足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

株価先物は急落・・・雇用統計の発表

2015-04-04 06:29:48 | 投資戦略
ウォール街はグッド・フライディで休場。
注目点は金曜日の雇用統計の発表であった。事前の予想は24万3000人増だが、実数は12万6000人と大きく予想を下回った。
これに反応して先物取引で相場が急落した。数字の減少は天候不順とエネルギー関連業界の不振である。いずれも一過性の理由の出現での予想はずれである。
休日でも取引している先物市場では株安、金利低下、ドル安になった。
このような先物市場の人気が月曜日の株価にどのように反応されるか大きな関心事である。
先物を反映して株価下落が予想されるが、米連銀は数字をみて政策転換を先に延ばすという観測が有力になる。
一時的なショックは、むしろ調整中の相場の底入れを促進する可能性も考えられる。
先物相場の下落を伝えた「MarketWatch」ではサム・アイゼンスタットの「S&P500は向こう6ヵ月以内に2,310ポイントになる」という見方を再び掲載した。
彼は前職でバリューライン社の相場分析を担当してきた。現在はニュース・レターを発行しているが、開発した相場モデルが9月末まで相場は上昇するというサインを出している。「金利の引き上げの開始は遠くない」とみている。
雇用統計に一時的に影響を受けても相場の上昇基調は変わらず、押し目買いを示唆するアイゼンスタットの相場観には信奉者も多い。
これまでから雇用統計の悪化をみて逆に「政策転換が先に延びる」とみて買われる相場展開が多かった。

東京市場での人気は強気に転換。人気が循環する主力株の押し目買いを考えたい。
銘柄では日本新薬(4516)、参天製薬(4536)、小野薬品(4528)、ナブテスコ(6268)、オムロン(6645)、ローム(6963)、日東電工(6988)、シマノ(7309)、HOYA(7741)などテクニカル面で買い場である(対25日線が急低下)。