足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アップル、金、バフェットを再考

2013-04-18 07:51:23 | 株式

決算発表シーズン入りして期待されたNY株であったが、今週にはいってからは決算発表に失望する動きが表面化して相場は大きく下げた。

金相場の大幅にも反応した。

市場での注目点はアップル(AAPL)の大幅安で$400台を割れた。来週の決算発表への関心が高まる。この日はiPhone,iPadに音声チップを独占的に供給するサイラス・ロジック(CRUS)の決算内容の悪化が売りのきっかけになった。機関投資家やヘッジファンドが大量に組み入れているだけにアップル株の下落は投資家心理に大きな影響を与える。

また金相場に強気していたヘッジファンドの失望感も大きい。代表格はリーマンショックで大きな利益をあげたジョン・ポールソンで金投資で10億ドル以上の損失を出した。金融危機から脱出しても連銀の通貨の膨張政策は継続しインフレ懸念が出るとみて大きなポジションを取った。

アップルと金の暴落は資金運用についての原理原則の見直しを迫る。

改めてウォーレン・バフェットの行き方が投資家の頭に蘇る。

彼は2008年の金融危機で暴落した金融株に注目しゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカに資金をと投じた。金融市場の立ち直りの過程では長期的にキャシュフローを生み出すルブリゾール(潤滑油などの製造)、ハインツ(ケチャップ&食品の大手)を傘下に収め1兆円を大きく超える投資を行った。

彼の金投資へのネガティブな見方は「保有しても配当はゼロ」ということにあった。

ここへきて株式投資の原理原則が再び万人の頭に蘇ってきた。

われわれは引き続きヘルスケア関連に注目。