足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

新年相場への足場ができる

2015-12-25 05:55:33 | 投資戦略
12月24日(木)のNY市場はクリスマス・イブ。取引は半日で終わり、昼食を済ませてウォール街から引き上げる。
前日の株価の急騰を受けて投資家の気分は一新した。特に今年の相場の2大懸念材料(原油安と中国)であった原油安のトレンドに変化の兆しが見えてきた。大方の予想に反して米国での原油在庫が減少に転じた。
米国でのエネルギー関連株の指数への寄与度は大きく、ことしはS&P500のエネルギー・セクターは20%以上の下落になった。米国産業界へのインパクトという意味では株価の面では中国問題よりはるかに大きな存在である。
原油相場の先行きについては、見通しが一致しているわけでないが、久しぶりの上昇は新年相場を見る上では大きな材料である。

東京市場でも参加者は積極的にポイジョンをとる向きは少なく、手持ち玉の整理に大手投資家や機関投資家は追われる。個人投資家は実現益の課税を軽減するために、手持ち玉で損の出ている銘柄の処分玉に注力する。年間では日経平均がわずかながらもプラスであっただけに、損失を実現化する動きは本日も高まるだろう。

先週末にIPO(新規公開)したアークン(3927・マ)の人気が盛り上がる。東京市場での数少ないサイバー・セキュリティ関連で米国の中堅のサイバー・セキュリティ企業のインパーバ(IMPV)と代理店契約している企業である。米インパーバ社はクラウド・サービスの第一人者AMS社(アマゾン・コム)とクラウド分野でのサイバー・セキュリティのビジネスで密接な関係にある。アークンの将来性を見る上では好材料のひとつである。