岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

ラインアウトディフェンス

2010年10月15日 | ビデオ連続画像
ラインアウトからです。

ラインアウトの場合は、バックスは10mはなれています。
したがって、アタック側のバックスは、プレッシャーという面ではかなり余裕があります。
この画像を使っていくつか復習します。


ハーフがパスする態勢です。ということは、ラインアウトが解消となっています。
ラインアウトの場合、一番早く相手にプレッシャ-をかけられるのは、ラインアウトの最後尾の位置にいるフォワードあるいはハーフです。
この画像でいうと、ラインアウトの最後尾の選手は、ポストプレーヤーの役目と同じで、ハーフからスタンドへと前に出てプレッシャーをかけなければいけませんが、止まって見てしまっています。






内側からのプレッシャーが厳しくないため、スタンドオフをはじめ、アタック側は、自分たちの考えた通りに余裕をもって動くことができます。



岡山のバックスのディフェンスがあがってきました。



相手は一番体の大きな選手がラインに入ってきて、そこにパスしています。
ここで気になるのが、バックスの後ろに見えているフォワードの選手の走る方向です。
全体的に横に向かって走っており、前へのプレッシャーが見えません。



バックスがタックルしています。こういった場面では、逆の場合を考えればわかりますが、一発で相手を倒せることなどまずありません。
ここでいつも言っているのは「倒せ」「ボールにからめ」ということです。
一発で倒せなくても、一人目、2人目で相手を倒すこと、あるいはボールにからむことが大切です。
倒すことで、相手や相手チームが前に出ることは無くなりますし、モールを組まれる危険性はなくなります。
ボールにからむことで、マイボールのスクラムになる可能性があるし、相手のアタックに時間がかかり次のディフェンスがやりやすくなります。



以下、相手チームが意図的にモールを組みにきていると思います。
モールになるとディフェンス側は故意に崩すことはできないため、モールを得意とするチームにゴール前でモールを組まれるのは致命的になりかねません。

岡山のようなそれほど大きくないチームでは、タックルで一発で倒すことができなくても、1人目や2人目で、しつこく相手を倒す。これが大事です。








ディフェンス基本形

2010年10月15日 | ビデオ連続画像
スクラムからのディフェンスです。

場面・場面での応用は当然OKですが、基本形をもう一度イメージしよう。

スクラムの場合、バックスラインがスクラムから5m下がっていますので、最も早く前に出れるのは、スクラムハーフの位置の選手です。
バックスライン、ハーフとも、結構いい出足です。



ここで、スタンドオフの選手は、右前方を相手に向って走るスクラムハーフの選手がよく見えると思います。



この場面、スタンドオフがスピードを落としました。スクラムハーフが相手に届くと判断して、展開された際のカバーを考えたかもしれません。



結果的に相手のスタンドに前に走られ、スクラムハーフの背中を抜かれ、さらにスクラムのブラインド側を走られました。
この場面での課題も含めて、まず基本を書きます。
スタンドオフは、対面(スタンドオフ)がボールを持っている間は、まず、スクラムハーフと2人ではさみ込むイメージで、相手スタンドを動かさない、またミスを誘うような厳しいプレッシャーで前に出ることが基本です。
また、スクラムハーフの位置の選手も、内側からトップでプレッシャーをかけることが必要です。

なお、もしスタンドからセンターに早くパスしたら、その時は、ハーフとスタンドが2人重なって内側から追うと人数が足りなくなる危険があるため、よく見える位置にいるスタンドが、声かけも含めて、前に出たバックスラインの後ろを「なめる」動きは有りだと思います。



ここで相手のスタンドは、ハーフとスタンドのギャップ(スタンドが遅れて縦に長くできたギャップ)をよく見て、スタンドの前にできたスペースに走った後で、ハーフの背中を斜めに走っています。ディフェンスがよく見えた素晴らしい動きです。



さて、ここでディフェンスのポイントですが、ブレークをした内側のロックがどこにいるかということです。
この試合のロック自体は急造ロックで無理は言えませんが、ボールを常に見える位置で、内側から抑えていけば、内側に入ってきた相手バックスは、フォワードにとって、まさに「カモ」だと思います。

スクラムハーフが、いわゆるポストの役割(相手のハーフを抑えながら縦に前に出て、そこからスタンドへ)をしますので、ロックは少し余裕があると思います。常にボールを自分の前に見ながら、抜けてきた選手は必ず止める位置を走らなければいけません。
※この写真は、おそらくロックが横に走って、前に出ていない(また、前方にボールをを見ないで、行き過ぎて、自分の背中に相手を見ている)のだと思います。



さらに、もう一つの課題はブラインド側のロックです。
モール、ラックのポストプレーヤーと同じで、やはり、ブラインド側もまず前に出る動きが必要です。
前に出ていれば、相手にブラインド側を走られることにはなりません。
スタンドオフがオープン側に完全に向いたり、スタンドオフがセンターにパスすれば、ディフェンスラインが相手をタックルするポイントや、その後のカバーを想定して、そこに走っていけばいいですが、それまでは、縦に出た位置からスタンドにプレッシャーをかけていくことが必要です。