 ・バックスのボールの活かし方(タックルを受けた後や、オフロード)
 ・2人目、3人目のサポート
 ・ファイト(争奪)する様子
・ラックにする場合、モールにする場合

②バックス
・相手のディフェンスがそろっている場合のアタックの崩し方
 ・デコイランナー(おとり)の入り方
 ・ディフェンス
   1セン、2センを中心とした対面の厳しいマーク(簡単に内側に向かない)
   間合いの詰め方(2センが早く上がる等)
・バックスリー(フルバック、ウイング)
   アタック、ディフェンスの時の動き
 特にアタックの時のフルバックやブラインドウイングの動き方
 ディフェンスの時のブラインドウイングの動き方

③フォワード
・ポストプレーヤーの立ち方、前への出方(プレッシャーのかけ方)
 ・モール、ラックへの入り方(スピード、強さ、パック)
 ・ボールを渡した後の、モールの芯になった選手の働き
 ※中学ラグビーと比べると、高校ラグビーはフォワードが3人多いので、
少し多めにポストに残ったように見えると思いますが、基本は同じです。