足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アップルがダウ平均の仲間入り

2015-03-09 07:20:13 | 投資戦略
今週からヨーロッパ中央銀行が本格的な量的緩和策を始める。
2009年に米連銀が始めた政策は2013年に日銀が踏襲し、それから2年遅れたがヨーッパが追随した。
ドラギ総裁は早くから「ユーロ圏の危機を救うためには何でも実行する」と表明したが、日本と異なり時間を要した。大国ドイツとの調整に時間が要した。
残るのは中国だが金融緩和に踏み切ったし、2月は輸出が前年比で48%増になった。中国も再び世界経済の牽引役になってきた。国内では成長目標を引き下げニューノーマル化に進む。
今年初めに世界経済の問題点として指摘された日欧と中国の景気の鈍化懸念が薄らぎ、ウォーレン・バフェットはユーロ債に関心を持ち始めた。21世紀初頭にユーロ圏で起こった金融危機も終焉に向かう。
われわれの関心事は上昇7年目にはいったNY株がこのまま大きな調整もなく強気相場を展開するのかどうかにある。行過ぎを自律的に抑制しながらの上昇である。
ウォール街でも警戒感も強い。
来週から世界最大の時価総額アップル(AAPL)がNYダウ平均の仲間いりする。時価総額7374億ドル(87兆円)のマンモス企業がようやく採用されるが、現在ダウ銘柄のうち11社の株価が$100を超え、値嵩株が3分1である。株価水準の高安観を論じる基準が上方にシフトされる。底流には株価革命の胎動がみられる。
アップルの動きは世界の株価のシンボル的な存在になるだろう。