足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

掉尾の一振への期待

2015-12-05 08:48:44 | 投資戦略
12月相場の幕開けでの今週のNY株は小波乱の週であった。
原油価格の$40台割れ、ユーロ中銀の追加緩和策の失望が世界の株価の先行きに暗いムードを与えたが、週末のNYダウの369ドル高が悲観ムードを払しょくした。
ウォール街では11月の米雇用増が21万1000人と高水準を維持し、足元の景気の堅調さが確認され、今月中旬での米連銀FOMCでの政策転換が決定的になった。
NYダウ平均の大幅な反騰が年末相場いりを印象づけサンタクロースの登場の道筋に点灯をはじめた。
これまで売られた金融、ヘルケア関連などがリード役になった。
昨日までの慎重ムードは払しょくされ早くも「1月効果」(1月相場は上がる)が囁かれはじめた。過去3.年間の経験則では1月相場が上がる確率は70%と高い。
ウォール街のストラティジストの2016年の相場の見通しはほぼ出尽くし、1年間の相場展開は年末を中心に上下に変動を繰り返し、結局は小幅高でおわるとみるのが多い。
1株当り利益の変動から割り出したものだが、ゼロ金利からの脱出でPER(株価収益率)の拡大が期待できないのが根拠。
遅まきに出したドイツ銀行の相場観は強気で景気回復基調の環境下ではS&P500はフタ桁台の上昇を見込む。

今週の東京市場もNY株に追随し波乱した。
NY株が年末の強気相場を展開するなら掉尾の一振を見込む売買の成功の確度が高まった。