一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

「Less is more」

2007年09月07日 | 建築

「Less is more」

 より少ないほど、本質は豊かに表現される。

「God is in the details」

 細部(ディテール)に神は宿る。

いずれも有名な建築家が多用した言葉です。

訳し方やとらえ方は、色々あると思いますが、

つまり、細かい所を工夫してシンプルに見せる事が、とても重要!

って事だと思います。(勝手に解釈しすぎかな?)

私は、常に現場の「納まり」について考えています。(昼も夜も・・・)

なるべく 無駄な部材を細く、できればナシに・・・

これは、コストを落すためではなく、よりシンプルに、より精度を上げるためです。

コストは、逆に手間がかかり高くなる場合も・・・

 例えば、玄関の上框。靴をぬぐ所です。↓

Img_1683

Img_1052

いかがですか? 

何もない?でも、それが難しいのです。

普通はこの部分には、結構ゴタゴタ、ボテボテと

いくつかの部材が取付けられます。

その方が、アラが隠せて施工がラクだからです。

しかし、ひと工夫と ひと手間をかければ、超スッキリ

 次に、巾木部分。 床と壁の取り合い部分を見てください。↓

Zn8t6485_1

Zn8t9945

これまた、何も見えない?? (ちゃんとあります。)

普通は、5.6cm高さの木が貼ってありますよね。

大工さんが床や壁を張った取り合い部分のすきまなどを

最後にその木を張って隠します。

しかし、納まりの工夫と、高い施工精度があれば

写真の様に、これまたスッキリ。

 あと壁と天井の取り合いや、窓廻り、階段、外壁 ・・・

Img_3904

Zn8t6592

Img_1622

まだまだたくさん工夫しだいで、スッキリできます。

パッと見は、気づかない様な細かい部分ですが

家全体の細かい部分に、そういった施工がされていると

印象がずいぶんと違います。

いくら変わった素材や形でインパクトのあるデザインをしても

この詳細(ディテール)が生きていないと、

おかしな物になってしまいます。

お客様にも気づかれない ずいぶんマニアックな部分ですが

常に、手を抜かずに 「納まり」を工夫して

業者さんの技術も最大限に発揮してもらえる様に

していきたいと思っています。

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