足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

「花の裏の道を往く」時期がきた

2015-12-11 06:18:29 | 投資戦略
NY株は3日連続安のあと反騰した。来週の連銀FOMCでの利上げを織り込む相場だが、気になるのは原油安である。中国の需要減退で軟調が続き2012年以来の安値に落ち込んだ。それでもOPECの増産姿勢には変調はなく相場の先行きは暗い。
金利の上昇でドル高が進展し、ガソリン安で米国の物価は低下し消費者の購買力は着実に上昇している。米国経済には大きなプラス効果で、連銀のゼロ金利からの脱却シナリオを支える大きな材料である。

バンク・オブ・アメリカは金融政策の転換で米国の金融機関の利ザヤが好転し銀行の収益力が上がるのを見込んで金融株の推奨を続けてきた。
最近はエネルギー、金、商品相場の底値買を奨め始めた。底値圏という確信を持つ。同社は最近のレポートでは2016年の世界の株式市場でもっとも有望なのは日本株とみている。
ウォール街では少数意見だが、まさに“人の行く道の裏を往く花の山”論である。

東京市場では久しぶりに新興市場のFFIR(3692)に人気が回復してきた。昨年9月末に公開され2015年の新興市場の花形になった株だ。
IPO価格1,450円で初値4,010円で寄った。その後、1対4の分割をして時価は10,000円を超える。
1年前のいまごろは米国でサイバー攻撃が出始め、ウォール街では人気株が輩出した。その流れに乗って東京市場では数少ない関連株として人気を集め短期間に大幅高になった。
それから1年余を経たが、来週は新興市場にアークン(3927・マ)が登場する。FFRIと同じような中小企業向けのサイバーセキュリティ関連株だが、米国インパーバ(IMPV)社の対策システムに力をいれ、大手企業の市場にも進出を目指す。取り組むシステムはアマゾン・コムの関連企業も注目する技術でクラウド時代の流れに乗る。
新しい人気株の登場である。