足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

これかの投資戦略・・・・「ビジネスを買う」

2015-04-14 06:25:28 | 投資戦略
NY株は3日間の続伸のあと一服。今週から始まる米企業々績の動向を気にする。
ドル高が続くだけに経営者がどのような見通しを出すか?
中小型株ラッセル指数2000は史上最高値を記録した。相場の根底には押し目買い人気が続く。
注目点は中国株の上昇だ。昨日も上海、香港株が上昇し7年振りの高値を記録した。アジアの大国インド株も引き続き好調。ヨーロッパ株はユーロ安を背景に強い。
米国とは対照的にアジア、ヨーロッパ、それに東京市場も流れに乗る。

東京市場は2万円台固めが当面の課題である。
先週は瞬間的に大台乗せを実現したので、ここは足固めが必要である。これまではNY株の動向に一喜一憂してきたが最近は独自性を発揮しはじめた。このトレンドが続くことが、先行きの日本株を読む大きなカギになる。
今月下旬から3月決算の発表が始まるが、米国とは対象的に増額修正組みが目立つ。経営者が先行きにそのような見通しを出すかに注目したい。特に新しいコーポレートガバナンスについての見解である。
振り返ると中間決算発表から株主還元について言及するケースが顕著になってきた。投資家の関心事が業績の見通しと合わせて配当、自社株買い、経営陣の数字面での経営目標(ROE、中期目標)に重点を置くようになってきた。日本の企業は大きな転換期にきていることを感じさせる。アベノミクスがマクロ面だけでなく、ミクロ面にも浸透してきた。

2013年に始まった上昇相場は輸出関連、金融・証券、設備投資、建設、不動産、通信、消費、医薬品と物色範囲を横断してきた。人気の循環には一巡した感じである。これからはテーマよりは個々の銘柄を掘り起こす人気が勝負になる。
バフェットのいう「ビジネスを買う」という投資の原理原則である。

最近のレポートで注目したクックパッド(2193)、ぐるなび(2440)の株価が強い。テーマではない「ビジネスを買う」一例である。