足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

急騰する上海株

2015-04-06 06:47:35 | 投資戦略
中国株が世界の株価をリードしている。
中国GDPの鈍化、景気の低迷で本来なら株価が下落するはずだが、かつての日本株のように「不景気の株高」現象が続いている。年初来、上海市場は+19%、深セン市場は+50%も急騰した。
東証に上場している中国株ブル2倍上場投信(ETF)は昨年11月の安値比で+50%も上がった。
なぜ中国株が好調なのか?
典型的な金融相場で中央銀行が年初来すでに2回にわたって利下げを行い資金が、問題の山積する不動産市場から株式市場に流入しているからである。
それに上海市場は外人投資家の投資が制限されており、外人売買比率が低くNY株の動向に影響を受けない孤立した市場であるからだ。1970年代までの日本株と同じである。株式市場の国際化の遅れが株高をもたらせる。
中国経済はこれまでの高度成長からノーマル成長に突入するが、残されたのは証券市場の国際化で、その遅れが株高をもたらすという皮肉な現象を呼んでいる。
さすがのヘッジファンドも規制の多い市場には大手は手を出さない。そんななかで早くから中国株に力をいれてきた中堅ヘッジファンドは好調である。
われわれが注目しているのがツリー・ラインで、アジア株投資に特化したファンドである。現在はインド、中国株が運用資産の80%超である。
先行きはこの種のファンドへの投資に大きな魅力がある。