足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

サイバー攻撃関連に注目

2015-04-25 08:49:30 | 投資戦略
今週の相場は日米とも象徴的であった。
ウォール街ではナスダック指数が15年振りに史上最高値を記録し、日経平均は2万円台乗せを達成した。
米ナスダック市場は新記録達成後も活況で昨日はアマゾン・コムが好決算を反映して急騰し、マイクロソフト、グーグルも大幅高になった。米国が誇るハイテクの代表的な企業に資金が集まり相場の底の深さをみせた。
東京市場は2万円達成後には失速し反落した。
テクニカル指標面では過熱感はなく日経平均の対25日移動平均、同騰落指数も中立ゾーンで2万円台固めのあとは上昇トレンドを取り戻すだろう。先行き3月決算の増額修正が目立ち、特に2016年3月期についての経営者の強気見通しが相場を押し上げる大きな材料になる。これまでは円安が業績の押し上げ要因であったが、2016年3月期は企業の成長戦略の成果が注目される。

米メディアが日本の主婦がオンライン取引で毎月100万円を稼ぎ、個人投資家の活躍ぶりを紹介している。日本の景気の低迷で個人がその突破口を株式投資に求めた成功体験が散見され、新しい動きが始まったと紹介している。ネット取引の進化でその利便性が個人投資家を動かし始めた。記事では米大手銀行ウェルズファーゴ経由でアマゾンに8,700ドルの小切手で物品代金を支払った写真がわざわざ掲載している。

日経新聞ではNISA(少額投資非課税制度)を通じて3兆円の資金が株式投資に動いたことが報道されているが、アベノミクス効果がこんなところにも現れ資金運用に変化の兆しが出始めたことは確かである。

ウォール街ではサイバー攻撃関連株の決算に注目される。
年初の米バロンズ誌の新春座談会でその有望性を教えられ、パロ・アルルト・ネットワークス(PANW)、サイバーアークス(CYBR)、クォリーズ(QLYS)に外国株銘柄としてレポートでは注目した。第1四半期の決算では利益がそれぞれ10倍、5倍、2.2倍に増加するとInvestors.comが伝えている。
引続き市場が大きく成長している。足元の日本でもこれからサイバー攻撃対策が本格化してくる。