過去3ヶ月間のパフォーマンスをみると電気・ガス、医薬品、パルプ・紙、食料品、情報通信が値上がりベスト5であった。
なかでも医薬品は今年が薬価基準の引き下げ(平均6%)の年に当たったが、株価が堅調に推移してきたのは、すでに薬価引き下げの業績への影響を織り込み、2009年度の業績を買い始めたからである。
今月に入ってからも、月初来では日経平均‐4.71%であるが医薬品は+1.1%と市場平均にアウトパフォームしている。
医薬品業界で生き残りを図るのは海外の市場へ食い込めるかどうかが、決め手であった。武田薬品、エーザイ、第一三共などが手元流動性を駆使して、積極的に海外の新薬開発企業の買収に取り組んでいる。
そんななかで塩野義製薬、日本新薬、久光製薬など、これまで海外市場の開拓とは縁のなかった製薬企業の株価に元気が出てきた。
株価は何を暗示しているのだろう。
業績の好調が続き、PERからみても割安な点が見直されてきたのか。
ウォール街でも、サブプライム問題と全く関係のないのがヘルスケアー関連である。
目先、注目する向きがふえてきた。
当面の物色対象として医薬品株に注目を始めたい。