足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ウォール街がサンタクロース歓迎相場

2015-12-24 06:18:15 | 投資戦略
鈴の音を響かせサンタクロースがウォール街に近づいてきた。

NY株は待望通り大幅な連騰。
その背景には原油の上昇がある。ことしのNY株の最大の懸念材料であったが、この日は大幅な上昇でサンタクロースを歓迎する大きな背景になった。米国の原油在庫が事前の予想に反して減少した。
イラクの中央部の都市ラマーディに政府軍が攻め込んだ。これまで反政府軍ISSが支配していた拠点である。このような好材料も続いた。
景気指標も消費、住宅関連の好調な数字が発表され、米連銀の判断通り景気回復の足取りを裏付けた。相場をけん引したのはヘルスエア、消費、ハイテクで多くの投資家が反騰を待っていたセクターで、相場の反騰の勢いを盛り上げた。ほかに鉱山関連の象徴フリーポート・マクモランも7.5%急騰し相場の人気の柱のひとつになった。

ヘルスケア関連ではバイオ関連の代表的なセルジーン(CELG)が急騰した。先の「トリトンスクエア通信」(12月16日号)で米バロンズ誌が選んだ「2016年の注目銘柄10選」のひとつだ。この株のコメントを次のように要約した。
「セルジーン(CELG)
がん関連では最も人気のある企業で、現在はレブラミドという多発性骨髄腫というがんの治療薬が成長の原動力になり、売上の60%を占める。様々ながん領域への投与がはじまり、今後は海外でも大きな市場が開ける。この製品のほかにもパイプライン上には開発中の新薬が多く、将来の成長性は約束されている。東京市場での小野薬品工業(4528)のような人気がある。現在のレブラミドが向う10年間は同社の成長を支え、現在の年間の売上92億ドル(1兆1,200億円)が、2020年には210億ドル(2兆5,000億円)に成長するとみられる。現在のPER20倍はブリストル・マイヤーズのPER35倍に比べ割安である。」

小野薬品(4528)を2016年の日本株をリードする銘柄に選ぶヒントにした。