“ラッキー・セブン!”
ようやくNY株が下げ止まった。今月にはいってから6日間の連続安のあとだけにウォール街には安堵感が広がった。
S&P500がテクニカル面で200日移動平均にきていたことと、米貿易赤字(4月)が前月比で-25.5%になったことだ。これだけでGDPを+0.4%押し上げる。バーナンキ議長が米国の景気鈍化の理由を「ガソリン上昇と日本の震災の影響」としていたが、皮肉なことに貿易赤字の減少でそれが裏付けられた。
株価は2009年2月以来という続落記録に休止符を打った。反騰をリードしたのは金融、素材、エネルギーなどで景気敏感株である。
話は東京市場へ飛ぶが任天堂(7974)も6月末比で-15%も暴落した。値がさ株だけに日経平均への寄与度は大きい。6月7日から開かれている米国でのE3ショーでの第2世代の新製品「WiiU」への期待外れであった。メデイアの評価はまずまずではあったが、発売時期、価格という点での不透明感の方を重要視し、目先の業績低迷のリスクが先行した。市場ではネガティブな見方が支配。
しかし米国の有力メディアのNYタイムズやウォールストリート・ジャーナルの評価は高く、日本のメディアやアナリストとは異なった視点で分析している。
昨日はアソシエイツ・プレス(AP)が「タッチスクリーン方式はWiiUの革新的な点で任天堂が再びゲーム業界をリードする」という記事を流した。
高い評価は今のこところ少数意見であるが株式投資にとっては穴株を発掘する材料である。
素材関連では再び大阪チタニウムテクノロジーズ(5726)に注目している。