足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ナスダックの史上最高値は棒読み段階・・・・東京市場には好材料

2015-03-03 06:57:28 | 投資戦略
ナスダック指数は5008ポイントと2000年3月の5048ポイントに迫った。
2000年のITバブルの絶頂期の象徴的な指標で、当時はわずか48時間しか5000ポイントの大台を維持できず、その後、高値から80%も暴落した。20世紀のバブル崩壊の象徴で17世紀のオランダのチューリップ騒動にたとえられた。あれから15年後、当時の栄光の記録を取り戻すのも秒読みの段階に入ってきた。今週中に実現するだろう。
ただナスダック指数の中味は大きく変わった。当時、世界最大の時価総額であったシスコ・システムズは凋落し、代わってアップルがのし上がった。
いまや時価総額は7400億ドル(88兆円)になり、円ベースでは一足先に100兆円企業の誕生だ。ナスダック指数の10%を占めるが、韓国のサムソンを始め日本、台湾のハイテク企業の業績を左右する存在になってきた。
先週来の株価の人気を支えるのは自動車産業への進出である。ビジネスモデルに大きな柱を築く戦略をほのめかす。自動車業界にとってもアップルが巻き起こす技術革新は大きなプラス材料である。
ナスダック指数の5000ポイント乗せは2015年相場を読むうえでの大きな材料である。同指数と相関度の高い東京市場には人気面では大きなプラス材料だ。
米ナスダック指数は2000年のバブル時にはPER100倍以上に買われたが、現在は19倍とS&P500の17倍と大きな違いはない。
ナスダック指数での存在観を高めるのはヘルスケア、バイオである。東京市場でもこの関連株からもスター株が生まれるだろう。