岡山ジュニアラグビースクール(岡山ラグビースクール中学部)の記録

中学生や保護者が、チャレンジを楽しみ、充実した時間を共有した活動の記録です。

接点(主にアタック)

2010年09月30日 | 技術
身体が接触するラグビーでは、接点で相手の当たりに負けないための力が一つの(あくまで一つの)必要条件であることは確かですが、当たり勝つことが勝利への唯一の方法といった考えは、ラグビーの本来の面白さから外れるものであり、女性を含む、普通の体格の多くの人が面白いと思う競技では無くなります。

単なる「当たり」の感覚で、猪突猛進して相手を倒すことだけが強調されたら、ラグビーは面白くない、しかも危険な、体の大きい暴れん坊の球技になってしまいます。

ラグビーの接点は、「接点への接近」「接点での接触」「接触した後の継続・展開」の3つからなり、この3つの行為を連続して考えなければいけません。

この接点での3つの行為と、それらを連続するために必要なのが、「自分で考え判断すること」と「考えを動きにすなげる技術」であり。決して「大きさ」や「力」ではありません。

3つの段階でのポイントは、例えば、スクールでよく練習していることだけでも、次のようなものがあります。

「接点への接近」
・全力で走ること
・チェンジオブペース(スピードの変化)
・カットイン、カットアウト、スワーブ
・デコイラン(おとり)
・クロス、からクロス
・方向チェンジ(特にボールキャリアー以外)
 ※これらの動きは、サインプレーだけでなく、声の連携等で、展開の中でできなければいけません。

「接点での接触」
・ずらす(逃げるのではない)
・パワーヒット(踏み込み、前の足に力)
・リップ、ガット、リップ&ターン&ガット
・ターン(コンタクトあり、なし)
・相手の裏(背中)に出る意識
・ハンマー(押込む)
※立ってプレーすることが一番。ラックは最後のプレーという認識でよい。

「接触した後の継続・展開」
・足をかく(地面をしっかり踏む)
・ボディコントロール(下向きへの力は最後でよい)
・味方を捜す、接近する味方に渡す(味方の早い上がりが必要)
・モールをつくりドライビングや展開
・ラックをつくり、ボールを拾い上げて突破・展開
・FWのサポート(縦)
・BKは縦と横(ショート、ワイド)の柔軟なアタック
・キック

その他、多くのことが思いつくと思います。

接点での力任せの直進や、わざと倒れてラックを作ろうとしてチーム全体の動きが止まってしまうようなプレーではなく、基礎となる単純な「力」に、「自分で考え判断すること」と「考えを動きにつなげる技術」を加え高めて行くことで、ラグビーは、チーム全員が一致協力して達成感を味わえる面白いスポーツになり、結果的に勝利を得る素晴らしいチームになります

岡山&美作スクールの皆は、このようなラグビーを目指そう。