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一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

建て方、木には個性があっておもしろい。

2015年10月02日 | 島潟の住宅

島潟の住宅は、建て方工事中です。




まず、土台を敷いて、




次に、柱を立てて、




そして、梁をかけます。




主な柱材は、新潟県産杉(越後杉)・・・ の集成材





地元の木を使う事は、環境や地域貢献、補助金利用などなどたくさんのメリットがあります。

しかしながら、ここ新潟の杉は全国的に見ても、「質が良い」とは言いがたい・・・


以前当社でも、新潟県産杉を無垢のまま使ったことがあるが、曲がりや節、アテなどが多く 見るからに素性が良くない。(県の認証材でもですよ・・・


そこで、今では同じ県産杉だが、より安定した品質が確保できる集成材に加工した構造材を使うこととしています。



しかしながら、杉自体の強度は決して高くないので、力のかかる梁などは杉ではなく、強度のある赤松や米松の集成材を使用。






また、土台に関しては、腐朽やシロアリ対策として、耐久性が高い桧やヒバなどの集成材。





要は適材適所。 木は樹種によってそれぞれメリット、デメリットがあるので、当社ではその個性を活かし使い分けしています。

「オール県産杉」や「オール桧」っていうと何となく「良い」イメージがありますが、そんなことはないです。



当社では、壁の下地となる間柱でさえ、1階と2階、または外壁と内壁では、違う樹種の木を使い分けています。

腐朽やシロアリ対策に1階の外回りは桧を、強度が必要な所は米松を、他は地元の木である杉を、といった具合です。



杉、桧、松などなど、樹木はみんなそれぞれ性格が違うんです。 

もっと言えば同じ樹種の木でも一本一本違うし、一本の木でも使う部位によっては曲がり方、やせ方、強度、みんな違います。

木に個性があるって、とってもおもしろいでしょ  (ちょっと面度くさいですが・・・)



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抜群のロケーション、耐震等級3

2015年09月15日 | 島潟の住宅




先日着工した[島潟の住宅] 抜群のロケーション。

早くも基礎の配筋検査です。 異なる2つの機関に検査して頂きました。




地盤がすこぶる良好で、地盤改良は不要

地盤の支持力は、50kN/㎡あれば良好とされるところ、

なんと、上限値の120kN/㎡ 



よって、改良などの必要もなく早々に基礎工事に着手できました。

地盤や基礎もしっかりしていますが、この上に建つ木軸も構造的に安定した建物なので

今回は耐震等級3も楽にクリア。



耐震等級1は建築基準法程度。

耐震等級2は基準法の1.25倍。

そして、耐震等級3は基準法の1.5倍。の耐震性があることになります。



長期優良住宅の認定には耐震等級2以上である事が必要ですので、

弊社の仕様は最低でも基準法の1.25倍の耐震性があります。



今物件では、いつもより特別に強度を上げたわけではないのですが、

構造的にが安定したプランなので、いつもの仕様のままお金をかけずに

簡単に基準法の1.5倍の耐震等級3をクリアしちゃいました。



壁(耐力壁)や床(水平構面)がバランスよく適度にあれば、それだけで地震に強くなるという事なんです。 

もちろん、高強度の壁や床を作ればそれなりに地震に強くなります。

しかしバランスの悪い建物では、耐震等級3のクリアはそう簡単にはできません


島潟の住宅は、バランスがいいといっても、真四角な総2階ではありません。

実はけっこう凹凸しています。 




でもこの凸凹は間取り優先で考えたカタチではなく、

どちらかというと、構造的に壁や床のバランスを優先としたカタチなんです。

そして結果的に、使いやすい間取りとカッコイイ外観も出来た。

といった具合です。


住宅のプランニングというと、普通は[間取りが命]という感じになってしまいますが、

どんなに使いやすい間取りでも、家族の命は守ってくれません。


弊社では、まずは構造を優先にプランを考えます。

(そのわりにはアクロバティックな住まいが多いですけど・・・
(いいえ、構造優先だからできるのです。


もちろん、使い勝手、温熱環境、省エネ、意匠、などなどたくさんの要素をバランスよく考えますが

でも、一番大切なのはご家族の命。ですよね。



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始まります! 土手下の住まい、白い木の外壁。

2015年09月08日 | 島潟の住宅

今週から新しい物件が始まります。



[島潟の住宅]です。 会社から近いので現場廻りが超ラク


五十嵐川の土手下が建築地。


土手上の道路からLDKを見下ろされない様にプライバシーを確保する事。


と、逆に土手側の景観をそのLDKに取入れたい。


と、いう2つの相反する条件をクリアしたプランです。


また、こだわりの外壁は新潟県産の杉を使います。
リアルで心地よい質感と補助金をゲット

小須戸の住宅でも採用した杉板の目透かし張り。白い保護塗料で仕上ます。

 

ちょっと費用はかかりますが、木の外壁は気持ちイイ

敷地が広いので、基本を平屋として子供室のみを2階に。

協力して頂いている工事業者さんの住まいです。
弊社を選んでいただいて感謝感謝です。

素敵な住まいになりますよ 絶対


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