足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

コロナ問題が相場の方向性を崩す

2020-03-13 20:30:05 | 投資戦略
週間でのダウ平均の下落率が-18.03%になった。
これまでの週間記録では2008年10月10日の-18.15%が最悪で、その下落率を上回れば、週間ベースでは史上最悪の記録になる。2007年~2009年のリセッションの先駆け当時と類似する。
今回は中国武漢市で発症し12万8000人のウイルス感染者が出たのが材料だ。ダウ平均が週間で-18.03%暴落したが、テクニカル分析での下落相場いりを明確に暗示した。
ウイルスの感染症が明確な主因で、投資家にとっては初めての材料だけに、それの今後の拡散度合いが明確に把握できず、市場の参加者にはきわめて不気味な材料である。
COVID-19問題で公共の催し、旅行、スポーツの開催が中止され、投資家は株式の取引も控える傾向が明確に出た。
コロナウイルスという未経験の病気に直面して、先行き成り行きに投資家は明確な判断がつかない。想像もしたことのない怪物が眼前に出現し、これから自らの身を守るためにどうすればよいかの騒動がみられはじめた。文明社会ではあまり経験したことのない事件の発生である。
資金が常識どおり債券、金投資に矛先を変える動きが出てきた。
木曜日までの市場は先行きの見通しに確信をもてない投資家が右往左往した。相場の方向性に見極めがつくまではしばらく時間がかかるだろう。