「りりぱっと」の基礎工事が、まもなく終わりになります。
ところで、
ご近所で一足早く着工した
某ハウスメーカーさんの基礎は、
地盤改良ナシ + べた基礎
「りりぱっと」は、
柱状改良 + 布基礎
おそらく、そんなに違わない地盤調査結果だったはず・・・
しかしながら、なぜ違う基礎になるのでしょう?
確かに、地盤調査結果の数値だけでいうと、こちらの土地でも
ベタ基礎でも可能な数値は、出ていました。
しかし、「数値的に可能」と云うだけで、
ベタ基礎ならなんでもOKと云うことではありません。
近年、よく見かけるベタ基礎は、
立上りの基礎が、外周部にグルッとあり
内部には途切れ途切れにしかない
そんな基礎がほとんどです。
しかし本来ベタ基礎は、立上りや地中梁で途切れなく
いくつかに区画して、その区画サイズに似合った
配筋と厚みのスラブで荷重を支えます。
つまり、鉄筋コンクリート造の2階床スラブなどを造る構造と
同様な形状になっていなければ、おかしいのです。
( ちょっとわかりにくいかな・・・ )
この三条市で積雪荷重などを考慮すると
特に、リビングなどの広い部屋の下の基礎は
シッカリと区画され、その中のスラブには、
必ずダブルの配筋が必要になってくるはずです。
しかし、そのような現場に遭遇することは
ほとんどありません。
(でも、ごく一部の会社では、ちゃんとしていますよ。)
よく見かけるベタ基礎は、コストダウンのための
ベタ基礎風の強度的根拠のない危険な基礎です。
なぜ、コストダウンになるかと云うと
・根入れが浅く、手間と残土処分が省かれる。
・コンクリートの打設回数が少なく済む。
・工期が短縮できる。
などです。
近年のベタ基礎ブーム?は、消費者のために増えてきたのではなく
供給する側にとって、体裁がよく 施工上都合の良い基礎だから
増えてきたのではないでしょうか?
「べた基礎」同様、「外断熱」なども (以前にもブログで)
消費者に対して、それが いかにも高性能な仕様であるかのように
宣伝している建築会社があり
住宅雑誌や関連書籍、そしてTVまでも 消費者により分かり易く
と解説しているのかもしれませんが、あまりにも単純に
ベタ基礎>布基礎や、外断熱>内断熱と 比較しています。
これでは、消費者が誤った知識を持ち 建築会社にうまく
丸め込まれてしまうのは無理ありません。
市役所も、第三者の検査機関でさえ
肝心な所、例えば上記の偽ベタ基礎の構造的根拠の有無などは
検査対象にはなっていませんし、断熱施工の良し悪しなども
全く関係なしで、 が出ちゃいます。
一般の方が、後悔しない住宅を建てるには
いったい何を信じて、何を頼りにしたら良いのでしょうか?
少々専門的で分かりにくい説明だったかもしれません。
基礎形式やベタ基礎については ↓
などが参考になると思います。
オープンハウスの予告
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