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一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

水平連続窓 壁梁 耐風梁

2015年02月02日 | 女池上山の住宅

女池上山の住宅は、大工工事が完了

珍しくちょっと余裕をもって完了しました。

道具や材料が片付いて、水平連続窓の効果でリビングの床が広がりを見せています。



この水平に連続した地窓は、フロアレベルを明るく広く見せる意図があるのはもちろんですが

一番期待しているのは、豊かな外部空間をプライバシーを確保しながら取り入れる事です。



ちょうど EN GARDEN WORKの小川さん(青い雨具の方)も来られて造園工事が開始!


この窓の幅は7m以上。両端が引違いで真ん中がFIXの特注です。



実際には特注範囲さえ超えているサイズなのですが、工夫して・・・

実は、小須戸の住宅の玄関サッシも特注範囲を超えていますが、フレームを補強したり工夫して納めています。



話は戻り・・・木造でこの7m以上のスパンを作るのにも一工夫。

柱はなくてもその上にたっぷりの壁がある。この壁を合板などで補強すれば大きな梁の代りに。



これで、このくらいのスパンは余裕でクリア。


しかし、ここで一つ問題が・・・  

これだけ大きな一枚壁を浮かせた場合、上からの荷重(自重・積載・雪の重さ)はクリアしても 横からの荷重(風圧)により大きく変形してしまいます。



そう、リビングにある壁面収納が構造的にも必要不可欠なのです。 金物や集成材を使って、壁の変形をガッチリ抑えます。


連続水平窓、7mのスパン、大きな壁梁、壁面収納の耐風梁など、後付けの構造ではなく、プランと同時に構造計画もしてしまいます。

つまり、全てが意味のあるカタチ(デザイン)となっています。


たびたび言っておりますが、

カッコいいからと表面的にデザインしたものは、流行や好みが変わった時に陳腐なものに見えてしまうことも・・・

しかし、そのカタチにちゃんとした意味があれば、ずっと残っていくものだと思います。



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