足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットがTVで語る・・・「バブルでない」

2015-04-03 06:55:16 | 投資戦略
NY株は小反発。
今週末はイースター休日で市場は休場。米国は夏のシーズンいりする。
東京は桜がいたるといころで満開、花の都という感じである。
NY市場では金曜日に3月の雇用統計が発表される。先駆けて発表された失業保険件数は減少し雇用市場の改善を示唆し相場に影響を与えた。投資家のセンチメントの微妙な変化を感じる。今週のNYダウ平均はごくわずかだがプラスで終わった。

ウォーレン・バフェットがCNNテレビに出演し「相場はバブルではない。ただ割安株が減ってきた」と語った。久しぶりにクラフト・フーズ(KRFT)の大株主になるという大技を行ったあとだが、内心は「買いたい弱気」とう感じを受ける。手元資金が豊かであるからだ。
「米国は2008年~2009年のパニックから立ち直った。政策の発動の功績である。いまや1人当り所得は$54,000になり豊かな国になった。私が生まれたときから4倍になった」ことを強調した。株式投資が資産運用の最高の手段であるとみる彼の最大の根拠である。
歴史上、世界最高の投資家という実績を残したが、「自分の遺産はS&P500のETF(上場投信)で運用するよう命じている」と株式投資に対しての信頼感には揺るぎがない。
ウォール街では第2のバフェットを目指して有能な投資家が輩出する環境には変わりがない。われわれが注目したいのは誰が「第2のバフェットになるのか?」ということである。
彼の足跡をこれまで追いかけてきたが、いつも脳裏を掠めるのは「バフェットはなぜ日本株を避けてきたか?」ということである。彼の自伝を読んで「日本嫌い」でないかと感じたこともあるが、結論はそうでなく「米国に勝る魅力的な投資対象がない」ということである。
このことは「米国に学べ」ということでもある。

東京市場は短期的には個々の株価の調整が進んでいる。個別には反騰に転じる局面にきた。