岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

10月9日(土)の練習

2010年10月09日 | 練習日記
午前中の激しい雨も、12時の練習開始の時には何とか小康状態になり、大勢が参加しました。

明日の中国地区の練習を前に、実戦的な練習を中心にしたので、ブログ担当コーチも、今日は練習の相手が忙しく写真をとる余裕がありませんでしたが、ポイントを説明しておきます。

なお、1年生がディフェンスに入ることもありましたが、今日の1年生のディフェンスは素晴らしかったです。これくらい厳しいディフェンスができれば、2年生と一緒になる来年が大変期待できます。

今日の主な練習です。 イメージトレーニングしてください。

●2対1、2対2 
 ・コンタクトバック無し(いわゆるナマ)
   実際には厳しいタックルには入れないので、まずはアップです。
   対面がパスしても、次の選手にプレッシャーをかけること。
 ・ディフェンスがコンタクトバックを持つ
   コンタクトバックを持つ人は、台ではなく、あくまでタックラーです。
   激しくタックル(コンタクト)し、コンタクトバックで当たる。
   その後は、空いた腕でさらにパックして押込む。

●プッシュ(ずれ)
 ・4(AT)対2(DF)(&2(ポストFW)、1(ブラインドウイング))
 ・パスが空中にある間に、まずは相手との間隔をトップスピードで詰める。
 ・相手がパスをしたら、特に内側の「プッシュ」の声で、次の選手にずれる。
   ※声は各チームで色々だと思います。 
 ・これと同じことをさらに外に繰り返す。
 ・大きな、ハッキリとした指示がないと外側の選手はずれることができない。
 ・最後まで走り、追い込んでいく。
 ・ポストに立ったFWは、まず前に。
 ・ブラインドウイングは、カバーに走る。

●逆サイドへのディフェンス 
 ・智翠館高校に行ったときの、いわゆる「アイス」のディフェンス。
 ・アタックのスタンドやバックスが逆サイドに走り、人数を増やしてアタックした時のディフェンス
 ・ディフェンス側の選手は、「アイス」の声をかけながらトップで逆サイドにずれる。
 ・ずれながら、前にプレッシャ-、さらにプッシュ
 ・ずれる時には、一直線にラインをつくりながら。(後ろに帰る意識ではダメ)
 ・相手が逆サイドにアタックした側にいた選手は、味方を大きな声で呼びながら外に。
 ・フォワードは、オープン側、ブラインド側も前に出る。
   ※スタンドが走った側と逆サイドへのハーフのサイドアタックに注意

●カンペイのディフェンス
 ・フルバックが1セン横や2セン横に入ってきた場合。
 ・基本は詰めのディフェンス
 
●ブラインドウイングやフルバックがアタックラインに入り、アタック側が2人余るような場合のディフェンス。
 ※トップで走り込んでくる場合
 ※最初から人数が余った状態で、相手の動きを見ながら、相手をディフェンスに引きつけてからボールを離し、自然に余らせるような場合
 ・内側から人数をあわせる(詰める)
   ただ、ブラインドウイングがスタンド横に入る場合は、スタンドが2人を見れる。
 ・スタンド→(ブラインドウイングとばし)→第1センター
  スタンド→ブラインドウイング→第1センター
  スタンド→ブラインドウイング→第1センター→(題2センタ-とばし)→フルバック
 といった、様々なプレーへの対応
  思いっきりと声の連携、最後まで追い込む粘り強さが大切
 
●アタック
 ・スクラム、ラインアウトから、3次プレーまで。
 ・サインプレ-の確認(2次や3次では声で動く) ・早いサポート
 ・ラインアウト球出し
   ラインアウトの解消のタイミングを理解した上で球出し
    10m(オフサイドライン)を活用した、バックスの浅めの展開
    ラインアウトが解消となって、相手がディフェンスに上がる瞬間の球出し
    モールの場合、ラインアウトが解消したら、押しにこだわらせる  等
   ※スロアー(上M)は、さらに精度を上げること。K岡も練習しておく。

特にバックスは、センター題F、スタンド犬Kを中心に、今日の練習のイメージ(声も)をしっかりもって、明日の合同練習に参加してください。  



攻守

2010年10月09日 | ビデオ連続画像
ラグビーは、アタックやディフェンス、攻守の人数、場所が、次々と変化していきます。

相手スクラムからのアタックです。
1次攻撃は、サインプレーをはじめ、攻撃する側の「意志」によるプレーです。
それに対するディフェンスは、クロスやライン参加などに対する各チームのディフェンスの約束事はあるものの、まず、相手との距離を早く詰めること(プレッシャーをかけること)、相手がパスしたらキッチリ内側から外に追い出す(プレッシャーをかけること)ことが大切です。
一方で、1次ディフェンスでは、ディフェンス側の陣形もでけており、厳しいプレッシャーをかければ、第1センターくらいまではボールがまわっても、それ以上簡単にパスがまわるようなものではありません。

この写真では、相手のフルバック、ブラインドウイングが、一体的に走り、ハーフを除くと6人のバックス全員でアタックしています。(相手より人数的に優位。コンタクトしても味方の選手が近い。)
岡山もよくやる方法ですが、近場の選手の細かな動きによる縦(ずらし)、ワイド等、様々なバリエーションが可能で、人数も近くに多いことから、1次の球出しはやりやすくなります。






岡山のディフェンスはまずまずです。



相手側のパスは、スタンドから次の選手(またはフルバック)までは回りましたが、ここでキッチリと止めれています。
相手が、自分で外に流れようとしない限り、通常は、このあたりで止めれるはずです。



ここがアタック、ディフェンスとも勝負の場面です。
アタックは、コンタクト後、1歩でも前に出る、少しでも早くサポートする。
ディフェンスは、1歩でも押し返す。ボールにからんで球の出を遅らせる。
アタック、ディフェンスとも、残る選手は、近場、展開と、次の攻防につなぎますが、ディフェンス側は特に、ポストの位置の選手、バックスの選手等、全員の相手を圧倒する気迫や姿勢が必要です。






相手がミスして、ボールにプレッシャーをかけています。



この画像に、岡山の選手の課題が出ています。
一人目の選手は相手にからんでいますが、次の選手がいっていません。
相手のFWの選手も後ろ向きに帰っている状態で、誰もがチャンスと思う場面ですが、前に出れていません。(フォワードでもバックスでも)
バカになって、思いっきり走り、ボールにからみ、体を張る。
ここぞという場面でこのようなプレーができるかどうか、中学時代だけでなく高校でラグビーを続ける場合も同じことです。




ここで相手は、岡山がプレッシャーをかけ、アタックからディフェンスへ切り替わる可能性があることから、バックスラインは浅めにどちらでも対応できる態勢です。このあたりは大変うまいです。(岡山の場合、無意識に、内に寄りすぎて、結果として次に外に展開されることがあります

岡山のバックスがボールに仕掛けているため、岡山のバックスは人数が足りない状況です。
ここで、岡山のフォワードが、縦長で、ダラダラした感じになっています。
これだと、後ろの方の選手は、色々な状況に急な反応はできません。
バックスラインに入れとはいいませんが、縦長ではなく、横一線でおいかけるくらいの積極的な気持ちと走力が求められます。
フォワードが横一線で走るくらい相手にプレッシャーをかけていれば、相手にボールが出ても、再びプレッシャーをかけられます。



相手にボールが出ました。
アタック・ディフェンスどちらでも対応できる状態の相手と、ラインに人数が足りなかった上に、フォワードにも、人数や相手にボールが出るという当然の意識に欠けていた岡山との差が、この後のプレーに出ます。