足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

欧米株が先導・・・業績相場が始まる

2015-04-21 06:48:07 | 投資戦略
NYダウ平均は208ドル高と3週間ぶりの上昇。
先週から第1四半期の決算発表が本格化したが事前の予想を上回りS&P500採用企業の59社のうち75%がサプライズ決算である。
ハイテクではIBM,マイクロソフト、アップル、シスコが上昇した。
特にIBMはクラウドビジネスの成長が目立ちビジネスモデルの転換が進む。全体の売上のうち27%を占め5年間で2倍の成長。3年後には売上の40%をクラウド関連になると予想する。
ナスダックではバイオ関連にも人気の復活がみられる。バイオ指数(NBI)は本年18%上昇し市場平均を上回る。昨今のIPO(新規公開)のうち4分の1がバイオ関連で米国の技術革新の原動力である。
昨日の株価上昇に火をつけたのはユーロッパ株の急騰だ。先週はギリシア金融危機が蒸し返され株価の足を引っ張ったが、中国の中央銀行の準備率の引き下げを好感しドイツ、フランス、オランダ、英国の株価に人気が回帰した。ユーロ安を背景に自動車など輸出関連株がリードした。年初来、ヘッジファンドや年金がヨーロッパ株投資の比率を引き上げてきたが狙いは当った。
東京市場は2万円台の達成で相場が足踏みしてきたが欧米株の反騰で人気の復活が期待できる。
決算発表はNY市場に一足遅れるが連休前から本格化する。ウォール街と同じように業績のサプライズと株主還元策が材料になる。
日経平均の調整率は小幅であったが人気株は10%前後の下落率になった銘柄も多い。調整率の大きかった医薬品、ハイテク、自動車の押し目を狙いたい。