足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

市場に目を向ける日米企業・・・・相場をよむ材料

2015-04-28 06:53:11 | 投資戦略
ウォール街は先週5日間のうち4日上昇し4週間でS&P500が+2%急騰しただけに本日は一休み。
しかし相場の中味は悪くなく予想外の好決算をうけて個々の銘柄の人気は続く。
本日のハイライトは引け後のアップル(AAPL)の決算発表。売上、利益ともアナリスト予想を上回るサプライズ決算で引けあとの株価は続伸した。
時価総額が90兆円を超える世界最大の企業で、ヘイテク業界の技術革新を牽引し、自ら新世界の方向性を開拓していく勢いはとまらない。
株主にもフレンドリーで100兆円の手元流動性を惜しげもなく株主還元に回す。今回の決算でも自社株買い、増配分を積み増し来年3月末までに24兆円を還元する。自社株買いの株式は消却する。過去10数年間にわたって成長を支えた株主には、惜しげもなく手元に積みあがった資金を返還する。理想的な企業のあり方である。機関投資家、ヘッジファンド顔株主で同社株に人気は市場には大きな好材料である。
東京市場でも日本のアップルとでもいうべきファナック(6954)が頑なに株主に背を向けていたのを大転換し最大80&を株主還元する方針に転換した。米国のアクティビストのダン・ローブが日本の大企業の背中を叩いたのがきっかけになった。
日本企業も大きな転換期を迎えた。
昨日は注目株のオムロン(6645)が3月決算を発表し2016年3月期には92円(前期71円)に配当を引き上げることを発表した。先に自社株買い150億円を実行したが、今期も期待できそうである。制御機器、電子部品、自動車、ヘルスケアのコア部門がそろって成長軌道にのってきた。配当性向だけでなくさらに株主還元率を引き上げるだろう。