「現状は一段と騒動が高まってきた。騒動が特定の国から多数に波及している。社員は徹夜で生産を急ぐが、買占めの波が増幅し続けた」。
世界でのトイレットペーパーの買い付け騒動である。日本でもメーカーの増産だけでは追いつかない。欧州の先進国にもトイレット騒動が瞬時に波及した。
「生産能力をフルにしたが、価格にはかまわず買占めが続く」と小売店がこれまでの仕入れ先を走りまわり出した。ヨーロッパでは国境を超えて買占めが波及している。食料品と同じように水洗便所は日常生活には欠かせない設備になった。
小売店は「いままで不足など頭には全くなかったが、トイレットぺーパー不足が日常生活にこんな混乱をもたらせるとは、安全な生活のために再考しなければならないことがほかにもある感じがする」と語る。
今回の不足問題は一国での不足が時間の経過とともに他国にも波及していく姿は、日常生活の安全性を再考する問題点でもある。
メーカーは急いで増産に乗り出しはじめたが、われわれの日常生活にこれまで考えたこともなかった落とし穴であった。