「Less is more」
より少ないほど、本質は豊かに表現される。
「God is in the details」
細部(ディテール)に神は宿る。
いずれも有名な建築家が多用した言葉です。
訳し方やとらえ方は、色々あると思いますが、
つまり、細かい所を工夫してシンプルに見せる事が、とても重要!
って事だと思います。(勝手に解釈しすぎかな?)
私は、常に現場の「納まり」について考えています。(昼も夜も・・・)
なるべく 無駄な部材を細く、できればナシに・・・
これは、コストを落すためではなく、よりシンプルに、より精度を上げるためです。
コストは、逆に手間がかかり高くなる場合も・・・
例えば、玄関の上框。靴をぬぐ所です。↓
いかがですか?
何もない?でも、それが難しいのです。
普通はこの部分には、結構ゴタゴタ、ボテボテと
いくつかの部材が取付けられます。
その方が、アラが隠せて施工がラクだからです。
しかし、ひと工夫と ひと手間をかければ、超スッキリ
次に、巾木部分。 床と壁の取り合い部分を見てください。↓
これまた、何も見えない?? (ちゃんとあります。)
普通は、5.6cm高さの木が貼ってありますよね。
大工さんが床や壁を張った取り合い部分のすきまなどを
最後にその木を張って隠します。
しかし、納まりの工夫と、高い施工精度があれば
写真の様に、これまたスッキリ。
あと壁と天井の取り合いや、窓廻り、階段、外壁 ・・・
まだまだたくさん工夫しだいで、スッキリできます。
パッと見は、気づかない様な細かい部分ですが
家全体の細かい部分に、そういった施工がされていると
印象がずいぶんと違います。
いくら変わった素材や形でインパクトのあるデザインをしても
この詳細(ディテール)が生きていないと、
おかしな物になってしまいます。
お客様にも気づかれない ずいぶんマニアックな部分ですが
常に、手を抜かずに 「納まり」を工夫して
業者さんの技術も最大限に発揮してもらえる様に
していきたいと思っています。
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