足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米ナスダック指数の最高値更新は秒読み・・・アルツハイマー治療に光

2015-03-21 08:27:10 | 投資戦略
NY株は反騰した。
背景には水曜日の米連銀FOMC後の記者会見でのイエレン議長のハト派的な発言が好感されている。ドル相場が金利の低下を背景に軟化したことも輸出産業の多い大手企業にはプラスと好感された。
金融、エネルギー、ハイテクが相場反騰の牽引役になった。
いまひとつの注目点はナスダック指数の5000ポイント大台の奪回で、再び2000年3月の史上最高値5048.26ポイントの更新が意識されている。新高値奪回で投資価値に変化が出るわけではないが、われわれが本欄でも最近、特に力点をおいて論じていたバイオ業界を中心とした新革命の展開が再確認されることの意味は大きい。
2000年のIT革命が産業界の生産性の改善に貢献し、米国をはじめ先進国の産業力を引上げ、新興国諸国の台頭に大きく貢献したが、バイオ革命は人間の寿命を引き上げ地球のパイを一段と大きくする。この意味ではIT革命以上のインパクトを地球に与える。
ウォール街ではバイオのバイオジェン(BIIB)が+10%近く急騰した。かねて開発中のコード名「BIIB037」のアルツハイマー治療薬の臨床実権で疾病の原因物質アミロイドを95%も急減させるという画期的な成果が出たことが材料になった。
アルツハイマー病の治療薬は老齢化社会には悲願となる治療薬で、成功すれば画期的なことである。この開発にはすでにグラクソ・スミスクライン、ジョンソン&ジョンソン、イーライリリー、ファイザーの大手医薬品企業との共同開発が話し合われおり、超大型の医薬品の登場に光がさしてきた。
医薬品株の新時代いりとみる人気は一段と高まるだろう。目先、日米とも医薬品株の人気は底入れするだろう。