足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

相場の下落はテクニカル面での過熱

2013-04-02 07:50:17 | 株式

東京市場の第1四半期(1~3月)は+19%と世界でも抜群の上昇率を記録した。

この間、S%P500+11%、MSCI全世界指数は+6.6%であった。

日本株のプレゼンスが大きく高まったここ3ヵ月であった。

ただグローバル運用の投資家は、日本株が引き続きこのようなずば抜けたパフォーマンスを続けるとみる向きは少ない。震災で大きく影響を受け、円高に苦しめられた市場がようやく世界の株式市場に復帰してきたとみる。これからは平均的な動きに回帰する。

アベノミクスが日本経済の再生に成功するのかどうかは今後の経済の動き、円相場の動向がカギを握るとみる。

昨日の日経平均は大幅安。

株価が下落する理由は円高のほかにもあった。13月にほぼ一本調子で駆け上がった相場だけにテクニカル面での調整を必要としていた。

市場でもっとも注目されるテクニカル指標の日経平均の対25日移動平均が315日には+7.52%と過熱ゾーンの入り口にあった。また25日移動平均の騰落指数が139%と過熱していた(125%が過熱ライン)。この2つの指数では端的に相場の温度が計れる。

また個々の銘柄では対25日移動平均でみて10%超となる銘柄が続出してやはりプロの間では過熱を警戒する向きが増えていた。

ここに上げたテクニカル指標は誰にでも簡単に計算できるので、相場の短期の温度計として利用することをお勧めしたい。

個々の銘柄で25日移動平均に対して10%を超えて大きく上回るときは買いを控えることである。

逆にマイナス・ゾーンにはいると買い場が接近しているとみてよい。

最近の人気株であった自動車の富士重工業(7270)は-4.4%、みずほ(8411)は-7.2%になった。

押し目買いして成功の確度は高い。テクニカル指標の精度を試してみる機会である。