足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場のは行性の強まり

2015-03-06 07:32:14 | 投資戦略
NY株は2日間の続落のあと小反発した。
来週からヨーロッパ中央銀行が1兆1000億ドルの債券買いを始めることを発表した。
ヨーロッパ株ではドイツをはじめ軒並み高になり、その人気がNY市場にも波及した。
今週末には2月の雇用統計が発表されるが、雇用増の鈍化が見込まれ、足元の企業収益の鈍化という懸念材料も残る。
相場が一服すると弱気人気が出てくるのは株式市場の習性である。
本年初めバロンズ誌の新春座談会でスイスのフェリックス・ズーロフ(ヘッジファンド運用)が10人の参加者のなかで唯一人、に弱気見通しを出した。「NY株は20%暴落する。その後は戻し年末は元の水準に回復する」とみた。
1月相場は彼の見方通り下落ししたが、2月は反発し1~2月は小幅の上昇になった。
3月相場は失速している。相場が元気をなくするとズーロフの見方が頭に蘇る。
年初との違いは原油相場が底入れ、ウクライナ問題の歯止め、日欧の不振の緩和、新興諸国の景気底入れという明るい材料が出てきたことだ。残るは米企業収益の停滞だが、景気が鈍化すれば政策転換が先延ばしになり大きな問題ではない。
希望的な観測になるがNYダウはボックス圏にはいり、胎動を始めた新技術革新がナスダック指数を押し上げ1999年のようなは行性の強い相場展開になることである。
その片鱗が新年来のウォール街でみられることは注目点である。
先月末にウォーレン・バフェットが50年目の株主宛の手紙を公表し、株式投資は「ビジネスに投資することで、相場を買うことでない」という持論を強調した。最近の東京市場ではバフェットの教訓が生きる相場展開がつづく。
昨日もテーマよりも個々の銘柄の上昇で日経平均がプラスになった。売買代金ビッグ10にはオリエンタルランド(4661)、エーザイ(4523)、武田薬品(4502)がはいりめずらしい現象が出た。バフェットのいう「相場ではなくビジネスを買う」人気が鮮明になぅてきた。.
医薬品関連では参天製薬(4536)に注目したい。今月末の1対5の株式分割をとる。配当性向40%と経営者の株価への配慮は医薬品のなかでは抜群だし、海外戦略の拡大のために積極的なM&Aを始めた。成長率は今後は高まる。
ヘルスケア関連ではエムスリー(2413)に注目。米、中での海外戦略が期待以上の伸びをはじめた。
今週の「トリトンスクエア通信」では春節に中国からの日本への観光客が急増し、中国での海外旅行の人気は香港、マカオから日本に移行した。この人気は先行き予想以上の展開をするだろう。オリエンタルランド(4661)、日本空港ビルディング(9706)が典型的な関連銘柄である。
コメント
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